反射性尿失禁:知っておきたい膀胱の病気
- 反射性尿失禁とは反射性尿失禁とは、自分の意思とは関係なく、膀胱に尿がたまると自然と尿が漏れてしまう状態を指します。通常、私たちは、膀胱に尿がたまると、その情報が脳に伝えられます。すると、「尿が溜まってきた」「トイレに行きたい」という感覚、つまり尿意を感じます。そして、適切な場所とタイミングを選んでトイレに行き、自分の意思で膀胱の筋肉を収縮させて排尿します。しかし、反射性尿失禁の場合は、この膀胱から脳への情報伝達がうまくいかなくなっています。そのため、尿がたまっても脳に情報が伝わらず、尿意を感じることができません。そして、膀胱がある一定量以上に尿がたまると、脳からの指令がないまま、膀胱が反射的に収縮してしまい、尿が漏れてしまうのです。この状態は、まるで、自動で水が排出される仕組みを持つタンクのようなものです。タンクに水が溜まると、あらかじめ設定された水位に達した時に、自動的に水が排出されます。反射性尿失禁では、このタンクの自動排出機能が、私たちの意思とは関係なく働いてしまう、と考えるとイメージしやすいかもしれません。