紫色に染まる尿?!:紫色採尿バッグ症候群とは
病院で診察を受ける際、尿検査は一般的な検査の一つです。健康な状態であれば、尿は薄い黄色をしていますが、病気や服用している薬の影響で、その色が変化することがあります。中には、採尿バッグに入れた尿が紫色に変色する「紫色採尿バッグ症候群」という現象が見られることがあります。
紫色採尿バッグ症候群は、その名の通り、採尿バッグに入れた尿が紫色に変色する現象です。これは、尿中の特定の物質が、細菌によって分解され、青色と赤色の色素が生成されることで起こります。
紫色採尿バッグ症候群は、それ自体が命に関わるような病気ではありません。しかし、その背景には、尿路感染症などの病気が隠れている可能性があります。尿路感染症は、適切な治療を行わないと、腎臓に悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
紫色採尿バッグ症候群は、主に高齢者や、便秘、尿路カテーテルを留置している方などに多く見られます。また、食事の内容や服用している薬によっても、尿の色が変化することがあります。
もし、採尿バッグに入れた尿の色がいつもと違うと感じたら、自己判断せずに、すぐに医師に相談しましょう。そして、医師の指示に従って、必要な検査や治療を受けるようにしてください。自己判断で放置してしまうと、症状が悪化する可能性もありますので、注意が必要です。