乱れる心臓のリズム:不整脈とは?

循環器

乱れる心臓のリズム:不整脈とは?

病院での用語を教えて

先生、「不整脈」ってよく聞くんですけど、どんな病気なんですか?

体の健康研究家

良い質問だね。「不整脈」は、簡単に言うと心臓のリズムが乱れることなんだ。心臓は規則正しくドクドクと動いて血液を送り出しているんだけど、このリズムが速くなったり遅くなったり、バラバラになったりする状態を指すんだよ。

病院での用語を教えて

心臓のリズムが乱れるんですか?それって、すごく体に悪そうですね…

体の健康研究家

そうなんだ。自覚症状がない軽度のものから、めまいやふらつき、ひどい場合は意識を失ってしまうこともあるんだよ。ただし、不整脈は病気の名前ではなく、様々な原因で起こる症状の一つなんだ。原因や症状によって治療法も異なるので、気になる症状があれば、早めに病院で診てもらうことが大切だよ。

不整脈とは。

「不整脈」という言葉は、医学や健康の分野で使われる言葉です。 心臓を動かしている電気信号のリズムが、何らかの原因で乱れてしまうことを「不整脈」と言います。 これは、心臓の拍動がバラバラになったり、いつもと違うリズムになったりする状態を指します。 「不整脈」は、ある特定の病気を示す言葉ではなく、このような心臓のリズムの異常全般を表す言葉です。

心臓のリズムの異常

心臓のリズムの異常

私たちの体の中心で、休むことなく働き続ける心臓は、全身に血液を送るために重要な役割を担っています。まるで正確な時計のように、一定のリズムを刻んで血液を送り出す心臓の動きは、電気信号によって制御されています。しかし、様々な原因によって、この電気信号の伝達が乱れてしまうことがあります。

心臓のリズムが乱れることを、私たちは「不整脈」と呼んでいます。不整脈は、心臓が本来のリズムで鼓動できなくなる状態であり、脈が異常に速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)、不規則になったりします。

心臓の鼓動が速くなりすぎる頻脈は、動悸や息切れ、めまいなどの症状を引き起こすことがあります。また、徐脈は、疲労感や息切れ、めまい、失神などの症状が現れることがあります。さらに、心臓の鼓動がバラバラになるタイプの不整脈は、動悸やめまい、息切れに加えて、胸の痛みや意識消失などの深刻な症状を引き起こす可能性もあります。

不整脈は、加齢や高血圧、糖尿病、心臓病などの病気、ストレス、睡眠不足、喫煙、過剰な飲酒やカフェイン摂取など、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。

もし、動悸や息切れ、めまいなどの症状が続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。心臓のリズムの異常は、放置すると重篤な病気を引き起こす可能性もあるため、早期発見と適切な治療が大切です。

不整脈の種類 症状
頻脈 (脈が速くなる) 動悸、息切れ、めまい
徐脈 (脈が遅くなる) 疲労感、息切れ、めまい、失神
不規則な脈 動悸、めまい、息切れ、胸の痛み、意識消失

不整脈は病気の名前ではない?

不整脈は病気の名前ではない?

「不整脈」と聞いて、一体どんな病気を思い浮かべるでしょうか? 実は、不整脈というのは特定の病気を指す名前ではなく、心臓のリズムが乱れた状態を総称したものです。

健康な心臓は、規則正しいリズムを刻んで血液を全身に送り出しています。しかし、様々な要因によってこのリズムが乱れ、脈が速くなったり遅くなったり、飛んだりする場合があります。これが不整脈と呼ばれる状態です。

では、何が原因で心臓のリズムが乱れてしまうのでしょうか? 実は、不整脈を引き起こす原因は多岐に渡ります。高血圧や心臓病などのように心臓に負担がかかる病気や、ストレス、睡眠不足、過労といった生活習慣の乱れ、カフェインやアルコールの過剰摂取、特定の薬の副作用なども不整脈を引き起こす可能性があります。

そのため、不整脈と診断された場合は、自己判断で対処するのではなく、医療機関を受診し、その背景にある原因を突き止めることが重要です。原因に応じた適切な治療を受けることで、不整脈の症状を改善し、心臓の健康を守ることができます。

不整脈とは 原因 対処法
心臓のリズムが乱れた状態のこと
(脈が速くなったり、遅くなったり、飛んだりする)
  • 心臓に負担がかかる病気 (高血圧、心臓病など)
  • 生活習慣の乱れ (ストレス、睡眠不足、過労など)
  • カフェインやアルコールの過剰摂取
  • 特定の薬の副作用
医療機関を受診し、原因を突き止めて適切な治療を受ける

自覚症状がない場合も

自覚症状がない場合も

心臓のリズムが乱れる病気である不整脈は、動悸や息切れ、めまい、意識を失うなどの症状が現れることがあります。しかし、このような自覚症状が全くない場合も少なくありません。健康診断などで、心臓の状態を記録する検査である心電図検査を受けた際に、初めて不整脈が見つかるケースも多くあります。
自覚症状がない不整脈であっても、放置することで、心臓の機能が低下し、血液を十分に送り出せなくなる心不全などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。自覚症状の有無に関わらず、不整脈は注意が必要な病気と言えるでしょう。

不整脈とは 症状 発見 リスク
心臓のリズムが乱れる病気 動悸、息切れ、めまい、意識消失
※自覚症状がない場合も少なくない
健康診断の心電図検査で発見されるケースが多い 放置すると心機能低下や心不全のリスクあり

不整脈の検査と治療

不整脈の検査と治療

心臓は規則正しいリズムで収縮を繰り返し、全身に血液を送っています。しかし、このリズムが乱れることを不整脈といいます。不整脈は、動悸や息切れなどの症状が出ることもあれば、自覚症状がない場合もあります。

不整脈の診断には、心臓の電気的な活動を記録する心電図検査が広く行われています。心電図検査は、不整脈の有無や種類を調べるための基本的な検査です。さらに詳しく調べるためには、日常生活中の心臓の動きを記録する24時間心電図検査(ホルター心電図)や、心臓の構造や機能を調べる心臓超音波検査などが行われることもあります。

不整脈の治療法は、不整脈の種類や程度、基礎疾患の有無などによって異なってきます。薬物療法は、抗不整脈薬と呼ばれる薬を使用して、心臓のリズムを正常に保ちます。カテーテルアブレーションは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管から心臓まで挿入し、不整脈の原因となっている部分に高周波電流を流して治療する方法です。また、軽度の不整脈であれば、生活習慣の改善で症状が改善される場合があります。具体的には、禁煙、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠などが重要です。

不整脈は放置すると、脳梗塞などの重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。そのため、動悸や息切れなどの症状がある場合は、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。

項目 説明
定義 心臓のリズム(脈拍)が乱れること
症状 動悸、息切れ、自覚症状がない場合もある
診断 心電図検査、24時間心電図検査(ホルター心電図)、心臓超音波検査など
治療法 薬物療法、カテーテルアブレーション、生活習慣の改善(禁煙、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠など)
合併症 脳梗塞など

日常生活での注意点

日常生活での注意点

– 日常生活での注意点不整脈と診断された場合、日常生活においても注意すべき点がいくつかあります。 まず、医師の指示に従い、処方された薬があれば正しく服用を続けましょう。自己判断で服薬を中止したり、量を変更したりすることは非常に危険です。規則正しい生活習慣を身につけることは、不整脈の症状改善に役立ちます。 毎日決まった時間に起床し、十分な睡眠時間を確保しましょう。食事は栄養バランスを考え、塩分や脂肪分の摂りすぎに注意することが大切です。 また、適度な運動を継続的に行うことも重要ですが、激しい運動は心臓に負担をかける可能性があるため、医師に相談の上、無理のない範囲で行いましょう。喫煙は心臓に大きな負担をかけるため、禁煙は必須です。 また、過度の飲酒も心臓に悪影響を与えるため、控えるようにしましょう。 コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインも、心臓を興奮させる作用があるため、摂りすぎないように注意が必要です。ストレスは不整脈の症状を悪化させる要因の一つです。 日頃からストレスを溜め込みすぎないように、趣味やリラックスできる活動など、自分なりのストレス解消方法を見つけておくことが大切です。日常生活の中で、動悸や息切れ、めまいなどの症状が現れた場合は、すぐに安静にして様子を見ましょう。 症状が改善しない場合や、強い症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

項目 詳細
薬物療法 医師の指示に従い、処方された薬を正しく服用する。自己判断での服薬中止・量変更は厳禁。
生活習慣の改善 * 規則正しい生活 (毎日決まった時間に起床、十分な睡眠)
* 栄養バランスの取れた食事 (塩分・脂肪分控えめ)
* 適度な運動 (医師に相談の上、無理のない範囲で)
喫煙・飲酒 * 禁煙
* 過度の飲酒は控える
カフェイン摂取 コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインを含む飲料の摂りすぎに注意
ストレス管理 ストレスを溜め込みすぎず、趣味やリフレッシュ活動などで解消
緊急時の対応 動悸、息切れ、めまいなどの症状が現れたら安静にし、改善しない場合や強い症状が出た場合は速やかに医療機関を受診

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