赤ちゃんの足の変形:デニス・ブラウン副子について

小児科

赤ちゃんの足の変形:デニス・ブラウン副子について

病院での用語を教えて

「デニス・ブラウン副子」って、具体的にどんなものですか?

体の健康研究家

良い質問ですね。「デニス・ブラウン副子」は、赤ちゃんの内反足を治すための靴のような装具です。金属の棒で繋がった靴を、赤ちゃんの足に合うように角度を調整して使います。

病院での用語を教えて

へぇー、靴みたいなんですね。いつから、どれくらいの間つけるんですか?

体の健康研究家

生まれた後、なるべく早くから治療を始めることが多く、 生後3~4ヶ月からが多いですね。足の骨が固まってしまう前に治療を始めることが大切なんです。そして、状態が良くなるまで、数年装着し続ける場合もあります。

デニス・ブラウン副子とは。

「デニス・ブラウン副子」は、生まれたときから足が内側に曲がってしまう「内反足」という状態を治すための道具です。これは、金属の棒の両端に靴の形をした部品がついていて、その部品の角度を変えることで、曲がった足を正しい位置に固定することができます。

この道具の名前は、イギリスの医師であるデニス・ブラウン氏が、木の板を使った内反足の治療法について論文を書いたことから名付けられました。「デニス・ブラウン装具」や「デニス・ブラウン・スプリント」と呼ばれることもあります。

デニス・ブラウン副子は、赤ちゃんの足の骨がまだ柔らかい生後3~4か月頃から使い始めることが多いです。赤ちゃんの足の形をよく見て、足の関節が極端に曲がっている場合は、できるだけ早く整形外科の医師に診てもらうようにしましょう。

デニス・ブラウン副子を使っても十分な効果が得られない場合や、治療後に内反足が再発した場合は、手術が必要になることがあります。また、治療開始が遅れて足の組織が硬くなってしまった場合も、手術が必要になることがあります。

内反足は、赤ちゃんの足の甲が外側を向いてしまう病気で、生まれつきの足の病気の中では比較的多く見られます。片方の足だけが外側を向くこともありますが、両方の足の甲が外側を向くことの方が多く見られます。

赤ちゃんがお腹の中にいるときの足の位置によって内反足になると考えられていますが、詳しい原因はまだ分かっていません。内反足を放っておくと、足の外側で歩くようになり、足の指が内側に曲がってしまい、足全体が丸まってしまうことがあります。

症状が悪化すると、足の甲で歩くようになることもあります。

生まれたときから内反足が見られる場合は、足を正しい方向に向けるために、デニス・ブラウン副子を使って足を固定します。正しい方向を向いた後も、しばらくの間は足を固定したままにする必要があります。

また、子供が歩き始めたら、矯正靴に履き替えます。内反足の症状や治療の段階によって、足を外側に開く角度を調整します。内反足の症状が良くなっても、再発が見られなくなるまでは、デニス・ブラウン副子を装着し続ける必要があります。

早くに外してしまうと、再び足の外側を使って歩くようになってしまったり、足の指を必要以上に内側に曲げてしまう可能性があります。

デニス・ブラウン副子とは?

デニス・ブラウン副子とは?

– デニス・ブラウン副子とは?赤ちゃんの中には、生まれつき足の形が少し違う場合があります。内反足は、その代表的な例で、足先が内側に曲がってしまう状態を指します。このような変形を自然に治すために用いられるのが、デニス・ブラウン副子と呼ばれる装具です。デニス・ブラウン副子は、金属の棒の両端に、靴によく似た形の部品が取り付けられています。この部品に赤ちゃんの足を固定することで、足先がまっすぐになるように矯正していきます。この装具は、24時間装着するのが一般的で、寝ている間も装着し続けることで効果が期待できます。この副子は、イギリスの医師であるデニス・ブラウンによって考案されました。彼は、添え木を用いた内反足の治療法を提唱し、その功績からこの装具に彼の名前が付けられました。デニス・ブラウン副子は、赤ちゃんの足の変形を矯正する効果的な方法として、現在でも広く用いられています。ただし、装着には医師の指導が必要となります。保護者は、医師の指示に従って、正しく使用することが大切です。

項目 内容
定義 生まれつきの内反足などの足の変形を自然に治すための装具
構造 金属の棒の両端に、靴によく似た形の部品が取り付けられている
使用方法 赤ちゃんの足を部品に固定し、24時間装着する(睡眠時も装着)
効果 足先をまっすぐにする矯正効果
考案者 イギリスの医師 デニス・ブラウン
その他 医師の指導のもと、正しく使用することが重要

内反足とは?

内反足とは?

– 内反足とは?内反足とは、生まれたばかりの赤ちゃんの足が内側に曲がってしまう病気です。 例えるなら、足の裏同士をくっつけたような状態になり、足の甲が外側を向いてしまいます。 この病気は、赤ちゃん1,000人に1人に見られる、決して珍しいものではありません。内反足の明確な原因はまだ解明されていません。 しかし、お母さんのお腹の中にいる間に、赤ちゃんの足の位置や成長過程に何らかの影響が及ぶことで発症すると考えられています。 遺伝などが原因となる場合もありますが、多くの場合は原因が特定できないと言われています。内反足を放置すると、歩くときに足の外側を使って歩くようになり、足の指が内側に曲がってしまうことがあります。 さらに症状が進むと、足全体が丸まってしまったり、足の甲で歩くようになってしまうこともあります。 また、歩く際に痛みを感じたり、疲れやすくなったりすることもあります。そのため、早期に治療を開始することが重要です。

項目 内容
病気の名前 内反足
症状 足が内側に曲がる、足の甲が外側を向く
発生頻度 赤ちゃん1,000人に1人
原因 不明(胎児期の足の位置や成長過程に影響する要因が考えられる)
放置した場合のリスク 足の指が内側に曲がる、足全体が丸まる、足の甲で歩く、歩行時の痛み、疲労感

早期治療の重要性

早期治療の重要性

– 早期治療の重要性生まれたばかりの赤ちゃんは、骨や関節が非常に柔らかく、成長のスピードもとても速いです。そのため、足の変形などの問題を抱えている場合には、できるだけ早く治療を開始することが非常に重要になります。デニス・ブラウン副子を用いた治療は、この赤ちゃんの体の特徴を最大限に活かした治療法と言えます。骨が柔らかく、矯正しやすい生後間もない時期に治療を行うことで、効果的に変形を治し、正常な発達を促すことが期待できます。一般的には、生後3~4か月頃に治療を開始することが多いですが、これはあくまで目安です。赤ちゃんの状態や変形の程度によって、治療開始時期は異なります。もし、新生児期に足の変形が見られる場合には、できるだけ早く整形外科を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。早期に治療を開始することのメリットは、変形を治しやすいだけでなく、赤ちゃんの体に負担をかけずに治療を進められる点も挙げられます。成長とともに骨が硬くなってくると、矯正に時間がかかったり、痛みを伴う可能性も高くなります。赤ちゃんの将来のためにも、早期発見・早期治療を心がけましょう。

治療開始時期 メリット
生後3~4か月頃
※ 赤ちゃんの状態や変形の程度によって異なる
効果的に変形を治し、正常な発達を促す
赤ちゃんの体に負担をかけずに治療を進められる

使用方法と治療期間

使用方法と治療期間

– 使用方法と治療期間デニス・ブラウン副子は、赤ちゃんの足を正常な位置に矯正し、そのままの状態で固定することで効果を発揮します。この副子は、靴のような形をした部分と、その靴の部分同士を繋ぐ金属の棒で構成されています。赤ちゃんが足を動かすたびに、この副子が優しく働きかけ、内反足のために硬くなってしまった筋肉や腱をゆっくりと伸ばしていくのです。装着時間は、医師の指示に従うことが重要です。一般的には、一日の中でほとんどの時間を副子を装着して過ごします。赤ちゃんが成長するにつれて、足の大きさや形も変化していきます。そのため、定期的に医師の診察を受け、副子のサイズ調整や状態の確認を行う必要があります。治療期間は、赤ちゃんの年齢や内反足の程度、そして治療への反応によって大きく異なってきます。軽度の内反足の場合、数ヶ月で治療が完了することもありますが、重度の場合は数年かかることもあります。一般的には、赤ちゃんが歩き始めるようになる1歳前後まで、集中的に副子による治療を行います。その後は、日中の活動時間帯は矯正靴を履かせ、夜間のみ副子を装着するなど、徐々に治療の頻度を減らしていくことが多いです。重要なのは、医師の指示に従い、根気強く治療を続けることです。早期に治療を中断してしまうと、せっかく矯正された足が再び変形してしまう可能性があります。保護者の方々は、医師と密に連携を取りながら、赤ちゃんの足の成長を見守っていくことが大切です。

項目 内容
使用方法 靴のような形をした部分を金属の棒で繋いだ副子で赤ちゃんの足を正常な位置に固定する。赤ちゃんが足を動かすたびに副子が働き、硬くなった筋肉や腱をゆっくりと伸ばす。
治療期間 医師の指示に従い、一日の中でほとんどの時間を副子を装着して過ごす。一般的には歩き始める1歳前後まで集中的に治療を行い、その後は徐々に頻度を減らす。軽度の場合は数ヶ月、重度の場合は数年かかることもある。
治療のポイント 赤ちゃんの成長に合わせて定期的に医師の診察を受け、副子のサイズ調整や状態の確認を行う。医師の指示に従い、根気強く治療を続ける。早期に治療を中断すると、足が再び変形する可能性がある。

外科手術の可能性

外科手術の可能性

赤ちゃんの足が内側に向いてしまう病気、内反足。この病気の治療には、装具療法が一般的ですが、装具療法だけでは十分な効果が得られない場合や、一度は矯正されたにもかかわらず、再び内反足の状態に戻ってしまう場合には、外科手術が必要になることがあります。このようなケースに当てはまる赤ちゃんは少なくありません。

また、内反足は早期に発見し、治療を開始することが非常に重要です。しかし、様々な事情により、治療開始が遅れてしまうことがあります。治療開始が遅れてしまうと、赤ちゃんの足部の組織が硬くなってしまい、装具による矯正が困難になることがあります。このような場合でも、外科手術によって足部の状態を改善できる可能性があります。

外科手術が必要かどうかは、赤ちゃんの状態、年齢、症状の程度などを総合的に判断して決定されます。保護者の方々は、医師から赤ちゃんの足の状態について詳しく説明を受け、それぞれの治療法のメリットとデメリットについてよく理解した上で、最終的な治療方針を決定する必要があります。医師は、赤ちゃんのことを第一に考え、最適な治療法を選択していきますので、安心して治療を受けてください。

治療法 適応
装具療法 内反足の一般的な治療法
外科手術
  • 装具療法で十分な効果が得られない場合
  • 矯正後に内反足の状態に戻ってしまった場合
  • 治療開始が遅れ、足部の組織が硬くなってしまった場合

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