健康の指標:SpO2

検査

健康の指標:SpO2

病院での用語を教えて

先生、「SpO2」って聞いたことあるんですけど、どういう意味ですか?

体の健康研究家

良い質問だね! 「SpO2」は、簡単に言うと、血液中の酸素の量を測るものなんだよ。

病院での用語を教えて

血液中の酸素の量ですか?

体の健康研究家

そうだよ。 息を吸うと、肺から血液に酸素が入るよね。 「SpO2」は、その血液中の酸素がどれくらいあるのかをパーセントで教えてくれる数値なんだ。

SpO2とは。

「SpO2(えすぴーおーつー)」とは、医療や健康の分野で使われる言葉で、身体に光をあてて、血液中の酸素の量を測る方法のことです。具体的には、動脈の中を流れる赤血球に含まれるヘモグロビンのうち、酸素と結びついているヘモグロビンの割合を皮膚の上から測定した数値のことを指します。この割合を示す数値は「サチュレーション」とも呼ばれます。

SpO2とは

SpO2とは

– 酸素が血液中で運ばれる仕組み
私たちは、生きるために酸素を体内に取り込む必要があります。呼吸によって肺に取り込まれた酸素は、血液中の赤血球という成分と結びつくことで全身に運ばれます。この、酸素を運ぶ役割を担う赤血球ですが、常に一定量の酸素と結びついているわけではありません。体内の酸素が十分であれば多くの酸素と結びつきますし、酸素が不足している場合には結びつく酸素の量は少なくなります。

– SpO2が教えてくれること
SpO2(エスピーオーツー)は、正式には『経皮的動脈血酸素飽和度』と呼ばれる指標で、簡単に言うと血液中の赤血球にどれくらい酸素が結びついているかをパーセンテージ(%)で表したものです。つまり、SpO2の値を見れば、血液中にどれくらい酸素が含まれているか、ひいては体に十分な酸素が行き渡っているかを知ることができるのです。

– SpO2の測定方法
SpO2は、医療機関ではもちろんのこと、近年では家庭でも手軽に測定できるようになりました。指先などに光を当てて測定する機器が広く普及しており、健康管理や体調管理の一環として活用する人も増えています。

項目 内容
酸素の運搬 酸素は、血液中の赤血球と結びつくことで全身に運ばれます。赤血球と結びつく酸素量は、体内の酸素量に応じて変化します。
SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度) 血液中の赤血球にどれくらい酸素が結びついているかをパーセンテージ(%)で表した指標です。SpO2の値から、体に十分な酸素が行き渡っているかを判断できます。
SpO2の測定方法 指先などに光を当てて測定する機器が広く普及しています。

測定方法

測定方法

– 測定方法

近年、健康への関心の高まりから、医療機関のみならず、家庭でも手軽に健康状態をチェックできる機器が普及しています。その中でも、動脈血酸素飽和度、いわゆるSpO2を測定する機器は、手軽に体の状態を把握できるものとして、広く利用されています。

SpO2は、血液中にどれだけ酸素が含まれているかを示す指標です。この値を測定することで、呼吸器系の健康状態を知ることができます。肺炎や喘息などの呼吸器疾患があると、血液中の酸素量が低下し、SpO2の値も低くなる傾向にあります。

測定方法は非常に簡単です。指先や耳たぶに、クリップのような形をした測定器を装着するだけです。これは、光を使って血液中の酸素量を測定するという仕組みを利用しています。具体的には、測定器から照射された光が、指先などの毛細血管を通り抜け、その反射光を分析することで、酸素飽和度を算出します。

血液中の酸素が多い場合は、血液は鮮やかな赤色を呈し、酸素が少ない場合は、暗い赤色になります。この色の変化を測定器が感知し、数値化することで、私たちが目視で確認することなく、客観的な数値として酸素飽和度を把握することが可能となります。

このように、SpO2測定は、家庭でも簡単に実施できる健康チェックの方法として、重要な役割を担っています。

項目 説明
SpO2とは 血液中にどれだけ酸素が含まれているかを示す指標
測定方法 指先や耳たぶにクリップ型の測定器を装着
測定原理 測定器から照射された光が指先などの毛細血管を通り抜け、その反射光を分析することで酸素飽和度を算出
測定の意義 – 呼吸器系の健康状態を知ることができる
– 肺炎や喘息などの呼吸器疾患があると、SpO2値が低下する傾向がある

正常値と異常値

正常値と異常値

– 正常値と異常値

健康診断や医療現場で耳にする「正常値」。これは、一般的に健康な人とされている集団における検査値の分布を統計的に処理し、その範囲内であれば問題ないと判断される基準のことを指します。

例えば、動脈血酸素飽和度(SpO2)という、血液中の酸素の量を測る指標を見てみましょう。これは、健康な人であれば95%以上を示すのが一般的です。しかし、90%未満になると、体に十分な酸素が行き渡っていない「低酸素状態」と判断されます。 低酸素状態になると、息苦しさを感じたり、めまいがしたり、動悸が激しくなったりすることがあります。

SpO2が低下する原因は様々ですが、肺の病気と関連している場合が多く見られます。例えば、肺炎や喘息といった病気になると、肺の機能が低下し、酸素を十分に取り込めなくなるため、SpO2が低下してしまうのです。

もちろん、肺の病気以外にも、心臓の病気や貧血などが原因でSpO2が低下することもあります。そのため、SpO2の低下が見られた場合には、自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。

項目 正常値 異常値 症状 考えられる原因
動脈血酸素飽和度(SpO2) 95%以上 90%未満 息苦しさ、めまい、動悸 * 肺の病気(肺炎、喘息など)
* 心臓の病気
* 貧血

SpO2の重要性

SpO2の重要性

健康状態を把握する上で、様々な指標がありますが、その中でも「動脈血酸素飽和度」、つまりSpO2は、体の状態を反映する重要な指標の一つです。

SpO2は、血液中のヘモグロビンがどれくらい酸素と結びついているかを表す数値で、パーセントで示されます。健康な人の場合、通常96%以上を示しますが、呼吸器疾患や心疾患を持つ患者さんの場合は、この数値が低下することがあります。これは、呼吸機能や血液循環に問題が生じ、体内に十分な酸素を取り込めていない可能性を示唆しています。そのため、特にこれらの疾患を持つ患者さんにとっては、日頃からSpO2を測定し、その値をモニタリングすることが非常に重要です。SpO2の低下は、病状の悪化のサインである可能性があり、早期発見・早期治療に繋がるからです。

近年、スマートウォッチなど、手軽にSpO2を測定できるデバイスが登場したことで、自身の健康状態に気を配る人が増えています。しかし、注意すべきは、SpO2はあくまで健康状態を示す指標の一つに過ぎないということです。SpO2の値だけで、自身の健康状態を判断することはできません。 体調不良を感じたら、自己判断せずに、必ず医療機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。

項目 説明
動脈血酸素飽和度 (SpO2) 血液中のヘモグロビンが、どれくらい酸素と結びついているかを%で表す数値。
健康な人であれば、通常96%以上。
SpO2低下の原因 呼吸機能や血液循環に問題が生じ、体内に十分な酸素を取り込めていない可能性。
SpO2測定の重要性 特に呼吸器疾患や心疾患を持つ患者さんにとっては、日頃からSpO2を測定し、その値をモニタリングすることが重要。SpO2の低下は、病状の悪化のサインである可能性があり、早期発見・早期治療に繋がる。
注意点 SpO2はあくまで健康状態を示す指標の一つに過ぎない。SpO2の値だけで自身の健康状態を判断せず、体調不良を感じたら、自己判断せずに、必ず医療機関を受診し、医師の診断を受ける。

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