顔面の電撃痛!三叉神経痛とは

脳・神経

顔面の電撃痛!三叉神経痛とは

病院での用語を教えて

先生、「三叉神経痛」って、どんな病気ですか?

体の健康研究家

「三叉神経痛」は、顔に電気が走るような激しい痛みが起こる病気だよ。 顔の感覚をつかさどる「三叉神経」という神経に異常が起きることが原因なんだ。

病院での用語を教えて

電気が走るような痛み…想像しただけでも痛そうですね…。どんな時に痛みが起こるんですか?

体の健康研究家

そうだね、痛みは一瞬の場合もあれば、数秒続く場合もある。顔を洗う、歯を磨く、食事をするといった、ほんの少しの刺激でさえも、激しい痛みを引き起こすことがあるんだよ。

三叉神経痛とは。

顔の半分に、まるで電気が走るようなひどい痛みが起こる病気を「三叉神経痛」といいます。これは、脳から出ている12本の神経のうち、5番目の神経である三叉神経が痛むために起こる病気です。

強烈な痛みが走る病気、三叉神経痛

強烈な痛みが走る病気、三叉神経痛

顔の感覚をつかさどる神経である三叉神経。この三叉神経に異常が生じることで、耐え難いほどの痛みが顔面に走る病気を三叉神経痛と言います。まるで電流が走るような、あるいはガラスの破片が刺さるような、そんな激痛が顔の片側に起こるのが特徴です。

痛みの持続時間は人それぞれで、一瞬で治まることもあれば、数秒から数分続くこともあります。また、発作の頻度も個人差が大きく、数ヶ月に一度という場合もあれば、一日に何度も起こる場合もあります。痛みが起こるきっかけも様々で、顔を洗う、歯を磨く、食事をする、話す、風にあたるといった、ごく日常的な動作がきっかけになることもあります。

三叉神経痛は命に関わる病気ではありませんが、その激痛は日常生活に大きな支障をきたし、患者さんの生活の質を著しく低下させる可能性があります。激しい痛みにより、外出や人と会うことを避けたり、食事や会話が困難になったりするなど、日常生活に様々な制限が生じることもあります。そのため、適切な診断と治療を受けることが重要です。

項目 詳細
疾患名 三叉神経痛
原因 三叉神経の異常
症状 顔面の激しい痛み(電流が走るような、ガラスの破片が刺さるような)
痛みの特徴 – 持続時間:一瞬~数分
– 頻度:数ヶ月に一度~一日に何度も
– きっかけ:洗顔、歯磨き、食事、会話、風など
予後 命に関わる病気ではない
影響 – 激痛により日常生活に支障
– 生活の質の低下
– 外出や人との交流の回避
– 食事や会話の困難

三叉神経痛の原因は?

三叉神経痛の原因は?

顔面に電撃のような痛みが走る三叉神経痛。その原因は、脳から顔面へと伸びる神経である三叉神経が圧迫されることにあります。 多くの場合、三叉神経の根元付近で動脈が神経を圧迫していることが原因として挙げられます。動脈は心臓の拍動によって常に pulsate し、その度に神経に刺激が加わります。この刺激が長期にわたると、神経の働きが乱れてしまい、脳に本来とは異なる痛みの信号が送られてしまうと考えられています。顔面の感覚を司る三叉神経は、眼神経、上顎神経、下顎神経の3つの枝に分かれており、それぞれの枝が異なる部位の感覚を伝えています。そのため、どの枝が圧迫されるかによって、痛みが起こる場所も異なります。三叉神経痛の原因は、動脈による圧迫以外にも、腫瘍や多発性硬化症などが考えられます。 腫瘍が神経を圧迫することで発症することもあれば、多発性硬化症によって神経の髄鞘(ずいしょう)という部分が損傷を受け、神経の伝達異常が生じることで発症することもあります。三叉神経痛の治療法としては、薬物療法や手術療法など、様々な方法があります。原因や症状、年齢などを考慮し、適切な治療法を選択することが重要です。

原因 詳細
動脈による圧迫 動脈が三叉神経の根元付近で神経を圧迫することで、神経に刺激が加わり痛みが生じる。
腫瘍 腫瘍が三叉神経を圧迫することで発症する。
多発性硬化症 神経の髄鞘が損傷し、神経の伝達異常が生じることで発症する。

どんな症状が現れる?

どんな症状が現れる?

– どんな症状が現れる?三叉神経痛の最も特徴的な症状は、電撃痛と呼ばれる、まさに電気が走るような激しい痛みです。この痛みは、顔の片側、特に頬や顎、歯や歯茎などに起こりやすく、日常生活の何気ない動作がきっかけで突然始まります。

例えば、顔を洗う、歯を磨く、食事をする、人と話をする、あるいは風に当たるといった動作でも、痛みが走ることがあります。痛みの程度は人によって様々で、数秒から長くても数分程度続く場合もあれば、何度も繰り返される場合もあります。

このような激しい痛みのため、日常生活に支障をきたす場合もあり、場合によっては精神的な負担を感じることもあります。また、痛みが起こることを恐れて、顔を触ることを避けたり、人と話すことをためらったりするようになる方もいらっしゃいます。

症状 詳細
電撃痛 電気が走るような激しい痛み。顔の片側、特に頬や顎、歯や歯茎などに起こりやすい。
痛みの誘因 顔を洗う、歯を磨く、食事をする、人と話をする、風に当たるなど、日常生活の何気ない動作。
痛みの持続時間 数秒から数分程度。何度も繰り返される場合もある。
痛みの影響 日常生活に支障をきたす。精神的な負担を感じる。痛みが起こることを恐れて、顔を触ることを避けたり、人と話すことをためらったりする。

三叉神経痛の診断は?

三叉神経痛の診断は?

– 三叉神経痛の診断は?三叉神経痛の診断においては、問診が非常に重要となります。患者様から痛みについて詳しく伺うことで、他の病気との区別を行います。具体的には、どのような痛みか、痛みが起こる場所はどこか、どのくらいの時間続くのか、どのくらいの頻度で起こるのかなどを伺います。痛みが始まったきっかけや、痛みが強くなる特定の動作、食事との関係なども重要な情報となります。神経学的検査では、顔面の感覚や運動機能に異常がないかを確認します。これは、三叉神経が顔面の感覚や運動をつかさどっているためです。さらに、他の病気の可能性を除外するために、MRI検査を行う場合があります。MRI検査では、三叉神経が圧迫されていないかを確認します。血管が腫れて神経を圧迫している場合や、腫瘍が原因で神経が圧迫されている場合など、様々な原因が考えられます。このように、三叉神経痛の診断は、問診、神経学的検査、MRI検査などを総合的に判断して行われます。自己判断は危険ですので、顔面に激しい痛みを感じたら、速やかに医療機関を受診しましょう。

診断方法 詳細
問診 – 痛みの種類、場所、持続時間、頻度
– きっかけ、痛みが強くなる動作、食事との関係
神経学的検査 – 顔面の感覚や運動機能に異常がないか確認
MRI検査 – 三叉神経の圧迫を確認
– 血管の腫脹、腫瘍の有無

三叉神経痛の治療法

三叉神経痛の治療法

顔面に激しい痛みが走る三叉神経痛。その痛みは、まるで電気が走るように鋭く、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。この三叉神経痛の治療においては、まず薬物療法が中心となります。

中でも、てんかんの治療薬として知られる抗てんかん薬は、神経の興奮を抑える働きがあり、三叉神経痛の痛みを和らげる効果が期待できます。また、気分障害の治療に用いられる抗うつ薬も、痛みの伝達を調整する作用を持つため、三叉神経痛の治療に有効とされています。

これらの薬物療法で効果が得られない場合や、薬の副作用が強い場合には、神経ブロック療法を検討します。これは、神経に直接麻酔薬を注射することで、痛みを伝える神経の働きを一時的に遮断する方法です。さらに、神経ブロック療法でも十分な効果が得られない重症の場合には、手術療法が選択されることもあります。

どの治療法が最適かは、患者の症状の程度や年齢、持病などの身体状況を総合的に判断した上で、医師と患者の間でしっかりと話し合い、決定する必要があります。

治療法 説明 備考
薬物療法 – 抗てんかん薬:神経の興奮を抑え、痛みを和らげる。
– 抗うつ薬:痛みの伝達を調整する。
第一選択
神経ブロック療法 神経に直接麻酔薬を注射し、痛みの伝達を一時的に遮断する。 薬物療法で効果がない場合や副作用が強い場合に検討
手術療法 神経ブロック療法でも効果がない重症の場合に検討

日常生活で気を付けること

日常生活で気を付けること

日常生活において、三叉神経痛の患者さんが特に注意すべき点について解説します。

三叉神経痛は、顔面の神経に起こる病気であり、激しい痛みが特徴です。この痛みは、何もしなくても生じる場合もありますが、多くの場合、特定の動作や刺激がきっかけとなって起こります。そのため、日常生活では、痛みを引き起こす可能性のある刺激を、できるだけ避けるように心がけることが大切です。

食事の際には、硬いものや熱いもの、冷たいものは、神経を刺激する可能性があります。そのため、食べ物は柔らかく調理し、温かいものをゆっくりと口にするようにしましょう。また、香辛料などの刺激物も控えるようにしてください。

洗顔や歯磨きも、刺激によって痛みを引き起こしやすい行動です。洗顔の際は、ゴシゴシとこすらずに、ぬるま湯で優しく洗いましょう。歯磨きも同様で、柔らかい歯ブラシを使用し、強く磨きすぎないように注意してください。

その他にも、冷たい風や熱い飲み物、激しい運動、ストレスなども、三叉神経痛の痛みを引き起こす可能性があります。外出する際はマスクを着用する、熱い飲み物は冷ましてから飲むなど、自分に合った予防策を見つけることが大切です。

規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることも、痛みの予防に繋がります。また、ストレスを溜め込まないように、リラックスできる時間を作ることも心がけましょう。

場面 注意点
食事
  • 硬いもの、熱いもの、冷たいものを避ける
  • 食べ物は柔らかく調理する
  • 香辛料などの刺激物を控える
洗顔
  • ゴシゴシとこすらずに、ぬるま湯で優しく洗う
歯磨き
  • 柔らかい歯ブラシを使用する
  • 強く磨きすぎない
その他
  • 冷たい風を避ける
  • 熱い飲み物は冷ましてから飲む
  • 激しい運動を避ける
  • ストレスを避ける
日常生活
  • 規則正しい生活を送る
  • 十分な睡眠をとる
  • リラックスできる時間を作る

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