命を脅かす病態:敗血症とは
- 敗血症とは敗血症は、体の中に侵入した細菌やウイルスなどの病原体に対する体の防御反応が、過剰に起こってしまうことで、自分の体が傷ついてしまう病気です。この病気は命に関わることもあり、迅速な診断と治療が必要です。通常、私たちの体は、外から侵入してきた病原体に対して、免疫の力で戦い、排除しようとします。この免疫の働きによって、私たちは健康な状態を保つことができるのです。しかし、何らかの原因で免疫のバランスが崩れ、過剰に反応してしまうことがあります。敗血症は、この免疫の過剰反応によって、全身に強い炎症が起こり、臓器の機能が損なわれてしまう状態を指します。肺炎や尿路感染症など、最初は局所的な感染症であっても、それが血液の流れに乗って全身に広がってしまうと、敗血症を引き起こす可能性があります。敗血症の症状は、発熱、 chills、心拍数の増加、呼吸数の増加など、風邪やインフルエンザに似た症状がみられることが多く、初期段階での診断が難しい病気です。重症化すると、意識障害や臓器不全などが起こり、命に関わることもあります。そのため、早期発見と適切な治療が非常に重要になります。