ANCA関連血管炎:知っておきたいこと
- ANCA関連血管炎とはANCA関連血管炎という言葉は、あまり馴染みがないかもしれません。これは、自分の免疫の働きが誤ってしまい、自分の体の血管に炎症を起こしてしまう病気です。ANCAとは、「抗好中球細胞質抗体」の略称で、この抗体が自分の体の細胞を攻撃してしまうことが原因です。私たちの体の中には、血管が網の目のように張り巡らされています。この血管に炎症が起きると、血液の流れが悪くなり、体の様々な場所に影響が出てしまいます。症状は実に様々で、発熱やだるさ、関節の痛み、体重減少など、風邪によく似た症状が出ることもあります。さらに厄介なことに、ANCA関連血管炎は、放っておくと重い病気につながる可能性があります。炎症が強くなると、腎臓、肺、神経など、生命維持に欠かせない臓器にまで障害が及んでしまうことがあるのです。ANCA関連血管炎は、早期発見、早期治療が何よりも大切です。原因不明の体調不良が続く場合は、ためらわずに医療機関を受診しましょう。