運動器

その他

身体の動きを支える大胸筋:その構造と役割

- 大胸筋の位置と形状大胸筋は、その名の通り胸の前面に大きく広がる筋肉で、厚みがあり、まるで扇を広げたような形をしています。この筋肉は、鎖骨の下端から胸骨、肋骨にかけて広く付着しており、その範囲は胸全体の上部に及びます。そして、そこから腕の方へと伸びていき、上腕骨という腕の骨につながっています。大胸筋の特徴は、その繊維の向きが場所によって異なることです。鎖骨から起始する部分は、繊維が斜め下内側に向かって走り、胸骨から起始する部分は、繊維がほぼ垂直に下向きに走っています。さらに、肋骨から起始する部分は、繊維が斜め上内側に向かって走っています。このように、大胸筋は起始部によって繊維の方向が異なり、複雑な構造をしていることが分かります。この複雑な構造こそが、大胸筋が様々な動きに関与することを可能にしています。例えば、腕を前に突き出す動作、腕を横に広げる動作、腕を内側に捻る動作など、大胸筋は腕の動きと密接に関係しているのです。
その他

体の前面を支える筋肉:大胸筋

胸の前面に大きく広がる大胸筋は、その名の通り、胸にある筋肉の中で最も大きく、厚みのある筋肉です。まるで扇を広げたような形をしており、胸の中央から脇の下にかけて広がっています。 この筋肉は、体の前面にある複数の骨格から起始しています。具体的には、鎖骨の下縁、胸骨の前面、そして肋骨の一部から筋肉の束が生まれ、それが集まって一つの大きな筋肉を形成しています。そして、その筋肉の束は腕の方向へ伸びていき、上腕骨と呼ばれる腕の骨に付着します。 大胸筋は、その大きさや形状から、胸郭の外観を形作る上で重要な役割を果たしています。また、腕を動かす際に力を発揮する筋肉の一つでもあり、物を持ち上げたり、押したりする動作に貢献しています。日常生活における様々な動作に関わる筋肉であると言えるでしょう。
その他

五十肩:肩の痛みと動きの制限

- 五十肩とは五十肩は、40歳を過ぎたあたりから多く見られる肩の病気で、肩関節に痛みが出て腕を動かしにくくなるのが特徴です。医学的には肩関節周囲炎と呼ばれ、四十肩や五十肩といった呼び方もされますが、これらは発症する年代の違いを表しているだけで、病気としては同じものと捉えられています。なぜ五十肩になるのか、その原因はまだはっきりとは解明されていません。しかし、加齢によって肩関節周辺の組織が炎症を起こしやすくなることや、肩を大きく動かす機会が減って関節や筋肉が硬くなってしまうことなどが関係していると考えられています。五十肩になると、肩を動かしたときに強い痛みを感じたり、腕を上げにくくなったり、後ろに回せなくなったりします。症状は徐々に現れ、痛みが強くなるにつれて動かしにくさも増していきます。日常生活では、服の着脱や髪を洗う、高い所の物を取るといった動作が困難になることがあります。五十肩は自然に治ることもありますが、数年単位で痛みが続く場合もあるため、早期に適切な治療を受けることが大切です。
その他

歩行を支える縁の下の力持ち:ハムストリング

- ハムストリングとは「ハムストリング」とは、太ももの裏側、お尻の下から膝の裏にかけて広がる筋肉群のことを指します。 スポーツ選手がよく口にするのを耳にすることがあるかもしれませんが、決して彼らだけが特別に使う筋肉ではありません。 私たちが普段何気なく行っている歩く、走る、階段を上るといった動作にも、このハムストリングは深く関わっています。 ハムストリングは、主に3つの筋肉によって構成されています。 まず、ハムストリングの中で最も大きく、力強い筋肉である「大腿二頭筋」です。 この筋肉は、外側を走行し、膝を曲げたり、足を外側に捻る動きを助ける働きをしています。 次に、大腿二頭筋の内側に位置する「半腱様筋」と「半膜様筋」です。 これらの筋肉は、股関節を後ろに伸ばす動きや、膝を曲げた状態から内側に足を捻る動きをサポートしています。 このように、ハムストリングは複数の筋肉が協調して働くことで、私たちの日常生活を支える様々な動作を可能にしているのです。
外科

整形外科:運動器のスペシャリスト

整形外科は、私たちが日常生活を送る上で欠かせない、体を支え、動かす機能を担う器官を専門的に扱う診療科です。この診療科では、骨、関節、靭帯、末梢神経、筋肉など、運動に関わる様々な組織の異常や損傷を診断し、治療を行います。 整形外科が対象とする病気や怪我は多岐にわたります。例えば、骨折や捻挫、打撲、切り傷といった外傷、スポーツによる障害、関節リウマチ、変形性関節症などの慢性的な病気、脊椎疾患、骨粗鬆症、骨腫瘍など、様々な症状に対応します。 治療法としては、保存療法と手術療法があります。保存療法には、安静、投薬、注射、リハビリテーションなどがあり、症状に合わせて適切な方法が選択されます。手術が必要な場合には、骨折の整復固定術、関節鏡手術、人工関節置換術など、様々な術式があります。 整形外科は、患者さんの年齢や症状、生活背景などを考慮しながら、日常生活への早期復帰、痛みの軽減、運動機能の改善を目指します。
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