腹圧性尿失禁

泌尿器

腹圧性尿失禁:日常生活における尿漏れ

- 腹圧性尿失禁とは腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、運動、重い物を持った時など、お腹に力が入った際に、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状を指します。私たちが普段、トイレで尿を排出する際は、膀胱という尿を貯めておく袋状の器官が収縮することで尿が押し出されます。しかし腹圧性尿失禁の場合、膀胱自身が収縮しているわけではありません。お腹に力が入ることで膀胱が圧迫され、その結果として尿が漏れてしまうのです。この症状は、特に女性に多く見られます。その理由としては、妊娠や出産によって骨盤底筋と呼ばれる、膀胱や子宮などを支える筋肉がダメージを受けやすく、その結果、尿道をしっかりと閉じることが難しくなってしまうことが挙げられます。加齢に伴い骨盤底筋が衰えることも、腹圧性尿失禁のリスクを高める要因となります。腹圧性尿失禁は、日常生活で不便を感じるだけでなく、精神的な負担も大きい症状です。しかし、適切な治療や対策を行うことで症状の改善が期待できます。症状が気になる場合は、一人で悩まずに医療機関を受診し、医師に相談することをお勧めします。
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