脈拍

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動悸:感じる鼓動のサイン

- 動悸とは動悸とは、普段は意識することのない心臓の鼓動を、自分自身で強く感じる状態を指します。この時、心臓の鼓動は、実際よりも速く、強く、あるいは不規則に感じられ、それが不快感や不安、恐怖感につながることがあります。健康な人であっても、激しい運動の後や、緊張する場面に遭遇した時、興奮状態にある時などには、動悸を感じることは珍しくありません。このような場合は、一時的なものであり、特に心配する必要はありません。しかし、安静にしている時や、明確な原因がないにも関わらず、頻繁に動悸が起こる場合は注意が必要です。その背景には、心臓の病気や甲状腺の病気、貧血、不整脈、更年期障害、ストレス、睡眠不足、過労、カフェインの過剰摂取など、様々な原因が考えられます。動悸を感じた際は、いつ、どのような状況で起こったのか、どのような症状を伴っていたのかなどを詳しく記録しておきましょう。医療機関を受診する際には、これらの情報が診断の助けとなります。自己判断せずに、医師に相談し適切な検査を受けるようにしてください。
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医療現場で使われる言葉:脈拍を意味する「プルス」

病院で働く医師や看護師たちは、専門的な知識を必要とする医療現場において、日々患者さんの治療にあたっています。 医療現場では、正確な情報伝達が欠かせないため、専門用語や独特の言い回しが多く用いられています。これらの言葉は、医療従事者間でスムーズなコミュニケーションを図り、迅速かつ的確な医療行為を行うために必要不可欠です。例えば、「バイタルサイン」「ルート確保」「状態変化」といった言葉は、医療従事者にとっては日常的に使う言葉ですが、一般の人には馴染みが薄いかもしれません。 このような医療現場特有の言葉は、患者さんにとっては分かりにくく、不安に感じられることもあるでしょう。しかし、これらの言葉は、患者さんの安全を守る上で重要な役割を果たしています。例えば、「アナフィラキシーショック」や「心肺停止」といった緊急事態を示す言葉は、医療従事者が状況を瞬時に理解し、適切な処置を施すために必要不可欠です。 医療従事者は、患者さんの立場に立って、分かりやすい言葉で説明するよう心がけることが大切です。患者さんも、分からない言葉があれば、遠慮なく質問することで、安心して治療を受けることができます。
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頻脈:知っておきたいその症状と対応

- 頻脈とは頻脈とは、心臓が異常に速く拍動している状態を指します。簡単に言うと、心臓が通常よりも速くドキドキしている状態のことです。医学的には、安静時の脈拍数が1分間に100回を超えると頻脈と診断されます。健康な人でも、激しい運動の後や、緊張している時、興奮している時などには、脈拍数が一時的に増加することがあります。これは、体が酸素をより多く必要とするため、心臓が頑張って血液を送り出そうとしているからです。このような生理的な反応による一時的な頻脈は、特に心配する必要はありません。しかし、安静時や軽い運動をしている時など、特に負荷がかかっているわけでもないのに脈拍数が速くなる場合は、頻脈が疑われます。頻脈は、心臓の病気や甲状腺の病気、貧血、脱水など、様々な原因で起こることがあります。また、ストレスや不安、カフェインの過剰摂取、特定の薬の副作用なども、頻脈を引き起こす可能性があります。頻脈は、動悸や息切れ、めまい、胸の痛みなどの症状を伴うことがあります。症状が重い場合や、頻繁に起こる場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。医師は、診察や検査を通して原因を突き止め、適切な治療を行います。
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心臓の鼓動、脈拍ってなに?

- 脈拍とは心臓は、体全体に血液を送り届けるために、休むことなく働き続けています。この血液の循環によって、私たちの体は酸素や栄養を受け取り、老廃物を排出することができます。そして、この心臓の力強い鼓動は、体表に近い一部の血管に波動となって伝わります。これが脈拍です。心臓が一回収縮するごとに、血液が勢いよく送り出され、その勢いは血管の壁を押し広げます。この血管の膨らみと縮みを繰り返す動きが、まるで波のように全身に伝わっていくのです。この波動を指先などで触れることで、私たちは脈拍として感じ取ることができます。脈拍を測ることで、心臓が規則正しく動いているか、また、どれくらいの速さで血液を送り出しているかを知ることができます。健康な状態であれば、脈拍は一定のリズムと強さで感じられます。しかし、病気や体調の変化によって、脈拍は速くなったり、遅くなったり、リズムが乱れたりすることがあります。脈拍は、私たちの体の状態を反映する大切なサインの一つです。日頃から自分の脈拍に意識を向けておくことで、健康管理にも役立ちます。
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規則正しい心臓の鼓動:洞調律とは?

私たちの心臓は、まるで休むことを知らない働き者のように、昼も夜も絶え間なく鼓動し続けています。この規則正しい脈動は、まるでオーケストラの指揮者のように、心臓の一部分から発せられる電気信号によって生み出されています。 心臓の上部に位置する洞房結節と呼ばれる場所が、まさにその指揮者の役割を担っています。洞房結節は、心臓自身で作り出される電気信号を発する特別な細胞の集まりです。この電気信号は、まるで伝言ゲームのように、心臓全体に順番に伝わっていきます。 電気信号を受け取った心臓の筋肉(心筋)は、収縮と弛緩を規則正しく繰り返します。この心筋の動きこそが、私たちの心臓の鼓動であり、全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしているのです。洞房結節から発せられる電気信号こそが、私たちの心臓を休むことなく動かし続ける、まさに生命の指揮者と言えるでしょう。
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健康な心臓のリズム:洞調律

私たちの心臓は、まるで休むことを知らないかのように、常に規則正しいリズムを刻んで動き続けています。この生命の維持に不可欠なリズムを生み出す心臓の司令塔とも呼べる存在が、右心房に位置する「洞房結節」と呼ばれる小さな組織です。 洞房結節は、心臓の拍動を指揮するオーケストラの指揮者のような役割を担っています。この小さな組織は、自ら電気的な信号を規則的に発生させるという驚異的な能力を持っています。この電気信号こそが、心臓の筋肉を収縮させるための合図となり、心臓はまるでポンプのように全身に血液を送り出すことができるのです。 この洞房結節から発生した電気信号は、まず最初に心房全体に伝わります。心房が収縮すると、血液は心室へと送られます。その後、電気信号は心房と心室の間にある「房室結節」と呼ばれる場所に到達し、一瞬だけ伝わる速度が遅くなります。このわずかな遅延は、心室が血液で満たされるために必要な時間であり、心臓が効率的に血液を送り出すために非常に重要な役割を果たしています。 このように、洞房結節は心臓の規則正しいリズムを生み出すために欠かせない、非常に重要な役割を担っているのです。
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発作性心房細動:突然の動悸に潜むリスク

- 発作性心房細動とは 心臓は全身に血液を送り出す重要な臓器ですが、この心臓を構成する部屋のうち、心房と呼ばれる部分が非常に速いリズムで震えることで、心臓が規則正しく拍動しなくなる状態があります。これが心房細動と呼ばれる不整脈の一種です。 発作性心房細動は、その名の通り、突然心房細動が始まり、しばらくすると自然に正常なリズムに戻るという特徴があります。多くの場合、発作は7日以内に治まりますが、数分で治まることもあれば、まれに7日以上続くこともあります。 発作性心房細動は、健康な人に起こることもありますが、高血圧や心臓弁膜症などの心臓病、甲状腺機能亢進症、睡眠時無呼吸症候群などの基礎疾患を持つ人に起こりやすいとされています。また、加齢、喫煙、過度の飲酒なども発症のリスクを高める要因と考えられています。 発作性心房細動は、自覚症状がない場合もありますが、動悸や息切れ、胸の不快感、めまい、倦怠感などの症状が現れることがあります。症状がなくても、放置すると脳梗塞などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
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期外収縮:普段と違う心臓の鼓動

私たちの心臓は、休むことなく全身に血液を送り出す重要な役割を担っています。この血液を送り出すために、心臓は規則正しいリズムを刻んで収縮と拡張を繰り返しています。この規則正しいリズムは、心臓内で発生する電気信号によって精密に制御されています。 心臓の右心房にある洞結節と呼ばれる場所から、電気信号が発生し、これが心臓全体に伝わっていくことで収縮が起こります。そして、この電気信号の伝わり方が規則正しいため、私たちは普段、心臓が規則正しく拍動していることを意識せずに過ごすことができます。 しかし、様々な要因によって、この電気信号の発生や伝達に乱れが生じることがあります。ストレスや疲労、睡眠不足、過剰なカフェイン摂取、喫煙、飲酒などがその一例です。また、加齢に伴って心臓の機能が低下することも、リズムの乱れに繋がることがあります。 このような電気信号の乱れによって、心臓が本来のリズムから外れて拍動してしまうことを期外収縮と呼びます。期外収縮が起こると、胸がドキドキしたり、脈が飛んだように感じたりすることがあります。多くは一時的なものであり、特に心配のない場合がほとんどですが、頻繁に起こる場合や、症状が強い場合には、 underlying disease の可能性もあるため、医療機関を受診することが勧められます。
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医療現場で使われる用語:脈拍を意味する「プルス」とは?

病院で働く医療従事者と患者さんの間では、スムーズに気持ちを通じ合わせることがとても大切です。しかし、医療現場では毎日のように専門用語が使われているため、患者さんにとっては理解しにくいと感じる場面もあるでしょう。医療従事者にとっては当たり前に使っている言葉でも、患者さんにとっては初めて聞く言葉かもしれません。特に、病気や治療内容の説明で専門用語が多く使われると、患者さんは不安な気持ちになってしまうこともあります。そこで、今回は医療現場で使われる専門用語の一つである「プルス」について説明していきます。 「プルス」とは、日本語で「脈拍」のことです。心臓が血液を送り出すたびに、血管は波打つように動きます。この血管の動きを指で触れることで感じることができます。脈拍を測ることで、心臓が規則正しく動いているか、また、どれくらいの速さで血液を送り出しているかを知ることができます。健康な人の場合、安静時の脈拍数は1分間に60回から80回程度です。しかし、運動後や緊張している時などは、脈拍数は増加します。これは、体がより多くの酸素を必要としているためです。 医療現場では、脈拍は患者の状態を把握するための重要な指標の一つです。脈拍を測定することで、心臓の病気や貧血、脱水症状などを早期に発見することができます。また、手術中や投薬後などには、患者の状態を常に監視するために、継続的に脈拍を測定することがあります。
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