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肺炎:その症状と予防法

- 肺炎とは?肺炎とは、肺に炎症が起こり、様々な症状を引き起こす病気です。肺の中の、空気を取り込んで血液に酸素を送る「肺胞」と呼ばれる小さな袋に、細菌やウイルスなどの病原体が侵入し、炎症を起こすことで発症します。肺炎は、誰にでも発症する可能性のある身近な病気ですが、決して軽視することはできません。特に、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方などは、重症化しやすい傾向があります。肺炎が重症化すると、呼吸困難に陥り、入院が必要となるケースもあります。最悪の場合、命に関わる危険性もあるため、注意が必要です。肺炎の原因は様々ですが、大きく分けると、細菌、ウイルス、真菌などが挙げられます。中でも、肺炎球菌という細菌による肺炎は多く、高齢者の方に多く見られます。また、インフルエンザなどのウイルス感染をきっかけに、細菌性の肺炎を併発することもあります。肺炎の予防には、普段から手洗いやうがいを徹底し、外出時にはマスクを着用するなど、感染症対策を心がけることが大切です。また、高齢者や基礎疾患を持つ方は、肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を受けることも有効な手段です。肺炎は、早期発見・早期治療が重要です。咳や痰、発熱などの症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

肺炎球菌ワクチンで肺炎を予防しよう

肺炎球菌ワクチンは、肺炎の原因となる細菌の一つである肺炎球菌による感染症を予防するためのワクチンです。 肺炎球菌は、肺炎以外にも、髄膜炎や中耳炎などを引き起こす可能性があり、特に高齢者や小さな子供では重症化するリスクが高いと言われています。 肺炎球菌ワクチンは、これらの病気の原因となる肺炎球菌の一部の種類に効果があります。 肺炎球菌ワクチンには、2種類あります。一つは、より多くの種類の肺炎球菌に効果がある多糖体ワクチンです。もう一つは、より新しいタイプの結合型ワクチンです。結合型ワクチンは、多糖体ワクチンよりも効果が長く続くと言われています。 肺炎球菌ワクチンは、任意接種です。つまり、ワクチンを接種するかどうかは、各自の判断になります。しかし、肺炎球菌感染症は、重症化すると命に関わることもあるため、ワクチンを接種することが推奨されています。 特に、高齢者や基礎疾患を持つ人、小さな子供などは、肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌感染症による重症化や死亡のリスクを減らすことができます。
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誤嚥性肺炎を防ぐために

- 誤嚥性肺炎とは誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物、唾液などが誤って食道ではなく気管に入ってしまう「誤嚥」が原因で起こる肺炎です。通常、私たちは食べ物を口にすると、それが食道を通って胃へと運ばれていきます。しかし、加齢や病気などによって飲み込む機能が低下すると、食べ物などが誤って気管に入ってしまうことがあります。気管に入った食べ物や唾液などは、細菌を含んでいることが多く、これが肺に炎症を引き起こします。これが誤嚥性肺炎です。健康な方の場合は、体内に入ろうとする異物を排除しようとする働きが活発なため、誤嚥性肺炎を発症することは稀です。しかし、ご高齢の方や病気で体力が低下している方の場合、免疫力が低下しているため、誤嚥によって肺炎を発症しやすくなります。誤嚥性肺炎は、高齢者施設などに入っている方や、脳卒中などで寝たきりの状態にある方によくみられます。肺炎は、日本人の死因の上位に位置する病気であり、その中でも誤嚥性肺炎は増加傾向にあります。高齢化社会が進むにつれて、今後も患者数が増加することが懸念されています。
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肺炎球菌:身近に潜む脅威

- 肺炎球菌とは肺炎球菌は、私達の身の回りにごく普通に存在している細菌です。普段は、健康な人の鼻や喉などに住み着いていて、特に悪影響を及ぼすことはありません。しかし、病気や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下すると、この肺炎球菌が体内で増殖し、様々な病気を引き起こすことがあります。肺炎球菌は、その名前から肺炎の原因菌としてよく知られていますが、肺炎以外にも、髄膜炎や敗血症といった命に関わる重い病気の原因となることもあります。髄膜炎は、脳や脊髄を包む髄膜に炎症が起こる病気で、高熱や頭痛、嘔吐などの症状が現れます。敗血症は、細菌が血液中に侵入し、全身に炎症が広がる病気で、発熱や意識障害、ショック状態などを引き起こし、死に至ることもあります。このように、肺炎球菌感染症は、決して軽視できない病気です。特に、高齢者や乳幼児、基礎疾患のある方などは、肺炎球菌による重症化リスクが高いため注意が必要です。肺炎球菌感染症から身を守るためには、普段から手洗いとうがいを徹底し、バランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけ、免疫力を高めておくことが重要です。また、肺炎球菌ワクチンの接種も有効な予防策となります。
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マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ ニューモニエ」という微生物が原因で起こる、肺の炎症です。この病気は、一般的には「非定型肺炎」に分類され、特に子供や若い世代に多く発症するという特徴があります。 マイコプラズマ肺炎は、感染力が非常に強く、咳やくしゃみなどの飛沫を介して、人から人へと容易に感染が広がります。感染すると、発熱、咳、痰を伴う場合もあれば、頭痛や倦怠感などの症状が出る場合もあります。症状の現れ方は人によって異なり、軽症で済む場合もあれば、重症化するケースも見られます。 通常、マイコプラズマ肺炎と診断された場合は、医師の指示に従って抗生物質を服用することで症状は改善に向かいます。しかし、重症化すると入院が必要となるケースや、まれに脳炎や心筋炎などの合併症を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。 日頃から、手洗いとうがいを徹底し、外出時にはマスクを着用するなど、感染予防を心がけることが重要です。また、栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠を摂り、免疫力を高めるように心がけましょう。
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肺炎球菌:知っておきたい身近な細菌

肺炎球菌は、私達の身の回りにあるごくありふれた細菌です。普段は、健康な方の鼻や喉にいても、病気を起こすことはほとんどありません。これは、私達の体が持つ抵抗力で、肺炎球菌の増殖を抑えているからです。しかし、体力が低下したり、免疫力が弱まっている時には注意が必要です。肺炎球菌は、この機会をついて体の中で急速に増殖し、肺炎、髄膜炎、敗血症といった深刻な病気を引き起こす可能性があります。これらの病気は、命に関わることもあります。肺炎球菌は、咳やくしゃみによる飛沫感染で人から人へと広がります。特に、高齢者や乳幼児、免疫力が低下している方は、肺炎球菌による感染症にかかりやすく、重症化しやすい傾向があります。日頃から、手洗いとうがいを徹底し、健康的な生活を心がけることが大切です。
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