命に関わる膀胱タンポナーデ
- 膀胱タンポナーデとは膀胱タンポナーデとは、尿が膀胱に過剰に溜まり、膀胱が異常に膨らんだ状態を指します。この状態は、様々な要因で引き起こされますが、特に注意が必要なのは、出血を伴う場合です。私たちの身体は、出血すると血液を固めて止血しようとします。膀胱内で出血が起こると、この血液凝固作用によって血の塊(凝血塊)が作られます。この凝血塊が尿道に詰まってしまうと、尿が排出されずに膀胱内に溜まり続け、膀胱タンポナーデの状態に陥ってしまうのです。膀胱タンポナーデになると、強い痛みや不快感に襲われます。これは、尿が排出できないことで膀胱内圧が異常に高まるために起こります。さらに、場合によっては、吐き気や嘔吐などの症状が現れることもあります。膀胱タンポナーデを放置すると、膀胱が破裂したり、腎臓に悪影響を及ぼしたりするなど、命に関わる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、早期発見と適切な処置が極めて重要となります。