発疹

小児科

よくある病気:水ぼうそう

- 水ぼうそうとは水ぼうそうは、水痘帯状疱疹ウイルスという、とても小さな生き物によって引き起こされる病気です。このウイルスは、くしゃみや咳をすると空気中に漂い、それを吸い込むことで感染します。また、水ぶくれに触れたり、タオルや衣服を共有することでもうつる可能性があります。感染すると、数日のうちに発熱やだるさ、食欲不振などの症状が現れます。そして、赤い小さな発疹が顔や体、頭皮などに次々に現れ、強い痒みを伴います。この発疹は、数日のうちに水ぶくれへと変化し、その後、かさぶたとなって治っていきます。水ぼうそうは、特に水ぶくれができる前の発疹が出始めた頃から、水ぶくれがかさぶたになるまでの期間は、周囲の人に移しやすいため注意が必要です。幼稚園や小学校では、感染が広がりやすいため、水ぼうそうと診断された場合は、医師の指示に従って登園・登校を控えるようにしましょう。水ぼうそうは、一度かかると、通常は再びかかることはありません。しかし、水痘帯状疱疹ウイルスは、体の中に潜伏し続け、免疫力が低下した際に、帯状疱疹という別の病気を引き起こすことがあります。
皮膚科

夏の悩み、あせもについて

あせもは、一般的に「あせも」と呼ばれる皮膚の炎症です。医学的には「汗疹(かんしん)」と言い、汗の出口となる管である汗管が何らかの理由で詰まってしまい、皮膚の中に汗が溜まってしまうことで炎症を引き起こします。 高温多湿の環境は汗をかきやすく、汗管が詰まりやすくなるため、あせもは特に夏場に多く見られます。 あせもは、乳幼児から大人まで、年齢に関係なく誰でも発症する可能性があります。しかし、乳幼児は大人に比べて汗腺の密度が高く、体温調節機能も未熟なため、あせもができやすい傾向にあります。また、肥満体型の人や、汗をかきやすい体質の人も、あせもができやすいと言われています。 あせもは、適切なケアを行えば、通常は数日で症状が改善します。しかし、症状が悪化したり、なかなか治らない場合は、皮膚科専門医を受診するようにしましょう。
小児科

りんご病とは?

りんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症です。 ヒトパルボウイルスB19は、感染した人の咳やくしゃみなどの飛沫を介して、またはウイルスが付着した物に触れることで、人から人に感染します。 主に幼児や小学生などの子どもがかかりやすく、春と秋に流行することが知られています。 りんご病の症状として、発熱や鼻水、咳などの風邪に似た症状が現れることがありますが、多くの場合、これらの症状は軽度です。 りんご病の特徴的な症状は、両頬に現れる赤い発疹です。 この発疹は、まるでりんごのように赤く見えることから、「りんご病」と呼ばれるようになりました。 医学的には、「伝染性紅斑」と呼ばれる感染症です。 りんご病は、通常、自然に治癒する病気ですが、妊婦や免疫力の低下している人は、重症化する可能性があるため注意が必要です。
小児科

りんご病とは?

りんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症で、主に幼児や小児の間で流行してみられます。医学的には伝染性紅斑と呼ばれています。 この病気は、発熱や特徴的な赤い発疹が現れることで知られており、特に両頬が赤くなる様子から「りんご病」という通称で広く知られています。赤い発疹は、最初は顔に現れ、その後、腕や体、足などにも広がっていくことがあります。発疹は、網目状に見えることもあり、かゆみを感じる場合もあります。 りんご病は、一般的に軽症で経過し、特別な治療を必要とせず自然に治癒することがほとんどです。症状としては、発熱や発疹の他に、だるさ、頭痛、関節痛などがみられることがありますが、これらの症状も通常は数日以内に軽快します。 しかしながら、免疫機能が低下している人や妊婦では、りんご病が重症化する可能性もあるため注意が必要です。妊婦が感染すると、まれに胎児に影響が及ぶことがあります。 りんご病は、咳やくしゃみなどの飛沫感染や、接触感染によって人から人に感染します。感染を防ぐためには、手洗いやうがいをこまめに行い、咳エチケットを心がけることが大切です。
小児科

よくある夏風邪?手足口病について

- 手足口病とは手足口病は、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71などのウイルス感染によって引き起こされる、感染力が強い病気です。乳幼児を中心に、主に夏に流行が見られます。-# 代表的な症状手足口病という名前の通り、手のひら、足の裏、口の中などに赤い発疹が現れ、その中心に水ぶくれができるのが特徴です。発疹はかゆみを伴う場合もあり、水ぶくれは破れると痛みを伴うこともあります。口の中にできた発疹は口内炎となり、食事や飲み物を摂るのが辛くなることがあります。また、発熱や喉の痛み、だるさ、食欲不振などの症状が出ることもあります。-# 感染経路と予防手足口病は、感染者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込むこと(飛沫感染)や、ウイルスが付着したおもちゃやドアノブなどを触った後、自分の口や鼻、目を触ること(接触感染)によって感染します。そのため、こまめな手洗いうがいを徹底することが重要です。また、タオルの共用を避けたり、咳エチケットを心がけたりすることも有効な予防策です。-# 治療手足口病はウイルス性の病気であるため、特別な治療法はありません。基本的には、安静にして、水分を十分に摂り、症状に合わせて解熱鎮痛剤を使用するなど、対症療法が中心となります。ほとんどの場合、1週間程度で症状は改善しますが、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。特に、高熱が続いたり、ぐったりしているなど、いつもと様子が違う場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
小児科

幼児に多い突発性発疹

- 突発性発疹とは 突発性発疹は、乳幼児、特に1歳未満の赤ちゃんに非常に多く見られるありふれた感染症です。その名前が示す通り、何の前触れもなく突然高い熱が出るのが特徴です。熱は通常38度から39度くらいまで上がり、高い場合は40度を超えることもあります。熱は3日から4日ほど続きますが、その後は自然に下がり始めます。 熱が下がると入れ替わるように、全身に赤い斑点状の発疹が現れます。発疹はかゆみも痛みもなく、数日で自然に消えていきます。突発性発疹の原因となるウイルスに対する免疫が出来るため、一度かかると再び発症することはほとんどありません。 突発性発疹自体は多くの場合、深刻な合併症を引き起こすことなく自然に治癒するため、過度に心配する必要はありません。しかし、高熱による脱水症状や、まれに脳炎などの合併症を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。 突発性発疹は、ウイルスが空気中に飛散することによって感染が広がると考えられていますが、はっきりとした感染経路は分かっていません。そのため、完全に予防することは難しいですが、日頃から手洗いうがいを徹底するなど、基本的な衛生習慣を心がけることが大切です。
皮膚科

皮膚からのサイン:発疹の種類と意味

- 発疹ってどんなもの? 発疹は、皮膚に現れる様々な変化のことを指します。赤い斑点やブツブツ、水ぶくれなど、その見た目も症状も実に様々です。まるで体が発するサインのように、発疹は体の内部の状態を反映していることがあります。 例えば、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかった時、特定の食べ物や花粉に対するアレルギー反応を起こした時、あるいは、はしかやおたふく風邪などの特定の病気にかかった時などに、発疹が現れることがあります。 発疹が現れた際の対処法としては、まず原因を特定することが重要です。自己判断せず、医療機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。原因によっては、塗り薬を処方されたり、内服薬を処方されたりします。 発疹は、時に強い痒みを伴うことがありますが、掻きむしってしまうと、症状が悪化したり、細菌感染を起こしたりする可能性があります。掻かずに、冷やしたり、清潔なタオルで優しく押さえたりするなどして、痒みを抑えるようにしましょう。
皮膚科

夏の悩みにさよなら!あせもの原因と対策

- あせもってどんな病気?あせもは、高温多湿な環境下で発症しやすいため、特に気温と湿度が上がる夏場に多くみられます。人間の身体には、体温調節のために汗を分泌する機能が備わっています。しかし、高温多湿な環境下では、汗が過剰に分泌されたり、汗の出口である汗管が詰まりやすくなることがあります。その結果、皮膚の中に汗が溜まってしまい、周囲の皮膚に炎症を引き起こしてしまうのです。これが、あせもの正体です。医学的には「汗疹」と呼ばれ、乳幼児から大人まで、幅広い年齢層で発症する可能性があります。 特に、汗腺の機能が未発達な赤ちゃんは、あせもになりやすい傾向があります。赤ちゃんの肌はデリケートで、大人よりも汗腺の密度が高いため、汗をかきやすく、あせももできやすいのです。しかし、あせもは適切なケアを行うことで症状が改善する病気なので、過度に心配する必要はありません。日頃から、汗をかいたらこまめに拭いたり、通気性の良い服装を心がけたりすることで、あせもの予防に努めましょう。また、あせもの症状が出てしまった場合には、皮膚科を受診し、医師の指示に従って適切な治療を受けるようにしてください。
小児科

はしかについて:症状と予防

- はしかとははしかは、麻疹ウイルスが原因で起こる感染力が非常に強い病気です。このウイルスは、空気中に漂う咳やくしゃみのしぶきを介して、感染者から健康な人にうつります。 感染すると、高熱、咳、鼻水、目の充血などの症状が現れます。さらに、口の中に白い斑点が出て、その後、顔から体全体に赤い発疹が広がっていきます。はしかは、乳幼児や免疫力が低下している人にとって、特に危険な病気です。肺炎、中耳炎、脳炎などの重い合併症を引き起こすことがあり、最悪の場合、命を落とすこともあります。はしかの予防には、ワクチン接種が非常に有効です。はしかのワクチンは、他のワクチンと組み合わせたMR(麻疹・風疹混合)ワクチンとして、乳幼児期に2回接種します。はしかは空気感染で広がりやすいため、周囲の人に移さないように、感染者は外出を控えるなどの対策が必要です。また、はしかを疑う症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
小児科

乳幼児の突発性発疹:特徴と対処法

乳幼児期のお子さんを持つ保護者の皆様にとって、お子さんの急な発熱は、大きな不安を感じることでしょう。特に初めてのお子さんであれば、なおさらのことと思います。突発性発疹は、そのような乳幼児期によく見られるありふれた病気の一つです。 この病気は、ほとんどの場合、高い熱が数日続いた後、熱が下がるとともに全身に赤い発疹が現れるという経過をたどります。熱が高い間は、ぐったりしたり、食欲が落ちたりすることもあります。初めてのお子さんを持つ保護者の方にとっては、この発疹を見て、何の病気だろうと心配になるかもしれません。しかし、突発性発疹は、多くの場合、特別な治療を必要とせず、数日で自然に治る病気です。 この記事では、突発性発疹の原因となるウイルスや、具体的な症状、家庭でのケアの方法など、詳しく解説していきます。お子さんに突発性発疹の疑いがある際に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
小児科

風疹を知る

- 風疹とは風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症する病気です。このウイルスは、感染した人の咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれており、それを吸い込むことで周りの人にうつります。これを飛沫感染といいます。空気中に漂うウイルスを吸い込むことで感染することもあります。風疹の感染力は、はしかなどと比べると強いとはいえませんが、特に妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに先天性風疹症候群という深刻な病気を引き起こす可能性があります。そのため、風疹は決して軽視できない病気といえます。
小児科

よくある子どもの病気、水痘について

水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。このウイルスは人から人へとうつりやすく、空気感染、接触感染、飛沫感染など、さまざまな感染経路があります。 空気感染は、感染者が咳やくしゃみをした際に飛び散る、ウイルスを含む小さな水滴を吸い込むことで起こります。この水滴は空気中を漂うため、感染者から離れた場所でも感染する可能性があります。 接触感染は、感染者の発疹や水ぶくれに触れることで起こります。水ぶくれの中にはウイルスが多く含まれており、触れることでウイルスが手に付着し、その手で目や口、鼻などを触ると感染する可能性があります。 飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみ、会話などで飛び散る、ウイルスを含む比較的大きな水滴が目や鼻、口の粘膜に付着することで起こります。空気感染と比べると、飛沫は重いため遠くまで到達せず、感染者の比較的近くにいる人に感染する可能性が高いです。 水痘は、一度感染すると、体の中に免疫ができますが、ウイルスは神経節に潜伏し続けます。そして、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、再びウイルスが活性化し、帯状疱疹を発症することがあります。
小児科

りんご病:幼児に多い感染症

- りんご病とはりんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが、人の体の中に入ることによって起こる感染症です。特に、幼児から小学校低学年くらいまでの子供がかかりやすい病気として知られています。日本では、春になると流行することが多く、保育園や幼稚園などで集団発生することもあります。りんご病の症状として一番よく見られるのは、両方の頬がまるでりんごのように赤くなることです。このことから「りんご病」という名前が付けられました。また、頬が赤くなるのに加えて、腕や足、体などにも赤い発疹が出ることがあります。発疹は、最初は小さな赤い点ですが、次第に広がって、網目状やレース状になることもあります。その他にも、微熱が出たり、だるさを感じたり、関節が痛むという症状が出ることもあります。多くの場合、りんご病は特別な治療をしなくても、数日から1週間程度で自然に治ります。しかし、まれに、貧血や脳炎などの合併症を引き起こすことがあるため注意が必要です。また、妊婦さんがりんご病に感染すると、お腹の赤ちゃんに影響が出る可能性があります。さらに、免疫力が低下している人も、重症化する可能性があります。りんご病は、主に咳やくしゃみによって、ウイルスを含む飛沫が空気中に飛び散り、それを吸い込むことで感染します。また、感染者の鼻水や唾液などがついたタオルや食器などを介して、間接的に感染することもあります。そのため、りんご病の予防には、こまめな手洗いとうがいを心がけ、タオルの共用を避けることが大切です。流行時には、人混みを避けるようにすることも有効です。
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誰もが経験する?水ぼうそうの基礎知識

- 水ぼうそうとは水ぼうそうは、医学的には「水痘」と呼ばれる、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされるありふれた感染症です。 主に乳幼児や小学生など、小さな子供が発症することが多く、一度かかると生涯にわたって免疫を獲得します。水ぼうそうの最大の特徴は、全身に赤い発疹や水ぶくれが多数現れることです。これらの発疹は、最初は小さな赤い斑点として現れ、次第に水ぶくれへと変化していきます。水ぶくれは非常に痒みを伴い、かきむしってしまうことで症状が悪化したり、細菌感染を起こしたりする可能性もあります。水痘帯状疱疹ウイルスは、空気感染や接触感染によって非常に容易に感染します。感染経路としては、咳やくしゃみによる飛沫感染や、水ぶくれの内容物に直接触れることによる接触感染が挙げられます。潜伏期間は2週間程度で、感染してから発疹が現れるまでに時間がかかるため、知らないうちに周囲に感染を広げてしまう可能性もあります。水ぼうそうは、一般的には予後が良好な病気ですが、まれに合併症を引き起こすことがあります。合併症としては、肺炎や脳炎などが知られており、特に免疫力が低下している乳幼児や高齢者は注意が必要です。水ぼうそうの予防には、ワクチン接種が有効です。ワクチンは、水ぼうそうの発症リスクを大幅に低下させるだけでなく、合併症のリスクも抑える効果が期待できます。
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