略語

救急

救急車を呼ぶときの名前、知ってる?

病院を舞台にしたドラマや漫画で「アンビ」という言葉を耳にしたことはありませんか? 「アンビって何だろう?」と思っても、日常生活で耳にすることはほとんどないので、意味を調べる機会も少ないかもしれません。 実はこの「アンビ」は、病院で働く人たちの間で使われている隠語の一つです。 医療現場では、専門用語や略語が多く飛び交います。患者さんの前で専門用語を多用すると、不安な気持ちにさせてしまう可能性もあります。そこで、患者さんに直接伝えない場面では、医療従事者同士がスムーズに情報共有するために、専門用語を短く言い換えた隠語が使われるのです。 「アンビ」は、「アンビューバッグ」という人工呼吸に使う医療機器を指す隠語です。他にも、注射を意味する「マルチン」、血圧計を表す「リバロ」など、様々な隠語が存在します。これらの隠語は、医療従事者にとって、コミュニケーションを円滑にするための便利なツールと言えるでしょう。 しかし、隠語はあくまで医療現場の中だけで通じる言葉です。患者さんやその家族には、正しい言葉で丁寧に説明することが大切です。

医療現場のRx:処方箋を意味する記号

病院やクリニックを受診し、医師の診察後、必要があれば薬が処方されます。私たちが受け取る処方箋には、飲む薬の名前や量、服用方法などが事細かに記されています。この処方箋をよく見てみると、「Rx」という謎の記号が目に留まることがあります。多くの人が見たことがあるこの「Rx」とは、一体何を意味するのでしょうか? 実はこちら、ラテン語で「recipe(レシピ)」の省略形なのです。「recipe」は英語で「処方」を意味し、動詞として「処方する」という意味も持ちます。つまり、「Rx」は「処方してください」という医師の指示を表す記号なのです。 「Rx」の歴史は古く、古代ローマ時代にまで遡るとされています。当時、薬剤師は医師から受け取った処方箋に基づいて薬を調合していました。「Rx」は、医師と薬剤師の間で正確な情報伝達を行うための重要な役割を担っていたと考えられています。 現代では、医療現場の情報化が進み、電子カルテやオンライン処方箋が普及しつつあります。しかし、紙の処方箋にも、いまだに「Rx」は記号として残っています。これは、「Rx」が単なる記号ではなく、医師と患者、そして薬剤師をつなぐ大切な歴史と伝統を象徴するものとして、医療従事者たちの間で大切に受け継がれているからかもしれません。

医療現場で使われる「sol」って?

病院で「sol」という表記を目にすることがあるかもしれません。これは、一体何を意味するのでしょうか? 「sol」は、英語の「Solution」を略したもので、日本語では「溶液」という意味です。 医療現場では、点滴や注射など、様々な場面でこの「溶液」が使われています。 薬を体内に投与する際には、そのままでは吸収されにくい場合があります。そこで、薬を液体に溶かして「溶液」の状態にすることで、体内への吸収をスムーズに行うことができるのです。 また、「溶液」は、体液と似た成分の液体としても使用されます。例えば、脱水症状の患者さんには、体内の水分と電解質を補給するために、生理食塩水などの「溶液」が投与されます。 このように、「溶液」は、薬剤を投与する目的や、患者の症状に合わせて、様々な種類が使い分けられています。 「sol」という表記は、医療従事者にとって、正確に薬剤を調剤し、患者さんに安全に投与するために欠かせない情報なのです。

カルテで見る「s.c」って?

病院で医師や看護師が使用するカルテには、専門的な医療用語や略語が数多く用いられています。これは、限られた時間の中で効率的に診療記録を作成し、医療従事者間で迅速かつ正確に情報を共有するために大変重要な役割を果たしています。しかし、医療現場に精通していない人にとっては、これらの略語はまるで暗号のように解読が難しいかもしれません。 今回は、カルテによく登場する略語の一つである「s.c」について解説します。「s.c」は「subcutaneous injection」の略語であり、日本語では「皮下注射」という意味になります。皮下注射とは、皮膚の下にある皮下組織に薬剤を注入する方法です。インスリン注射や一部のワクチン接種などに用いられます。 カルテ上に「s.c」と記載されている場合は、患者に対して皮下注射が行われたことを示しています。医療従事者にとっては日常的に使用される略語ですが、患者さんから見ると分かりにくいと感じる場合もあるかもしれません。もし、カルテの内容で不明な点があれば、遠慮せずに医師や看護師に質問するようにしましょう。
看護技術

医療現場の包交って?

病院で働く人たちの間で使われている専門用語に「包交」という言葉があります。患者さんの体から包帯やギプスなどを外すことを「包交」と呼びます。 たとえば、骨折した箇所に固定のために巻かれたギプス、手術後に傷口を保護するために巻かれた包帯、点滴を固定するために巻かれたテープなどを外す際に、「包交する」と表現します。 包交は、患者さんにとって治療がひと段落ついたことを実感できる瞬間であり、同時に日常生活に戻るための第一歩となる場合も多いです。しかし、長期間固定されていた場合、関節が硬くなっていたり、筋肉が衰えていたりするため、包交後もリハビリテーションが必要となることがあります。 包交は、単に包帯やギプスを外す作業ではなく、患者さんの回復過程における一つの節目となる重要な行為と言えるでしょう。
看護技術

医療現場で使われる略語:W/C

病院や介護施設に行くと、よく見かける「W/C」という表記。これは一体何を表しているのでしょうか? 「W/C」は、英語の「Wheelchair」を省略した言葉で、日本語では「車椅子」という意味になります。つまり、「W/C」と表記されている場所は、車椅子の方が利用できるトイレのことを指します。 車椅子を利用する方にとって、トイレは段差や扉の幅など、使い勝手に大きく影響する場所です。そのため、病院や介護施設では、車椅子の方でも安心して利用できるよう、広々としたスペースや手すりなどを備えた専用のトイレが設置されていることが多く、それを分かりやすく「W/C」と表示しているのです。 カルテや指示書などで患者さんの状態を伝える際にも、「W/C」という略語が使われます。これは、その患者さんが移動に車椅子を必要とするということを医療従事者間で共有するための大切な情報となります。 このように、「W/C」は車椅子に関連した様々な意味を持つ略語として、医療や介護の現場で広く使われています。
看護技術

看護師が使う「トランス」って?

病院で働く看護師や医師などが、よく口にする「トランス」という言葉をご存知でしょうか?日常生活では耳にする機会は少ないかもしれませんが、病院では患者さんの移動や移送、転院などを指す医療用語として頻繁に使われています。 例えば、手術室から病室へ患者さんを移動する際や、検査のためにレントゲン室へ移動する際に、「トランスする」といった表現が使われます。また、他の病院へ転院する場合にも、「明日、トランスの予定です」といった具合に用いられます。 「トランス」は「トランスファー」を省略した言葉で、医療現場では業務を簡潔に伝えるために、このような略語がよく使われています。患者さんにとっては聞き慣れない言葉かもしれませんが、医療従事者にとっては、円滑な業務遂行のために欠かせない言葉の一つと言えるでしょう。
外科

手術後を意味するPOとは?

手術は病気の治療において重要な役割を担っていますが、手術後も患者の状態を注意深く観察し、適切な処置を行うことが非常に重要です。 医療現場では、患者の状態や治療の経過を正確かつ簡潔に記録するために、様々な略語が使われています。特に手術後の記録には、これらの略語が数多く登場します。 これらの略語は、医療従事者間での情報共有を円滑にするための共通言語として機能しており、患者の状態を素早く把握するために不可欠です。例えば、手術後の患者の意識状態を表す「JCS」や、バイタルサインを示す「BT」など、多くの略語が使われています。 しかし、これらの略語を理解していなければ、患者の状態や治療の経過を正しく把握することができません。そのため、医療従事者は、日頃からこれらの略語の意味を正しく理解し、記録内容を正確に解釈できるようにしておく必要があります。また、患者やその家族に対しては、分かりやすい言葉で説明することが大切です。
外科

医療現場で使われる略語:オルトってなに?

病院で働く医療従事者たちは、患者さんとのやり取りの中で専門的な医療用語を用いる一方で、医師や看護師同士では、より簡潔な言葉を使って情報交換を行う場面が多く見られます。これは、医療現場の慌ただしい環境下において、迅速かつ円滑なコミュニケーションを図るための工夫の一つと言えるでしょう。例えば、内科を指す「内科的疾患」を「ないかの病気」と表現したり、「外科手術」を「げかしゅじゅつ」と略したりすることは、日常的に耳にする会話の一例です。このように、診療科名を短縮して伝えることで、忙しい業務中でもスムーズに情報共有が行われ、患者さんへの対応が遅れることなく、より質の高い医療サービスの提供につながると考えられています。
検査

カルテ用語解説:NADとは?

- NADの意味NADは、医療現場で使われる略語で、「Nothing Abnormal Detected」の頭文字をとったものです。これは日本語で「異常なし」を意味し、健康診断や検査の結果、特に異常な点が見つからなかった場合に用いられます。医師は、患者さんの診察記録や検査結果をカルテに記録する際、様々な略語を用います。これは、限られた時間の中ですばやく情報を記録し、他の医療従事者とも正確に情報を共有するためです。NADもそうした略語の一つであり、医師間で広く理解されている表現です。 健康診断の結果報告書などで「NAD」と記されていた場合、それは検査項目の中で異常な値が検出されなかったことを意味します。つまり、その検査結果に関しては特に心配する必要がないと言えるでしょう。ただし、これはあくまで検査結果に基づいた判断であり、その後の体調変化や別の症状が現れた場合は、改めて医療機関を受診する必要があることを忘れてはなりません。
その他

カルテ用語解説: f/uって?

病院で診察を受けると、医師がパソコンの画面に向かってカタカタと文字を打ち込んでいる姿を目にしますよね。あの画面に表示されているのは「電子カルテ」と呼ばれるもので、患者さんの情報が事細かに記録されています。診察中に医師が記録しているのは、症状や診断結果、そして今後の治療方針などです。 ところで、医師が記録している内容をこっそり覗き込んだことはありますか?もしそうなら、「あれ?今の何ていう文字?」と不思議に思った経験があるかもしれません。電子カルテには、医療従事者以外には馴染みのない専門用語や略語が頻繁に登場するからです。 例えば、「f/u」という文字列を見たことはありませんか?これは「follow up(フォローアップ)」の略で、日本語では「経過観察」を意味します。つまり、「f/u」と書かれたカルテは、患者さんの状態を今後も継続的に観察していく必要があるということを示しています。 一見すると暗号のように思えるカルテ用語ですが、医師や看護師の間では共通言語として使われています。これは、限られた時間の中で患者さんの情報を正確かつ効率的に共有するために非常に役立っているのです。 カルテ用語は、医療従事者と患者さんの橋渡しをするための重要な鍵となります。今後病院を受診する際には、カルテに書かれた謎の記号にも目を向けてみて下さい。もしかしたら、自分の体の状態や治療方針について、より深く理解することができるかもしれません。

処方箋の「TD」ってなに?

病院で診察を受けると、医師から治療に必要な薬が記載された処方箋を受け取ります。この処方箋には、薬の名前や量、服用方法などが記載されていますが、服用方法を表す際に「TD」のような略語が使われていることがあります。 このような略語は、医療従事者にとっては日常的に使用されるものですが、患者にとっては一見すると分かりにくいものです。今回は、処方箋によく使われる略語の一つである「TD」について詳しく解説していきます。 「TD」は、ラテン語の「Ter Die」を省略したもので、「1日に3回」という意味です。つまり、「TD」と処方箋に書かれている場合は、その薬を1日に3回服用することを意味します。 例えば、「朝昼晩」と指示がある場合や、「食後3回」などと書かれている場合に、「TD」が用いられることがあります。 薬の効果を最大限に発揮し、副作用を最小限に抑えるためには、処方箋に記載された服用方法を正しく守ることが重要です。 処方箋に記載されている内容で不明な点があれば、医師や薬剤師に質問し、正しく薬を服用するようにしましょう。
看護技術

診療記録の謎を解く:NCの意味とは?

- 医療現場で使われる略語NC 医療現場では、正確な情報を素早く記録し、共有することが非常に重要です。そのために、様々な医療用語や指示を短くまとめた略語が日常的に使われています。カルテや指示書には一見暗号のように思えるアルファベットの羅列が並び、初めて見る方は戸惑ってしまうかもしれません。 今回は、数ある医療略語の中から「NC」について解説します。NCは「Nasal Cannula」の略で、日本語では「鼻カニューレ」といいます。 鼻カニューレは、鼻から酸素を供給するための医療器具です。細いチューブの先端に鼻孔にフィットする柔らかいプラスチック製の突起が二つ付いており、これを鼻の穴に差し込んで使用します。 酸素吸入が必要な患者さんにとって、鼻カニューレは日常生活の妨げが少ないという利点があります。食事や会話も無理なく行うことができ、比較的長時間の使用にも適しています。 カルテに「NC 5L」などと書かれている場合は、「5リットル/分の酸素を鼻カニューレを用いて投与している」という意味になります。このように、医療現場では略語を用いることで、簡潔に患者の状態や治療内容を記録しています。

医療現場で使われる略語:モヒって何?

医療現場では、患者さんの治療やケアを迅速かつ正確に行うため、様々な医療用語が簡縮化された略語として用いられています。 薬剤名、検査名、処置名など、あらゆる場面で略語が登場します。 これらの略語は、 限られた時間の中ですぐに意味が伝わるように、医療従事者間でのコミュニケーションを円滑にする上で大変役立ちます。特に、緊急性の高い状況においては、迅速な判断と行動が求められるため、簡潔な略語を用いることで、よりスムーズな連携が可能となります。 しかし、その一方で、略語の使用には注意が必要です。同じ略語でも、医療機関や診療科によって解釈が異なる場合があり、誤解が生じる可能性も否定できません。また、医療従事者でない患者さんにとっては、聞き慣れない略語は不安や混乱を招く可能性もあります。 そのため、医療現場では、患者さんとのコミュニケーションにおいては、可能な限り略語を避け、分かりやすい言葉で説明することが重要です。もし、略語を用いる場合は、その都度、丁寧に意味を説明するよう心がける必要があります。

医療現場で使われる略語:ケモって?

病院で働く医師や看護師など医療従事者は、日々多くの患者さんと接し、迅速かつ的確な医療を提供するために日々努力しています。 その業務の中で、医療従事者同士がスムーズに情報伝達を行うために、専門用語や略語が多く使われていることはご存知でしょうか? これらの言葉は、医療現場以外では耳にすることが少ないため、患者さんにとっては馴染みが薄く、難解に感じるかもしれません。しかし、限られた時間の中ですべての情報を正確に伝えるためには、これらの専門用語や略語は医療従事者にとって欠かせないコミュニケーションツールなのです。 例えば、「バイタル」という言葉は、病院でよく耳にする言葉の一つではないでしょうか? これは、体温、脈拍、血圧、呼吸といった生命に関わる重要な兆候を示す「バイタルサイン」を省略した言葉です。 このように、医療現場で使われる略語は、重要な情報を簡潔に伝えるという目的があります。 しかし、患者さんに不安な思いをさせないためには、医療従事者はこれらの用語を分かりやすく説明する努力も必要です。 もし、診療中に意味の分からない言葉が出てきたら、遠慮なく質問してみてください。

お薬手帳で見かけるn.d.Eってどんな意味?

病院で医師や看護師がカルテに文字を書き込んでいる様子や、処方箋に書かれたアルファベットを見かけることはありませんか?診察時に医師が素早くメモを取ったり、看護師と簡単な言葉でやり取りしたりする様子を目にしたことがある方もいるかもしれません。 実は、これらは医療現場で使われる略語と呼ばれるもので、短い言葉で効率的に情報伝達するために用いられています。カルテや処方箋には、使用頻度の高い薬剤名、検査名、処置名などが略語で記載されることが多くあります。例えば、毎食後服用は「毎食後」を略して「食後」と記載され、さらに「食後」を略して「pc」と記載されることもあります。 特に処方箋は、医師の指示を薬剤師が正確に読み取り、患者さんに適切な薬を調剤するために重要な役割を担っています。そのため、処方箋には、服用する薬剤名、用法(服用回数や服用量)、服用期間などが略語を用いて正確に記載されています。例えば、1日3回服用は「1日3回」を略して「3×」と記載され、朝昼晩服用は「朝昼晩」を略して「朝昼夕」と記載され、さらに「朝昼夕」を略して「acd」と記載されることもあります。 このように医療現場では、患者さんの情報を正確かつ迅速に伝えるために、様々な略語が用いられています。
その他

カルテで見かける「Sx」って?

病院では、患者さんの情報を正確に素早く伝えるために、様々な略語が使われています。これらの略語は、医師や看護師が患者さんの状態や治療方針を共有する際に、言葉の短縮として日常的に用いられています。カルテや指示書など、医療現場の様々な書類にもこれらの略語は頻繁に登場します。 しかし、これらの略語は、医療従事者以外の方にとっては、あまり馴染みがないかもしれません。例えば、「BP」は血圧、「HR」は心拍数を表します。また、「NS」は生理食塩水、「iv」は点滴を意味します。このように、一言で複数の意味を持つ言葉を略語として使用する場合もあるため、医療従事者以外の方には理解が難しい場合があります。 医療現場で働く人々は、これらの略語を理解し、正しく使用することが求められます。正確な情報伝達は、患者さんの安全を守る上でも非常に重要です。一方で、医療従事者以外の方にとっては、これらの略語は分かりにくいと感じることもあるでしょう。医療ドラマやニュースなどで目にする機会もあるかもしれませんが、自己判断は危険です。医療に関する情報は、信頼できる情報源から得るように心がけましょう。

医療現場のRx:処方箋の隠れた主役

病院やクリニックで診察を受けると、医師から処方箋を発行してもらえますね。 その処方箋に書かれた薬の名前の前に、必ずと言っていいほど「Rx」という記号が書かれているのに気付いたことはあるでしょうか? 多くの人にとっては何気なく見過ごしてしまうような、この謎めいた記号ですが、実は医療現場において、とても重要な役割を担っているのです。 「Rx」は、ラテン語で「Recipe(レシピ)」の略語です。「Recipe」には「受け取れ」という意味があり、医師から患者さんへの「この薬を受け取って下さい」というメッセージが込められています。 「Rx」は単なる記号ではなく、医師の指示を明確に示し、患者さんが安心して薬を受け取れるようにするための、大切な合言葉と言えるでしょう。 今では、この「Rx」は、処方箋だけでなく、薬局や医薬品のロゴマークなど、医療に関わる様々な場面で使用されるようになっています。 医療現場で見かける「Rx」は、患者さんと医療従事者を繋ぐ、重要な役割を担っていることを、少しだけ心に留めておいて下さい。

カルテで見るs.c.って?

病院で診察を受けると、医師が手早くカルテに書き込んでいる姿を見かけることがありますね。あのカルテには、実は私たち患者には馴染みのない、たくさんの略語が使われています。カルテは患者さんの症状や治療経過を記録するための大切な書類ですが、限られた時間の中で効率的に情報を共有するために、医療現場では独自の略語が使われているのです。 これらの略語は、医学用語を短く表したものや、英語の医学用語を省略したものなど、様々な種類があります。例えば、体温を表す「BT」や脈拍を表す「PS」など、日常的によく使われる単語の頭文字を取ったものもあれば、「Gastrointestinal」を「GI」と短縮するなど、英語表記をそのまま略したものもあります。 一見すると暗号のように思えるこれらの略語ですが、理解することで、自分の体で何が起きているのか、どんな治療を受けているのかをより深く理解することができます。また、医師とのコミュニケーションを円滑にする上でも役立つことがあります。 もちろん、全ての略語を覚える必要はありませんが、興味を持って調べてみることで、医療の世界を少し身近に感じることができるかもしれません。

カルテによく書かれる「vds」って?

病院で診察を受けたり、薬をもらったりする際に、カルテや処方箋に普段見慣れない記号や文字が書かれていることに気が付くことがあると思います。これは医療現場で使われている専門用語や略語で、医師や看護師、薬剤師など医療従事者の間で、患者さんの情報を正確かつ迅速に共有するために用いられています。 これらの略語は、限られた時間の中で効率的に業務をこなすために役立っています。例えば、カルテに患者さんの症状や経過を記録する際、長い文章で書くよりも略語を使った方が時間短縮になり、より多くの患者さんを診ることができるようになります。 今回は、数ある医療略語の中でも、比較的よく見かける「vds」について詳しく説明します。vdsは「vital signs」の略で、日本語では「バイタルサイン」といいます。これは、体温、脈拍、呼吸、血圧の4つの生命に関わる重要な指標を指します。これらの数値は、患者さんの体の状態を把握するために非常に重要で、定期的に測定され、記録されます。 vdsは、患者さんの状態を評価する上で基本的な情報であり、医療従事者間での情報共有をスムーズにするために活用されています。

カルテの記号:v.d.E.って?

病院で診察を受けると、医師から処方箋を渡されることがあります。その処方箋には、薬の名前や飲む量と一緒に、「朝」「昼」「寝る前」といった服用するタイミングが記載されています。実はこれらの服用タイミングを示す言葉の中には、普段あまり目にしない略語が使われていることがあります。 その一つが「v.d.E.」です。これは一体どんな意味を持つ言葉なのでしょうか? 実はこれはドイツ語の「vor dem Essen」を省略した言葉で、「食前」という意味です。つまり、「v.d.E.」と書かれた薬は、食事をとる前に飲む必要がある薬ということになります。 なぜドイツ語が使われているのかというと、これは医学が発展してきた歴史に関係しています。かつて医学はドイツが世界をリードしており、その影響でドイツ語の医学用語が世界中に広まりました。そして、現在でも処方箋などの医療現場では、その名残でドイツ語由来の略語が使われているのです。 医師や看護師など医療従事者の間では、「v.d.E.」は日常的に使われていますが、患者にとっては馴染みが薄い言葉かもしれません。もし処方箋を見てわからないことがあれば、遠慮なく医師や薬剤師に尋ねてみましょう。
看護技術

医療現場の日常用語:包交ってなに?

病院で働く人たちは、患者さんの命を守るために、日夜、忙しく働いています。 その中で、限られた時間内に、正確に情報を伝えるために、特別な言葉を使うことがあります。 これは、普段私たちが使っている言葉とは少し違い、医療現場だけで通じる、いわば仕事の言葉のようなものです。 このような言葉を「略語」と呼びます。 略語を使うことで、医師や看護師は、情報を素早く共有し、患者さんの治療に専念することができます。 しかし、患者さんからすると、聞き慣れない言葉で戸惑ってしまうこともあるかもしれません。 今回は、数ある医療略語の中から、「包交(ほうこう)」という言葉について詳しく説明しましょう。 「包交」とは、「包帯交換」を短くした言葉で、傷口を清潔に保ち、早く治すために、汚れた包帯を新しいものと取り替えることを指します。 傷の状態によっては、毎日包交を行う場合もあれば、数日に一度の場合もあります。 包交は、単に包帯を巻き直すだけでなく、傷口の観察も重要な目的です。 医師や看護師は、包交の際に、傷口の状態、出血の有無、感染の兆候などを注意深く確認します。 そして、その後の治療方針を決定していきます。 このように、包交は、患者さんの回復を支える上で、欠かせない処置の一つと言えるでしょう。
外科

意外と知らない?医療用語「オルト」の意味

病院で働いていると、医師や看護師が専門用語を話すのを耳にすることがあるでしょう。医療現場では、正確に情報を伝えるために、そして迅速に動くために、様々な略語が使われています。これらの略語は、医療従事者にとっては日常的なものですが、患者さんやそのご家族にとっては分かりにくいものもあるかもしれません。 例えば、よく耳にする「オペ」という言葉は、「手術(operation)」を短くしたものです。手術室に入ることを「オペに入る」、手術後であることを「オペ後」のように使われます。また、「バイタル」は「生命兆候(vital signs)」を意味し、脈拍、体温、血圧、呼吸など、生命の維持に不可欠な体の状態を表しています。「バイタルが安定している」といえば、これらの数値に大きな変動がなく、容体が安定していることを示します。 医療現場で使われる略語は、医療従事者間のコミュニケーションを円滑にするために重要な役割を果たしています。しかし、患者さんにとっては、それが何を意味するのか理解できないこともあるでしょう。もし、医師や看護師が使う言葉で分からないことがあれば、遠慮なく尋ねてみてください。医療従事者は、患者さんが安心して治療を受けられるよう、分かりやすい言葉で説明する義務があります。
検査

カルテ用語「s/o」って何?

医療現場では、患者さんの状態や治療方針などを記録するカルテや、医師同士の会話の中で、様々な略語が日常的に使われています。これは、医療従事者たちが限られた時間の中で、簡潔かつ正確に情報を伝達するために非常に重要な役割を果たしています。 例えば、患者さんの状態を表す「意識レベル」を示す場合、「JCS(ジャパン・コーマ・スケール)」と呼ばれる指標を用い、数字と記号を組み合わせて表現します。意識がはっきりしている状態は「JCS 0」、意識障害が重い場合は「JCS Ⅲ-300」のように表現します。このように、略語を用いることで、患者さんの状態を簡潔に共有することができます。 しかし、その反面、医療従事者以外の人にとっては、これらの略語は暗号のように感じられ、理解が難しいものとなっています。カルテに書かれた内容や、医師の会話の内容が分からず、不安を感じてしまう患者さんも少なくありません。 医療現場では、患者さんにとって分かりやすい言葉で説明することが重要視されています。そのため、近年では、患者さんと接する際には、できるだけ略語を使わずに説明するよう努める医療機関も増えています。患者さんも、分からない言葉があれば、遠慮なく質問することで、安心して治療を受けることができるでしょう。
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