熱傷

看護技術

ラップ療法:皮膚の治癒を促す湿潤療法

- ラップ療法とはラップ療法とは、傷口を乾かさずに治す治療法の一つで、湿潤療法とも呼ばれています。この治療法は、擦り傷ややけど、床ずれなど、皮膚の様々な傷を治すために用いられています。従来の治療法では、傷口を消毒薬で消毒し、乾燥させて治すのが一般的でした。しかし、ラップ療法では、傷口を消毒せずに、傷口から出る体液を保つように特殊なフィルムで覆います。このフィルムは、外部からの細菌や刺激から傷口を守る役割を果たすと同時に、傷口の乾燥を防ぎ、皮膚が本来持っている自然治癒力を高める効果があります。ラップ療法には、従来の治療法と比べて多くの利点があります。まず、傷口を乾燥させないため、痛みが少ない点が挙げられます。また、傷口が早く治るだけでなく、傷跡が残りにくいという利点もあります。さらに、従来の治療法では頻繁なガーゼ交換が必要でしたが、ラップ療法ではガーゼ交換の回数を減らすことができるため、患者さんの負担を軽減することができます。ラップ療法は、比較的新しい治療法ですが、その効果の高さから、現在では多くの医療機関で取り入れられるようになっています。
皮膚科

やけどの基礎知識

やけどは、高温の物体に触れたり、熱湯や薬品、放射線などに触れることで、皮膚や組織が傷つくことをいいます。 日常生活でよく見られる怪我の一つですが、その程度は軽いものから命に関わる重いものまで様々です。 熱い鍋やアイロンなどに触れてしまい、皮膚が赤くなる程度であれば、多くは軽度のやけどです。しかし、熱湯を浴びてしまったり、火災に巻き込まれたりするなど、広範囲にわたって皮膚が損傷した場合には、重度のやけどとなる可能性があります。 やけどの症状は、損傷の程度によって大きく異なります。皮膚が赤くなる、水ぶくれができる、皮膚がむけてしまうといった症状が見られることがあります。重度のやけどの場合には、痛みやしびれだけでなく、体内の水分や電解質のバランスが崩れ、ショック状態に陥ることもあります。 やけどは、適切な処置を速やかに行うことが重要です。もしも、やけどをしてしまった場合には、まずは流水で冷やすことが大切です。そして、症状に応じて医療機関を受診するようにしましょう。やけどは、後遺症が残ってしまう可能性もあるため、自己判断せずに、医師の診断を受けることが重要です。
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