血清尿酸値:健康を知るための重要な指標
健康診断などで必ず測定する項目の一つに「血清尿酸値」があります。これは、血液中にどれくらいの尿酸が含まれているかを示す数値です。
では、この尿酸は一体どこから来るのでしょうか?
私たちの身体を構成する細胞の中には、「プリン体」と呼ばれる遺伝情報を司る物質が存在します。このプリン体が、何らかの原因で分解されると、最終的に「尿酸」という老廃物に変化します。
通常、尿酸は血液によって腎臓へと運ばれ、そこでろ過されて尿として体外へ排出されます。しかし、プリン体の量が多すぎたり、腎臓でのろ過がうまくいかなくなると、血液中に尿酸が溜まり、血清尿酸値が高くなってしまうのです。
この血清尿酸値が高い状態が続くと、やがて痛風などの病気を引き起こすリスクが高まるため注意が必要です。