意外と知らない?残尿感と残尿の違い
- 残尿とは何か
「残尿」とは、文字通り、尿を出した後にも関わらず、膀胱の中に残ってしまう尿のことを指します。普段の生活の中で、尿を排出した後でも、なんとなく膀胱のあたりに違和感を感じることはありませんか?それはもしかすると、膀胱内に残尿が残っているサインかもしれません。
この残尿感は、誰にでも起こりうる現象です。その量は人によって異なり、年齢や性別、日々の生活習慣など、様々な要因が影響を与えます。
健康な人の場合、一回の排尿で膀胱内の尿をほぼ全て出し切ることができ、残尿はほとんどありません。しかし、加齢に伴って膀胱の筋肉が衰えたり、前立腺肥大などの病気によって尿道が圧迫されると、尿の出が悪くなり、残尿量が増加することがあります。
残尿が多い状態が続くと、膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症のリスクが高まるだけでなく、膀胱の機能低下や尿失禁を引き起こす可能性もあります。そのため、日頃から排尿の状態に注意し、残尿が多いと感じたり、排尿時の違和感がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。