入浴

看護技術

寝たきりでも快適な入浴を:ハーバード浴とは

- ハーバード浴とは寝たきりなどで、自力で入浴することが難しい方でも、安全かつ快適に入浴できるように工夫された方法を、ハーバード浴と言います。この入浴方法は、アメリカのマサチューセッツ州にあるハーバード大学医学部付属病院で考案されたことから、その名が付けられました。ハーバード浴では、専用のストレッチャーを使用します。このストレッチャーは、防水加工が施されており、寝たままの状態の患者を安全に移動させることができます。まず、患者はベッドからこのストレッチャーに移されます。そして、ストレッチャーごと浴槽にゆっくりと沈められます。この時、浴槽の温度は体温に近い温度に保たれており、患者は身体への負担を最小限に抑えながら、入浴を楽しむことができます。ハーバード浴は、身体を清潔にするだけでなく、血行促進やリラックス効果も期待できます。また、温浴効果によって筋肉の緊張が和らぐため、関節の可動域の改善にも繋がると言われています。さらに、寝たきりの患者にとって、入浴は気分転換にもなり、生活の質の向上に大きく貢献します。
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介護の現場で活躍するチェアインバス

- チェアインバスとは「チェアインバス」という言葉を耳にしたことはありますか? これは、身体が不自由な方や高齢者の方など、介助が必要な方のために開発された、画期的な浴槽のことです。最大の特徴は、その名の通り椅子に座ったまま入浴できる点にあります。浴槽の側面には扉が設けられており、この扉を開けて、専用のシャワーチェアごと浴槽に入ることができます。従来の浴槽のように、またぐ動作や浴槽の底に腰を下ろす動作が必要ないため、身体への負担を大きく軽減することができます。安全性が高いことも、チェアインバスの大きな魅力です。従来の浴槽では、入浴中に転倒したり、立ち上がる際にふらついたりする危険性がありました。しかし、チェアインバスでは、常に安定した姿勢を保てるため、転倒のリスクを大幅に減らすことができます。また、介助する側の負担軽減にも繋がります。椅子に座ったままの姿勢で洗髪や身体を洗うことができるため、介助者は無理な姿勢をとる必要がありません。このように、チェアインバスは、入浴という行為に不安や負担を感じている方にとって、安全で快適な入浴体験を提供してくれる、まさに夢のような浴槽と言えるでしょう。
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