ラップ療法

看護技術

ラップ療法:皮膚の治癒を促す湿潤療法

- ラップ療法とはラップ療法とは、傷口を乾かさずに治す治療法の一つで、湿潤療法とも呼ばれています。この治療法は、擦り傷ややけど、床ずれなど、皮膚の様々な傷を治すために用いられています。従来の治療法では、傷口を消毒薬で消毒し、乾燥させて治すのが一般的でした。しかし、ラップ療法では、傷口を消毒せずに、傷口から出る体液を保つように特殊なフィルムで覆います。このフィルムは、外部からの細菌や刺激から傷口を守る役割を果たすと同時に、傷口の乾燥を防ぎ、皮膚が本来持っている自然治癒力を高める効果があります。ラップ療法には、従来の治療法と比べて多くの利点があります。まず、傷口を乾燥させないため、痛みが少ない点が挙げられます。また、傷口が早く治るだけでなく、傷跡が残りにくいという利点もあります。さらに、従来の治療法では頻繁なガーゼ交換が必要でしたが、ラップ療法ではガーゼ交換の回数を減らすことができるため、患者さんの負担を軽減することができます。ラップ療法は、比較的新しい治療法ですが、その効果の高さから、現在では多くの医療機関で取り入れられるようになっています。
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