知っておきたい排尿障害:症状、検査、治療法
排尿障害は、大きく分けて二つに分類されます。一つは、尿を膀胱にためておくことが困難になる「畜尿障害」です。もう一つは、膀胱にためた尿を体外に排出する際に問題が生じる「排出障害」です。これらの障害は、それぞれ単独で現れる場合もあれば、同時に起こる場合もあります。
畜尿障害は、尿意を感じにくい、我慢するのが難しい、あるいは尿が漏れてしまうといった症状が現れます。一方、排出障害では、尿の勢いが弱くなる、排尿に時間がかかる、残尿感があるといった症状がみられます。
これらの排尿障害の原因は、尿の通り道である下部尿路に存在することが多く、尿道や膀胱、男性であれば前立腺などが挙げられます。このような、下部尿路に原因がある排尿障害は、「下部尿路機能障害(LUTD)」と呼ばれます。LUTDは、加齢や生活習慣、病気など、様々な要因によって引き起こされます。