知っていますか? 現代人の多くが抱える「亀背」のリスク

外科

知っていますか? 現代人の多くが抱える「亀背」のリスク

病院での用語を教えて

先生、『亀背』ってどんな状態のことですか?

体の健康研究家

亀、つまり亀の甲羅のように背中が丸まってしまう状態のことだよ。背中が丸くなる原因には、大きく分けて2つの種類があるんだ。

病院での用語を教えて

2つの種類があるって、どういうことですか?

体の健康研究家

一つは、普段の姿勢が悪くて背中が丸まっている場合で、姿勢を正せば治る可能性がある。もう一つは、病気などが原因で背中が丸まってしまう場合で、治療が必要になるんだ。

亀背とは。

「亀背」とは、医学や健康の分野で使われる言葉で、背中が丸まった状態を指します。亀背には、普段の姿勢が悪いことで起こるものと、病気のために背骨が曲がって起こるものの二つの種類があります。普段の姿勢が悪いことが原因の場合は、姿勢を直すことで改善できます。しかし、病気のために背骨が曲がっている場合は、治療が必要になります。

姿勢が悪くなる「亀背」とは?

姿勢が悪くなる「亀背」とは?

– 姿勢が悪くなる「亀背」とは?「亀背(きはい)」とは、背骨が後ろ側に弯曲し、背中が丸まって猫背になっている状態を指します。その名の通り、まるで亀の甲羅のように背中が丸まっていることから、この名前が付けられました。近年、デスクワークやスマートフォンの普及により、前かがみの姿勢で長時間過ごす人が増えています。その結果、老若男女問わず、亀背の症状に悩む人が増加傾向にあります。亀背は、単に見た目の問題だけではありません。背中が丸まった状態が続くことで、肩や首、腰などに負担がかかり、肩こりや腰痛の原因となります。また、猫背によって胸郭が圧迫されることで、呼吸が浅くなり、呼吸機能の低下にもつながる可能性があります。さらに、内臓が圧迫されることで、消化不良などの内臓への負担も懸念されます。亀背は、放置すると悪化する可能性もあるため、日頃から正しい姿勢を意識することが大切です。具体的には、座っている時は、背筋を伸ばし、顎を引いて、目線は真っ直ぐ前に向けるように心がけましょう。また、適度な運動やストレッチを行い、背骨の柔軟性を保つことも重要です。

項目 内容
亀背とは 背骨が後ろに弯曲し、背中が丸まった状態
原因 デスクワークやスマートフォンの普及による前かがみの姿勢
影響・症状 – 肩こり
– 腰痛
– 呼吸機能の低下
– 内臓への負担
対策 – 日頃から正しい姿勢を意識する
– 座っている時は、背筋を伸ばし、顎を引き、目線は真っ直ぐ前に
– 適度な運動やストレッチ

亀背には種類がある

亀背には種類がある

背中が丸まってしまう状態である亀背には、大きく分けて「機能的後弯」と「構築性後弯」の二つがあります。
「機能的後弯」は、長時間のデスクワークやスマートフォン操作、猫背などの悪い姿勢を続けることが原因で、背骨を支える筋肉や靭帯に負担がかかり、本来あるべき背骨のS字カーブが崩れてしまうことで起こります。
このタイプの亀背は、比較的初期の段階であれば、ストレッチや運動、正しい姿勢を意識することで改善が見込める場合が多いです。
一方、「構築性後弯」は、生まれつき背骨の形が通常とは異なる場合や、病気や怪我などが原因で背骨が変形してしまうことで起こります。
例えば、側弯症や脊椎管狭窄症、骨折などが原因となることがあります。
構築性後弯は、機能的後弯のように、姿勢を正したりストレッチをするだけでは改善することが難しく、原因や症状に応じた適切な治療が必要となります。
場合によっては、手術が必要となるケースもあります。
いずれの場合も、自己判断せずに、医師の診断を受けるようにしましょう。

分類 原因 改善策
機能的後弯 長時間のデスクワークやスマートフォン操作、猫背などの悪い姿勢 ストレッチや運動、正しい姿勢を意識することで改善が見込める場合が多い
構築性後弯 生まれつきの背骨の異常、病気や怪我による背骨の変形
(例:側弯症、脊椎管狭窄症、骨折など)
姿勢を正したりストレッチをするだけでは改善が難しい
原因や症状に応じた適切な治療が必要
場合によっては手術が必要となるケースも

機能的後弯の原因と対策

機能的後弯の原因と対策

– 機能的後弯の原因と対策機能的後弯とは、背骨が本来あるべき弯曲よりも大きく後方に弯曲している状態を指し、見た目の問題だけでなく、肩こりや腰痛、呼吸の浅さなど、様々な体の不調を引き起こす原因となります。機能的後弯の主な原因は、日常生活における姿勢の悪さにあります。長時間のパソコン作業やスマートフォン操作、読書など、うつむいた姿勢を長時間続けることで、首が前に出て背中が丸まった状態が習慣化してしまいます。また、デスクワーク中心の生活や運動不足によって、腹筋や背筋などの体幹を支える筋肉が衰え、正しい姿勢を維持することが困難になることも後弯の原因となります。さらに、猫背気味に歩く、片方の足に重心をかけて立つといった癖も、体の歪みにつながり、後弯を助長する要因となります。機能的後弯を改善するためには、日頃から正しい姿勢を意識することが何よりも大切です。具体的には、顎を引いて視線をまっすぐに向け、耳と肩、腰骨が一直線上になるように意識します。また、肩の力を抜いてリラックスし、胸を張るように心がけましょう。デスクワークを行う際は、椅子や机の高さを調整し、画面を目線の高さに合わせることで、首や背中への負担を軽減することができます。正しい姿勢を意識することと合わせて、ストレッチや軽い運動を取り入れることも効果的です。特に、縮こまった胸の筋肉を伸ばすストレッチや、衰えがちな腹筋や背筋を鍛える運動は、後弯の改善に役立ちます。ストレッチは、毎日の習慣にすることで、体の柔軟性を保ち、姿勢の改善を促します。また、軽い運動は、体幹を鍛え、正しい姿勢を維持するために必要な筋力を養う効果があります。機能的後弯は、日々の心がけと少しの努力で改善できる可能性があります。正しい姿勢を意識し、ストレッチや運動を生活に取り入れることで、健康で美しい姿勢を手に入れましょう。

原因 対策
  • 長時間のパソコン作業やスマートフォン操作、読書など、うつむいた姿勢の長時間継続
  • デスクワーク中心の生活や運動不足による、体幹を支える筋肉の衰え
  • 猫背気味に歩く、片方の足に重心をかけて立つといった癖
  • 顎を引いて視線をまっすぐに向け、耳と肩、腰骨を一直線上にする
  • 肩の力を抜いてリラックスし、胸を張る
  • 椅子や机の高さを調整し、画面を目線の高さに合わせる
  • 縮こまった胸の筋肉を伸ばすストレッチ
  • 衰えがちな腹筋や背筋を鍛える運動

構築性後弯への対応

構築性後弯への対応

– 構築性後弯への対応構築性後弯は、その原因や症状の程度によって適切な治療法が異なってきます。軽度の構築性後弯の場合、その進行を抑制するために、コルセットを着用したり、理学療法士による指導のもと、適切な運動療法などのリハビリテーションを行うことが一般的です。コルセットは、変形が進行するのを防ぐ役割を担い、リハビリテーションは、背骨を支える筋肉を強化することで、症状の改善を目指します。しかし、構築性後弯の変形が重度であったり、脊髄や神経が圧迫されることで、手足のしびれや運動麻痺などの神経症状を伴う場合は、手術が必要となることもあります。手術は、変形を矯正することで神経の圧迫を取り除き、神経症状の改善と、その後の変形の進行を予防することを目的としています。構築性後弯は、早期に発見し、早期に治療を開始することが非常に重要です。背中の痛みや、背中が丸く変形してきているなどの症状に気づいたら、自己判断せずに、医療機関を受診し、整形外科などの専門医の診断を受けるようにしましょう。早期発見・早期治療によって、症状の進行を食い止め、より良い状態を保つことができる可能性があります。

後弯の程度 治療法 目的
軽度 ・コルセット着用
・理学療法による運動療法
・変形の進行抑制
・背骨を支える筋肉の強化、症状の改善
重度(脊髄や神経の圧迫を伴う場合) 手術 ・神経の圧迫を取り除き、神経症状の改善
・変形の進行予防

日々の心がけで健康な背骨を

日々の心がけで健康な背骨を

近年、パソコンやスマートフォンを使う時間が増え、猫背気味になっている方が多く見られます。猫背は単なる見た目の問題ではなく、放っておくと肩こりや腰痛、呼吸が浅くなるなど、様々な体の不調につながる可能性があります。しかし、日々の生活の中で少し意識を変えるだけで、健康な背骨を保つことができます。

まず、普段から正しい姿勢を心がけましょう。背筋を伸ばし、あごを引いて、お腹を軽くへこませるように意識すると、自然と美しい姿勢になります。デスクワークやスマートフォンの操作中は、こまめな休憩を取り、首や肩を回すストレッチをするのも効果的です。

また、適度な運動も大切です。ウォーキングや軽いジョギングなど、背骨に負担をかけずに体を動かす習慣を身につけましょう。さらに、背筋や腹筋を鍛える筋トレも効果的です。これらの運動を継続することで、背骨を支える筋肉が鍛えられ、姿勢が安定します。

ただし、すでに痛みや痺れなどの症状が出ている場合は、自己判断せずに、医療機関を受診するようにしてください。

猫背が引き起こす問題 猫背改善のための対策
肩こり 正しい姿勢を意識する
腰痛 デスクワーク中にこまめな休憩とストレッチ
呼吸が浅くなる 適度な運動(ウォーキング、ジョギングなど)
背筋や腹筋を鍛える筋トレ

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