体に優しい手術:ラパロとは?
病院での用語を教えて
先生、「ラパロ」って最近よく聞くんですけど、どういう意味ですか?
体の健康研究家
「ラパロ」は『腹腔鏡』の略称で、お腹の中を見るための内視鏡を使った手術の事を指します。お腹を大きく切らずに小さな穴を開けて手術をするので、体への負担が少ないのよ。
病院での用語を教えて
へえー!じゃあ、お腹を大きく切る手術と比べて、どんな利点があるんですか?
体の健康研究家
傷口が小さくなるから、痛みが少なく済むことが多いのと、回復が早くなることが多いと言われているよ。入院期間が短くなることも多いみたいだね。
ラパロとは。
「ラパロ」っていう言葉は、医学や健康の分野で使われる用語で、英語の「laparoscopy」から来ています。これはお腹の中を見るための小さなカメラである「腹腔鏡」のことを指しています。お腹の中にある空間、つまり胃や肝臓、胆のう、小腸、大腸などが詰まっている部分を「腹腔」と言いますが、「腹腔鏡手術」では、この腹腔の中を見るためだけの特別な内視鏡を使って手術を行います。お腹を大きく切って直接患部を切除する手術と比べると、傷がとても小さく、体への負担が少ないため、回復が早いという特徴があります。
ラパロという言葉の意味
「ラパロ」という言葉、耳にしたことがありますか? 医療現場では日常的に使われる言葉ですが、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれません。 正式には「腹腔鏡」と言い、英語では「laparoscopy」と表記します。
「腹腔鏡」は、お腹の中を調べるため、あるいは手術を行うために用いる特別な内視鏡のことです。 お腹を大きく切開する代わりに、数ミリ程度の小さな穴を数カ所開け、そこから腹腔鏡や手術器具を挿入します。 腹腔鏡の先端には高性能なカメラが搭載されており、お腹の中の状態を鮮明な映像で見ることができます。
従来の開腹手術に比べて、傷が小さく、体への負担が少ないため、患者さんの回復が早く、術後の痛みが軽いというメリットがあります。そのため、近年では様々な手術に腹腔鏡が用いられるようになっています。
項目 | 説明 |
---|---|
呼称 | ラパロ、腹腔鏡(正式名称)、laparoscopy(英語) |
目的 | お腹の中を調べる、手術を行う |
方法 | 数ミリ程度の穴を数カ所開け、腹腔鏡や手術器具を挿入 |
特徴 |
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お腹の中を覗く?ラパロの役割とは
私たちの体には、食べ物を消化したり栄養を吸収したりする大切な臓器がたくさん詰まっています。それらの臓器は、肋骨の下あたりから骨盤までの間にある「腹腔」と呼ばれる空洞に包み込まれるように存在しています。胃や小腸、大腸といった消化管はもちろんのこと、肝臓や胆のう、膵臓、脾臓などもこの腹腔の中に収まっているのです。
では、もしこれらの臓器に異常が起きた場合、どのようにして調べるのでしょうか。そこで活躍するのが「ラパロ」と呼ばれる検査、正式には「腹腔鏡検査」です。
ラパロは、お腹に開けた小さな穴から、細長い管状の器具を腹腔内に入れることで行われます。この器具の先端には、小さなカメラとライトが搭載されており、医師はこのカメラを通して、お腹の中の様子をリアルタイムで観察することができます。モニターに映し出される鮮明な映像は、まるで腹腔内を直接覗き込んでいるかのようです。
従来の開腹手術に比べて、ラパロは患者さんの体への負担が少なく、傷も小さくて済むというメリットがあります。そのため、診断だけでなく、治療の際にも広く用いられるようになってきています。
器官系 | 臓器 | 機能 |
---|---|---|
消化器系 | 胃 | 食べ物を一時的に貯留し、消化酵素を含む胃液を分泌して食べ物を分解する。 |
小腸 | 消化酵素によってさらに分解された食べ物を消化し、栄養分を吸収する。 | |
大腸 | 小腸で吸収されなかった水分や電解質を吸収し、便を形成する。 | |
肝臓 | 胆汁の生成、栄養分の貯蔵や分解、アルコールや薬物の代謝など、様々な機能を持つ。 | |
胆のう | 肝臓で生成された胆汁を濃縮して貯蔵し、脂肪の消化を助ける。 | |
膵臓 | 消化酵素やホルモンを分泌し、消化や血糖値の調節を行う。 | |
その他 | 脾臓 | 古くなった赤血球を破壊したり、免疫機能に関与する。 |
ラパロを使う手術とは
– ラパロを使う手術とは
ラパロ、正式には腹腔鏡と呼ばれる医療機器は、お腹の中を観察するだけでなく、実際に手術を行う際にも用いられます。この手術方法を「腹腔鏡手術」と呼びます。
従来の手術では、お腹を大きく切開して患部を直接見て手術を行うのが一般的でした。一方、腹腔鏡手術では、お腹に小さな穴を数カ所開け、そこから腹腔鏡と手術器具を挿入して手術を行います。腹腔鏡には超小型カメラが内蔵されており、お腹の中の様子を鮮明な映像でモニターに映し出すことができます。医師はこの映像を見ながら、まるで自分の手のように繊細な動きで手術器具を操作し、患部を治療します。
腹腔鏡手術は、従来の手術に比べて患者さんへの負担が少なく、傷跡も小さくなるというメリットがあります。お腹を大きく切開しないため、術後の痛みが少なく、回復も早いため、入院期間が短縮できる場合も多いです。また、傷跡が目立ちにくいという点も、患者さんにとって大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、全ての病気に腹腔鏡手術が適応できるわけではありません。病気の種類や進行度によっては、従来の手術の方が適している場合もあります。手術を受ける際には、医師とよく相談し、自分にとって最適な治療法を選択することが大切です。
項目 | 従来の手術 | 腹腔鏡手術 |
---|---|---|
切開 | お腹を大きく切開 | お腹に小さな穴を数カ所 |
手術の様子 | 患部を直接見て手術 | 腹腔鏡を通してモニターで確認しながら手術 |
メリット | – | ・患者への負担が少ない ・傷跡が小さい ・術後の痛みが少ない ・回復が早い ・入院期間が短い場合が多い |
デメリット | ・患者への負担が大きい ・傷跡が大きい ・術後の痛みが強い ・回復が遅い ・入院期間が長くなる場合が多い |
・適応できない病気がある |
従来の手術とラパロ手術の違い
外科手術には、大きく分けて従来から行われている開腹手術と、近年普及が進む腹腔鏡手術の二つがあります。腹腔鏡手術は、一般的には『ラパロ手術』とも呼ばれています。
従来の開腹手術では、お腹を大きく切開して手術部位を直接確認しながら行っていました。これは、長年培われてきた確実な方法である一方、患者さんへの負担が大きいという側面もありました。
一方、ラパロ手術は、お腹に小さな穴を数カ所開け、そこから内視鏡や手術器具を入れて行います。内視鏡を通して体内の映像をモニターに映し出すことで、医師は拡大された鮮明な画像を見ながら手術を進めることができます。
ラパロ手術の最大のメリットは、開腹手術に比べて患者さんの体への負担が少ないことです。小さな穴で手術を行うため、傷が小さく、術後の痛みが軽減されます。また、回復が早く、入院期間も短縮される傾向にあります。さらに、傷跡が目立ちにくいという点も、患者さんにとって大きな利点と言えるでしょう。
このように、ラパロ手術は患者さんの負担軽減に大きく貢献する手術方法として、多くの医療機関で導入が進んでいます。
項目 | 開腹手術 | 腹腔鏡手術(ラパロ手術) |
---|---|---|
切開 | お腹を大きく切開 | お腹に小さな穴を数カ所 |
手術の確認方法 | 手術部位を直接確認 | 内視鏡を通してモニターに映し出された映像を確認 |
メリット | 長年培われてきた確実な方法 | – 患者への負担が少ない – 傷が小さい – 術後の痛みが軽減 – 回復が早く、入院期間が短い – 傷跡が目立ちにくい |
デメリット | 患者への負担が大きい | – |
ラパロ手術が適しているケース
近年、お腹を大きく切開する代わりに、小さな穴を数カ所開けて手術を行う「腹腔鏡下手術」、いわゆる「ラパロ手術」が普及しています。この手術は、体への負担が少なく、術後の回復が早いというメリットから、様々な疾患の治療に用いられています。
たとえば、胆のうにできた石を取り除く「胆石症」や、盲腸の炎症である「虫垂炎」、子宮にできる良性腫瘍である「子宮筋腫」など、比較的症状の軽い疾患に対しては、第一選択肢としてラパロ手術が選ばれるケースが増えています。
さらに近年では、進行した「大腸がん」など、従来は開腹手術が選択されてきた疾患に対しても、ラパロ手術が適用できる場合があります。これは、医療技術の進歩により、より精密な手術が可能になったこと、また、手術器具の小型化が進んだことなどが理由として挙げられます。
しかし、ラパロ手術がすべての疾患に適応できるわけではありません。がんが大きく広がっている場合や、心臓や肺に重い病気を持っている場合などは、安全面を考慮して、従来の開腹手術が選択されることもあります。
どの手術方法が最適かは、患者さんの状態や疾患の進行度などを総合的に判断する必要があります。手術を受ける際には、医師からそれぞれの治療法のメリットとデメリットについて、しっかりと説明を受け、納得した上で治療方針を決定することが重要です。
手術方法 | メリット | デメリット | 適応疾患 |
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腹腔鏡下手術 (ラパロ手術) |
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開腹手術 |
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