夏の悩み、あせもについて

皮膚科

夏の悩み、あせもについて

病院での用語を教えて

先生、「あせも」って、汗がたくさん出るとできるんでしょ?

体の健康研究家

そうだね。でも、ただ汗が出るだけじゃないんだよ。汗の出口が詰まってしまうことで、皮膚に炎症を起こしてしまうんだ。

病院での用語を教えて

汗の出口が詰まる? どうして?

体の健康研究家

暑い日にたくさん汗をかくと、皮膚がふやけて、汗の出口が塞がってしまうことがあるんだ。そうすると、汗がうまく出られなくなって、炎症を起こしてしまうんだよ。

あせもとは。

「あせも」は、汗を出す管が詰まってしまい、汗が肌の中に溜まってしまうことでできる、皮膚に現れるブツブツや赤みなどの症状のことです。医学の世界では「汗疹」とも呼ばれます。

あせもとは

あせもとは

あせもは、一般的に「あせも」と呼ばれる皮膚の炎症です。医学的には「汗疹(かんしん)」と言い、汗の出口となる管である汗管が何らかの理由で詰まってしまい、皮膚の中に汗が溜まってしまうことで炎症を引き起こします。
高温多湿の環境は汗をかきやすく、汗管が詰まりやすくなるため、あせもは特に夏場に多く見られます。
あせもは、乳幼児から大人まで、年齢に関係なく誰でも発症する可能性があります。しかし、乳幼児は大人に比べて汗腺の密度が高く、体温調節機能も未熟なため、あせもができやすい傾向にあります。また、肥満体型の人や、汗をかきやすい体質の人も、あせもができやすいと言われています。
あせもは、適切なケアを行えば、通常は数日で症状が改善します。しかし、症状が悪化したり、なかなか治らない場合は、皮膚科専門医を受診するようにしましょう。

項目 説明
病名 あせも(汗疹)
定義 汗管の詰まりにより、皮膚の中に汗が溜まって起きる炎症
発生しやすい環境 高温多湿
発生しやすい人 乳幼児、肥満体型の人、汗をかきやすい人
その他 通常は数日で改善するが、悪化したり長引く場合は皮膚科受診

あせもの種類

あせもの種類

蒸し暑い日が続くと、肌に赤いプツプツができたり、かゆみがでたりすることがあります。これは「あせも」と呼ばれる症状で、正式には「汗疹」といいます。汗疹は、大量の汗をかいた後に、汗の出口が詰まってしまうことで起こります。汗が皮膚の中に溜まってしまうことで炎症を起こし、赤いぶつぶつや水ぶくれ、かゆみなどの症状が現れるのです。

汗疹には、いくつかの種類があります。最も一般的なのは、「紅色汗疹」と呼ばれるもので、赤い小さなぶつぶつがたくさんできます。かゆみが強いのが特徴で、かきむしってしまうことで、症状が悪化することもあります。

また、「水晶様汗疹」は、皮膚の表面近くに小さな水ぶくれができます。かゆみはほとんどなく、数日で自然に治ることが多いです。

さらに、「深在性汗疹」は、皮膚の奥深くで汗が溜まってしまうため、皮膚の表面に症状が現れにくいのが特徴です。痛みやかゆみを伴うことがあり、放置すると、とびひなどの他の皮膚疾患を併発する可能性もあります。

このように、汗疹にはいくつかの種類があり、それぞれ症状や原因が異なります。そのため、自分の症状に合った適切な対処をすることが大切です。

汗疹の種類 症状 特徴
紅色汗疹 赤い小さなぶつぶつ、強い痒み 最も一般的。かきむしると悪化の可能性あり。
水晶様汗疹 皮膚表面に小さな水ぶくれ 痒みはほとんどない。数日で自然に治ることが多い。
深在性汗疹 皮膚表面に症状が現れにくい、痛みやかゆみ 皮膚の奥深くに汗が溜まる。放置するととびひなどを併発する可能性あり。

あせもの原因

あせもの原因

あせもは、高温多湿な環境で発汗が盛んになる季節に、肌にできる赤い発疹です。かゆみを生じることもあり、特に乳幼児に多く見られます。

あせもの主な原因は、です。気温が高い場所や運動などで体温が上がると、体は体温調節のために汗をかきます。汗は、エクリン汗腺という器官で作られ、汗管と呼ばれる管を通って皮膚の表面から排出されます。通常、汗は蒸発して体温を下げる役割を果たしますが、大量の汗をかいたり、汗が皮膚に長時間留まったりすると、汗管が詰まってしまうことがあります。

汗管が詰まると、汗が皮膚の中に溜まってしまい、周囲の皮膚に炎症を起こします。これが、あせもの正体です。

特に、通気性の悪い衣服を着ていると、汗が蒸発しにくく、汗管が詰まりやすくなります。また、湿度が高い場所も、汗の蒸発を妨げるため、あせもができやすい環境といえます。

乳幼児は、大人に比べて汗腺の数が多く、汗をかきやすい体質です。さらに、汗腺の機能が未発達なため、汗をうまく排出することができません。そのため、大人よりもあせもができやすい傾向があります。

項目 説明
定義 高温多湿な環境で発汗が盛んになる季節に、肌にできる赤い発疹。かゆみを生じることもあり、特に乳幼児に多く見られる。
原因 汗。体温調節のために汗をかき、汗が皮膚から排出されない場合に、汗管が詰まり、周囲の皮膚に炎症を起こす。
発生しやすい条件
  • 大量の汗
  • 汗が皮膚に長時間留まる
  • 通気性の悪い衣服
  • 湿度が高い
乳幼児に多い理由
  • 大人に比べて汗腺の数が多い
  • 汗腺の機能が未発達

あせもの症状

あせもの症状

– あせもの症状あせもは、汗が皮膚に詰まって炎症を起こすことで生じる皮膚のトラブルです。その症状は、あせもの種類によって異なります。* -赤い発疹と強いかゆみ-最も一般的なあせもである紅色汗疹は、赤い発疹と強いかゆみを特徴とします。発疹は小さな赤いぶつぶつのように見え、かゆみを伴うため、患部を掻いてしまうことがあります。特に、汗をかきやすい部位、首やわきの下、ひじやひざの裏側などに多く見られます。* -透明な水ぶくれ-水晶様汗疹は、皮膚の表面近くに小さな透明な水ぶくれができるのが特徴です。水ぶくれは破れやすく、かゆみを伴わない場合もあります。主に、顔や頭など、露出しやすい部位に発生しやすいため、注意が必要です。* -皮膚の奥の炎症と痛み-深在性汗疹は、皮膚の深い部分が炎症を起こすため、赤い発疹だけでなく、痛みを伴うことがあります。重症化すると、発熱や倦怠感を引き起こすこともあります。あせもは、適切なケアを行うことで症状を改善することができます。しかし、症状が重い場合や、自己判断でケアを行っても改善が見られない場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。

あせもの種類 症状 特徴
紅色汗疹 赤い発疹と強いかゆみ 最も一般的なあせもで、汗をかきやすい部位にできやすい。
水晶様汗疹 透明な水ぶくれ かゆみを伴わない場合もあり、顔や頭など露出しやすい部位にできやすい。
深在性汗疹 皮膚の奥の炎症と痛み 重症化すると、発熱や倦怠感を引き起こすこともある。

あせもの予防

あせもの予防

蒸し暑い季節になると、肌に赤いプツプツとした発疹が現れ、かゆみを伴う「あせも」に悩まされることがあります。あせもは、大量にかいた汗が皮膚の表面近くにある汗管という管に詰まり、炎症を起こすことで発生します。しかし、適切な対策を講じることで、あせもを効果的に予防することができます。

あせも予防のポイントは、汗をこまめに拭き取ることです。外出時や運動後など、汗をかいたと感じたら、清潔なタオルやハンカチで優しく押さえるようにして拭き取りましょう。ゴシゴシと強くこするのは、皮膚を傷つけ、症状を悪化させる可能性があるので避けましょう。また、汗を吸収しやすい綿素材の下着や、通気性の良い衣服を選ぶことも大切です。

室温や湿度を適切に保つことも、あせも予防には欠かせません。室内では、エアコンや扇風機などを活用して、涼しく過ごしやすい環境を心がけましょう。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、除湿機を使用したり、窓を開けて換気をしたりするのも効果的です。

毎日のシャワーや入浴で、肌を清潔に保つことも重要です。汗や皮脂を洗い流し、皮膚を清潔な状態に保つことで、あせもの発生を抑制することができます。石鹸をよく泡立て、優しく洗い、その後は十分にすすぎましょう。

こまめな水分補給も大切です。汗をかくと、体内の水分や塩分が失われます。こまめに水分を摂取することで、汗をスムーズに分泌し、体温調節機能を正常に保つことができます。特に、外出時や運動時は、意識的に水分補給を行いましょう。

あせも予防のポイント 具体的な対策
汗をこまめに拭き取る 外出時や運動後など、汗をかいたら清潔なタオルで優しく拭き取る。ゴシゴシとこすらない。
通気性を心がける 汗を吸収しやすい綿素材の下着や、通気性の良い衣服を選ぶ。
室温と湿度を調整する エアコンや扇風機で涼しく過ごしやすい環境を作る。除湿機を使用したり、窓を開けて換気をしたりする。
肌を清潔に保つ 毎日のシャワーや入浴で、汗や皮脂を洗い流し、皮膚を清潔に保つ。
こまめな水分補給 こまめに水分を摂取することで、汗をスムーズに分泌し、体温調節機能を正常に保つ。

あせもの治療

あせもの治療

– あせもの治療あせもは、高温多湿な環境で汗がうまく排出されず、皮膚の中に溜まってしまうことで炎症を起こし、赤いぶつぶつや小さな水ぶくれを伴う、かゆみを伴う皮膚の病気です。あせもの治療の基本は、原因となる汗をこまめに拭き取り、皮膚を清潔に保つことです。 涼しい環境で安静にすることも効果的です。かゆみが強い場合は、患部を冷やすと、かゆみが和らぎます。冷たいタオルや保冷剤などを患部に当てると良いでしょう。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。市販薬には、かゆみを抑える成分や、炎症を抑える成分が含まれており、症状に合わせて選ぶことができます。自己治療を行っても症状が改善しない場合や、悪化した場合は、自己判断せずに皮膚科を受診しましょう。特に、発熱、強い痛み、赤みや腫れの広がりが見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

あせもの治療 詳細
原因となる汗への対処 こまめに拭き取り、皮膚を清潔に保つ
環境 涼しい環境で安静にする
かゆみの対処 患部を冷やす(冷たいタオル、保冷剤など)
※ 冷やしすぎに注意
市販薬の使用 かゆみを抑える成分、炎症を抑える成分が含まれたものを症状に合わせて選ぶ
医療機関受診の目安 自己治療で改善しない場合、症状が悪化した場合
発熱、強い痛み、赤みや腫れの広がりが見られる場合

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