気管支鏡検査:肺の奥をのぞく

呼吸器

気管支鏡検査:肺の奥をのぞく

病院での用語を教えて

先生、「ブロンコ」って医学用語を聞いたことがあるんですけど、どういう意味ですか?

体の健康研究家

「ブロンコ」は「気管支鏡」の検査のことだよ。細い管を使って、喉から気管支の中を直接観察する検査のことなんだ。

病院での用語を教えて

へえー、直接見ることができるんですね!どんな時にその検査をするんですか?

体の健康研究家

例えば、咳が長引く時や、痰に血が混じる時などに、気管支に異常がないか調べるためにするんだ。

ブロンコとは。

「ブロンコ」という言葉は、医療や健康の分野で使われる言葉です。「ブロンコ」は「気管支ファイバースコープ」や「気管支内視鏡」のことを指し、これらの機器を使った検査である「気管支鏡検査」のことを指すこともあります。

「気管支ファイバースコープ」は英語で「Bronchofiberscopy」と言うため、その頭文字を取って「BF」と略されることもあります。

ブロンコとは?

ブロンコとは?

– ブロンコとは?「ブロンコ」とは、気管支鏡検査の通称で、鼻や口から細い管状の機器を挿入し、肺へと続く空気の通り道(気管や気管支)を直接観察する検査です。

検査には、「気管支ファイバースコープ」という医療機器を用います。この機器の先端には、とても小さなカメラとライトが付いており、気管や気管支の内部を鮮明に映し出すことができます。医師は、モニターに映し出された画像を見ながら、腫瘍や炎症、分泌物の有無など、様々な角度から診断を行います。

ブロンコは、咳や血痰が続く場合の原因究明、肺炎、気管支炎、気管支拡張症といった様々な呼吸器疾患の診断に役立ちます。特に、肺がんの疑いがある場合には、気管支鏡を通して組織を採取する「生検」を行うことで、より確実な診断が可能となります。

項目 内容
検査名 ブロンコ(気管支鏡検査)
目的 肺へと続く空気の通り道(気管や気管支)を直接観察する検査
方法 鼻や口から細い管状の機器(気管支ファイバースコープ)を挿入し、先端のカメラとライトで気管や気管支の内部を観察
診断可能な病気 咳や血痰の原因究明、肺炎、気管支炎、気管支拡張症、肺がん 等
その他 肺がんの疑いがある場合は、組織を採取する「生検」が可能

検査のながれ

検査のながれ

– 検査の流れ

気管支鏡検査は、鼻や口から細い管を入れて、気管や気管支の中を観察する検査です。検査を受けるにあたって、まずはどのように検査が進むのか、その流れを具体的に説明しましょう。

1. -検査の準備- 検査の前に、鼻や喉の奥にゼリー状の薬を塗って感覚を麻痺させます。これは、スコープが挿入される際の痛みや不快感を抑えるためです。

2. -気管支鏡の挿入- 麻酔が効いてきたら、「気管支鏡」と呼ばれる細い管を、鼻もしくは口から挿入していきます。この管は、先端に小型カメラとライトがついており、モニターに鮮明な画像を映し出すことができます。

3. -観察- 気管支鏡は、医師の操作によって徐々に奥へと進み、気管、そして気管支へと到達します。モニターに映し出される映像を通して、医師は気道内の粘膜の状態や、腫瘍の有無、出血の有無などを詳しく観察していきます。

4. -追加の処置- 検査の途中で、必要に応じて組織の一部を採取する「生検」や、肺の中を洗浄して細胞を採取する「気管支肺胞洗浄」などの追加処置を行う場合があります。これらの処置は、病気の原因を特定し、適切な治療法を選択するために大変重要です。

5. -検査終了- 検査全体を通して、医師の指示に従って呼吸をすることが大切です。検査時間は通常30分から1時間程度で終了します。

以上が、気管支鏡検査の基本的な流れです。検査を受けるにあたって不安なことがあれば、遠慮なく医師や看護師にご相談ください。

検査の流れ 詳細
検査の準備 鼻や喉の奥にゼリー状の薬を塗って感覚を麻痺させる
気管支鏡の挿入 麻酔が効いてきたら、「気管支鏡」と呼ばれる細い管を、鼻もしくは口から挿入する
観察 気管支鏡は、医師の操作によって徐々に奥へと進み、気管、そして気管支へと到達する。モニターに映し出される映像を通して、医師は気道内の粘膜の状態や、腫瘍の有無、出血の有無などを詳しく観察する
追加の処置 検査の途中で、必要に応じて組織の一部を採取する「生検」や、肺の中を洗浄して細胞を採取する「気管支肺胞洗浄」などの追加処置を行う場合があります。
検査終了 検査時間は通常30分から1時間程度で終了します。

検査のリスク

検査のリスク

– 検査のリスク医療においては、どんな検査にも潜在的なリスクが伴います。気管鏡検査も例外ではありません。気管支鏡検査は、多くの場合安全に実施できる検査ですが、他の医療行為と同様に、いくつかのリスクが存在します。検査後、多くの場合、一時的な声のかすれや喉の痛みを感じることがあります。また、痰に少量の血が混じることもあります。これらの症状は、検査によって気道が刺激されるために起こるもので、通常は数日以内に自然に消失します。稀ではありますが、気胸や出血などの合併症が起こる可能性もあります。気胸は、肺に空気が漏れてしまうことで、胸の痛みや呼吸困難を引き起こすことがあります。出血は、検査中に気道が傷つくことで起こり、大量の場合は止血のための処置が必要となることもあります。検査を受けるかどうか決断する際には、医師から検査のリスクとベネフィットについて十分な説明を受けることが重要です。検査を受けることで得られる情報と、起こりうるリスクを比較検討し、納得した上で検査を受けるようにしましょう。不明な点や不安なことがあれば、遠慮なく医師に相談してください。

リスク 説明
声のかすれ、喉の痛み 検査による気道への刺激が原因で、通常は数日以内に消失します。
痰に血が混じる 検査による気道への刺激が原因で、通常は数日以内に消失します。
気胸 肺に空気が漏れてしまうことで、胸の痛みや呼吸困難を引き起こすことがあります。稀なケースです。
出血 検査中に気道が傷つくことで起こり、大量の場合は止血のための処置が必要となることもあります。稀なケースです。

検査後の注意

検査後の注意

検査が終わった後は、麻酔の影響が完全に消えるまで、飲食は控えてください。食事はもとより、水やお茶などの飲み物も口にしないようにしましょう。また、検査当日は、麻酔の影響がなくなるまで、自動車、バイク、自転車などの運転は控えてください。

医師の指示に従って安静にしていれば、多くの場合、数時間後には普段通りの生活に戻ることができます。検査後は、日常生活で無理のない範囲で過ごすように心がけましょう。ただし、検査後、息苦しさを感じたり、胸に痛みを感じたり、熱が出たりするなど、体に異常を感じた場合は、速やかに医療機関に連絡し、指示を受けてください。自己判断はせず、必ず医師や看護師に相談するようにしましょう。

項目 注意事項
飲食 麻酔の影響が完全に消えるまで、水やお茶などの飲み物を含め、一切の飲食を控える。
運転 麻酔の影響がなくなるまで、自動車、バイク、自転車などの運転は控える。
安静 医師の指示に従って安静にする。多くの場合、数時間後には普段通りの生活に戻ることができる。
異常を感じた場合 息苦しさ、胸の痛み、発熱など、体に異常を感じた場合は、速やかに医療機関に連絡し、指示を受ける。自己判断はせず、必ず医師や看護師に相談する。

まとめ

まとめ

– まとめ咳や痰、息切れといった症状は、呼吸器の病気の可能性を示唆しています。これらの症状が続く場合や、症状が重い場合には、医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。呼吸器の病気を詳しく調べる検査の中で、「気管支鏡検査」、通称「ブロンコ」と呼ばれる検査があります。この検査は、口や鼻から細い管状の機器を挿入し、気管支や肺内部の状態を直接観察することができます。ブロンコは、 レントゲン検査や血液検査では分からない、気管支や肺の異常を直接確認できるというメリットがあります。例えば、気管支炎や肺炎、肺がんなどの病気の診断に役立ちます。また、気管支内の異物や腫瘍の有無を調べたり、組織を採取して詳しく検査することも可能です。検査を受けるにあたっては、事前に医師から検査内容や予想されるリスク、合併症などの説明を受け、疑問点を解消しておくことが大切です。検査に対して不安や疑問があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。 医師とのコミュニケーションを密にすることで、安心して検査を受けることができます。

項目 内容
症状 咳、痰、息切れ
考えられる病気 呼吸器の病気(気管支炎、肺炎、肺がん等)
検査 気管支鏡検査(ブロンコ)
検査内容 口や鼻から細い管状の機器を挿入し、気管支や肺内部の状態を直接観察する
メリット レントゲン検査や血液検査では分からない、気管支や肺の異常を直接確認できる
診断可能な病気 気管支炎、肺炎、肺がんなど
その他 気管支内の異物や腫瘍の有無を調べたり、組織を採取して詳しく検査することも可能

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