風疹を知る

小児科

風疹を知る

病院での用語を教えて

先生、「風疹」ってどんな病気ですか?

体の健康研究家

風疹はウイルスによって起きる感染症で、空気を通して人から人にうつります。咳やくしゃみの時に出る小さな水滴を吸い込んでしまうことで感染するんだ。症状としては、発疹や熱が出ることが多いですね。

病院での用語を教えて

誰でもかかる可能性があるんですか?

体の健康研究家

そうですね。特に、ワクチンを接種していない人や、免疫力が弱い人は、感染しやすくなります。風疹は感染力が強い病気なので、予防接種を受けておくことが大切ですよ。

風疹とは。

「風疹」は、風疹ウイルスが原因で起こる感染症です。咳やくしゃみのしぶきでうつり、空気の通り道から体に入って、のどや気管の粘膜、リンパ節で増え、血液の流れに乗って全身に広がります。感染してから症状が出るまではおよそ2週間です。2008年からは、すべての医師が風疹の患者さんを診察したら、最寄りの保健所に報告することが義務付けられています。また、学校では発疹が消えるまで、学校を休まなければいけない感染症に指定されています。

風疹とは

風疹とは

– 風疹とは風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症する病気です。このウイルスは、感染した人の咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれており、それを吸い込むことで周りの人にうつります。これを飛沫感染といいます。空気中に漂うウイルスを吸い込むことで感染することもあります。風疹の感染力は、はしかなどと比べると強いとはいえませんが、特に妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに先天性風疹症候群という深刻な病気を引き起こす可能性があります。そのため、風疹は決して軽視できない病気といえます。

項目 内容
病気 風疹
原因 風疹ウイルスへの感染
感染経路 飛沫感染, 空気感染
感染力 はしかなどよりは弱いが、弱いわけではない
危険性 特に妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を引き起こす可能性あり

症状の特徴

症状の特徴

– 症状の特徴

風疹の症状として最も多く見られるのは、赤い発疹発熱です。

発疹は、まず顔に現れ、その後、体、腕、足へと急速に広がっていきます。赤い斑点状の発疹で、通常は痒みは伴いません。

発熱は、多くの場合38度以下の比較的軽いものです。ただし、人によっては、39度台の高熱が出ることもあります。

発疹や発熱に加えて、風疹ではリンパ節が腫れることがあります。特に、耳の後ろ、後頭部、首のリンパ節が腫れやすく、痛みを伴うこともあります。

また、風邪のような症状(咳、鼻水、喉の痛みなど)が現れることもあります。

ただし、風疹は症状が現れない、あるいは非常に軽いため、気づかないまま感染している場合もあります。特に、大人が感染した場合は、症状がほとんど出ないことが多いです。

風疹は、妊娠中の女性が感染すると、胎児に影響が出る可能性があります。そのため、風疹を疑う症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

症状 詳細
発疹 – 最初に顔に現れ、体、腕、足へと急速に広がる
– 赤い斑点状で、通常は痒みはない
発熱 – 多くの場合38度以下
– 人によっては39度台の高熱が出ることも
リンパ節腫脹 – 特に耳の後ろ、後頭部、首のリンパ節
– 痛みを伴うこともある
風邪のような症状 – 咳、鼻水、喉の痛みなど
無症状 – 症状が現れない、あるいは非常に軽い場合もある
– 特に大人が感染した場合は症状が出にくい

潜伏期間と感染力

潜伏期間と感染力

風疹ウイルスに人が感染すると、症状が現れるまでには一定の期間があります。この期間は潜伏期間と呼ばれ、風疹の場合は約2週間程度です。つまり、風疹ウイルスに感染してから2週間ほどは、体に異変を感じないことが一般的です。

しかし、自覚症状がない潜伏期間の間も、体の中ではウイルスが増殖し続けています。そして、潜伏期間中であっても、周囲の人にウイルスをうつしてしまう可能性があります。

特に、発疹が現れる少し前から、発疹が消えるまでの期間は注意が必要です。この時期は、体から排出されるウイルス量が非常に多くなるため、感染力が非常に強くなります。風疹患者と接触した場合、たとえ相手が発疹などの症状を示していなくても、感染している可能性を考慮する必要があります。

期間 症状 感染力
潜伏期間(約2週間) 無症状 あり(周囲に感染させる可能性あり)
発疹が現れる少し前~発疹が消えるまで 発疹など 非常に強い

届け出と出席停止

届け出と出席停止

風疹にかかった場合、医師は速やかに保健所に届け出ることが法律で義務付けられています。これは、風疹が「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」、通称感染症法という法律において、5類感染症に分類されているためです。5類感染症には、他にインフルエンザや水痘なども含まれており、これらの病気と同様に、風疹も流行状況をいち早く把握し、広がりを抑えるための対策を講じることが重要となるからです。
また、風疹は、学校においては、「学校保健安全法」という法律に基づいて、学校感染症の第二種に分類されています。第二種には、風疹の他に、百日咳やおたふく風邪などが含まれており、これらの病気にかかった場合は、学校における流行を防ぐため、出席停止の措置が取られます。具体的には、発疹が消失するまでは、学校へ行くことができなくなります。これは、風疹ウイルスは、発疹が出ている間は特に感染力が強く、咳やくしゃみを介して、空気中に排出されやすいためです。周囲への感染を防ぐためにも、出席停止の措置を守り、自宅療養をするようにしてください。

法律 分類 内容
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法) 5類感染症 医師は保健所に届け出る必要がある
学校保健安全法 学校感染症の第二種 発疹が消失するまで出席停止

予防と対策

予防と対策

– 予防と対策

風疹を防ぐためには、ワクチンを接種するのが最も効果的です。ワクチンを接種すると、風疹ウイルスに対する免疫ができ、感染を防いだり、万が一感染しても症状を軽くしたりすることができます。風疹のワクチンは、予防接種法で定められた定期接種に含まれており、無料で接種することができます。

風疹が流行している時期は、人混みを避けたり、マスクを着用したりするなど、感染予防に努めることも大切です。特に、妊娠初期の女性は風疹ウイルスに感染すると、胎児に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。外出後や食事の前などには、石けんと流水を使って手洗いをしたり、うがいをすることも、感染予防に効果があります。

風疹は、感染してから症状が現れるまで2~3週間かかることがあります。そのため、自分が風疹に感染していることに気づかずに、他の人に感染させてしまう可能性もあります。風疹を予防するためには、ワクチン接種と感染予防対策を組み合わせることが重要です。

対策 詳細
ワクチン接種 – 風疹ウイルスに対する免疫を獲得
– 感染予防になる
– 感染しても症状を軽くできる
– 定期接種に含まれており無料
感染予防対策 – 人混みを避ける
– マスクを着用する
– 石けんと流水で手洗い
– うがいをする

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