診療記録の簡略表記:NCの意味とは?
病院での用語を教えて
先生、「NC」って医学の用語で「特記すべきことなし」って意味って本当ですか?なんか略しすぎじゃないかなあ。
体の健康研究家
そうだね。「NC」は「non-contributory」の略で、「特記すべきことなし」という意味で使われるんだ。医療現場ではよく使われているよ。
病院での用語を教えて
へえー。でも、なんでわざわざ略す必要があるんですか?「特記すべきことなし」って書けばいいのに。
体の健康研究家
確かにそう思うかもしれないね。でも、医療現場では記録をつける場面がたくさんあるから、短い言葉で効率的に記録するために略語を使うことが多いんだよ。それに、「NC」と書くことで、一目で状態を把握できるという利点もあるんだ。
NCとは。
医療や健康の分野で使われる言葉「NC」は、「特記すべきことなし」という意味です。これは、英語の「non-contributory」を省略した形です。経過観察などで記録をとる際に、特に変わったことがない場合に「NC」と記します。似たような言葉に「n.p.」(not particular, nothing particular)があり、こちらも「特記すべきことなし」という意味で使われます。
医療現場で使われるNC
病院では、患者さんの状態や治療の経過を記録するために、カルテや看護記録が使われます。その記録には、様々な専門用語や略語が使われており、医療関係者たちはそれらを共通の言葉として使っています。
その中でも「NC」は、カルテや看護記録で頻繁に目にする略語の一つです。「NC」は英語の “No Change” の略で、日本語では「変化なし」という意味になります。これは、患者の状態や検査結果などに変化がない場合に用いられます。
例えば、患者の体温が昨日と変わらず36.5度のままであれば、「体温36.5℃ NC」といったように記録されます。 この「NC」は、一見簡潔で便利な表現ですが、医療現場では使い方に注意が必要です。 なぜなら、「変化なし」と判断する基準は、医療従事者によって異なる可能性があるからです。
例えば、患者の呼吸状態について、「呼吸数18回/分 NC」と記録されていたとします。しかし、この患者が慢性呼吸器疾患を患っていた場合、18回/分という呼吸数は正常範囲内であっても、病状によっては注意が必要な場合があります。
このように、「NC」はあくまでも簡略な表現であるため、重要な変化を見逃さないためには、数値や状態を具体的に記録することが大切です。また、少しでも異常を感じたら、自己判断せずに、必ず医師や看護師に報告することが重要です。
略語 | 意味 | 使用例 | 注意点 |
---|---|---|---|
NC | No Change (変化なし) | 体温36.5℃ NC 呼吸数18回/分 NC |
– 「変化なし」の判断基準は医療従事者によって異なる可能性がある – 重要な変化を見逃さないためには、数値や状態を具体的に記録することが大切 – 異常を感じたら、自己判断せずに医師や看護師に報告する |
NCの読み方と意味
「NC」は医療現場でよく使われる略語で、「えぬしー」と読みます。これは英語の「non-contributory」を短縮したもので、日本語では「特記すべきことなし」という意味になります。
患者の日々の状態や治療の経過を記録する際、体温や血圧などの測定値、あるいは患者自身の自覚症状などに、特に異常や変化が見られない場合に「NC」と記録します。これは、その時点では患者の状態について特筆すべき事項がないことを示しています。
例えば、毎日の体温測定で平熱が続いていれば「体温NC」、血圧測定で正常範囲内であれば「血圧NC」といった具合に記録されます。また、患者が「特に変わったことはありません」と医師に伝えた場合なども、カルテに「自覚症状NC」などと記載されることがあります。
ただし、「NC」はあくまでその時点での状態を表すものであり、その後も継続して観察や検査が必要な場合もあります。医療従事者同士の情報共有をスムーズに行うための簡略な表現ではありますが、患者自身もその意味を理解しておくことが重要です。
略語 | 意味 | 日本語 | 使用例 |
---|---|---|---|
NC | non-contributory | 特記すべきことなし | 体温NC、血圧NC、自覚症状NC |
NCと似た意味を持つ用語
診察記録などで見かける「NC」という記載。これは「特記すべきことなし」という意味の医療用語です。しかし、医療現場では「NC」以外にも似た意味を持つ用語が使われることがあります。
その一つが「n.p.」です。これは「not particular」または「nothing particular」を省略した形で、やはり「特記すべきことなし」という意味合いで使われます。「NC」と「n.p.」、どちらも医療現場で広く使われている略語ですが、使用する医療機関や医師によっては、どちらか一方に統一されている場合があります。そのため、同じ医療機関内であっても、医師や診療科によって表記が異なる場合もあるのです。
これらの用語は、患者の状態や検査結果に異常がない場合に用いられます。例えば、患者の自覚症状を尋ねた際に「特に問題ありません」と答えたり、聴診や触診で異常が見られない場合に記録として残したりする際に使われます。
ただし、これらの用語が使われているからといって、必ずしも完全に健康であることを意味するわけではありません。あくまで、医師の診察や検査の範囲内で、特筆すべき症状や所見がないという意味です。そのため、気になる症状がある場合は、医師に直接相談するようにしましょう。
略語 | 意味 |
---|---|
NC | 特記すべきことなし (No Complaint) |
n.p. | 特記すべきことなし (not particular または nothing particular) |
NCを使う際の注意点
– NCを使う際の注意点NCは「異常なし」を意味する便利な略語であり、医療現場で頻繁に使用されます。カルテ記録を簡潔にする効果がありますが、使用には注意が必要です。NCと記録することで情報が抽象化され、具体的な情報が失われてしまう可能性があるからです。 例えば、患者の訴えがない場合でも、検査データに異常値が見られる場合があります。このような場合、安易にNCと判断せず、具体的な数値や所見を記録することが重要です。後から記録を読み返す際に、なぜ異常値が出ているにも関わらずNCと判断されたのか、疑問が生じる可能性があります。NCを使用する際は、本当に特記すべきことがないのか、自問自答することが重要です。患者が「異常なし」と感じる状態と、医療従事者から見て「異常なし」と判断される状態は異なる場合があります。曖昧な表現は避け、後から記録を読み返す際に誤解が生じないよう、明確な表現を心がけましょう。
NCを使用する際の注意点 | 詳細 |
---|---|
情報の抽象化 | NCと記録することで具体的な情報が失われ、後から情報を読み解く際に支障をきたす可能性があります。 |
安易なNCの使用の禁止 | 検査データに異常値が見られる場合は、たとえ患者の訴えがなくても、具体的な数値や所見を記録する必要があります。 |
自己判断の禁止 | 本当に特記すべきことがないのか、自問自答してからNCを使用する必要があります。 |
患者と医療従事者の認識のずれ | 患者が「異常なし」と感じる状態と、医療従事者から見て「異常なし」と判断される状態は異なる場合があり、注意が必要です。 |
曖昧な表現の禁止 | 後から記録を読み返す際に誤解が生じないよう、明確な表現を心がける必要があります。 |
正確な記録のために
– 正確な記録のために医療現場において、患者さんの記録は、その後の治療方針を決定づける重要な情報源となります。過去の病歴、検査結果、投与した薬剤など、記録の一つ一つが、患者さんの健康状態を把握し、適切な医療を提供するために欠かせません。しかし、医療現場では、限られた時間の中で膨大な情報を記録する必要があり、その過程で様々な略語が用いられます。例えば、「NC」という略語は、「神経循環無力症」または「鼻腔カテーテル」など、複数の意味を持つことがあります。このような略語を正しく理解せず使用してしまうと、記録の誤解を生み、重大な医療ミスに繋がる可能性も孕んでいます。正確で詳細な記録を残すためには、医療用語や略語の意味を正しく理解し、適切に使いこなすことが重要です。そのためには、日頃から医療用語辞典を参照したり、経験豊富な医療従事者に確認するなど、積極的に学習する姿勢が求められます。医療記録は、医療従事者間で情報を共有するための重要なツールでもあります。正確な記録は、医師や看護師、薬剤師など、患者さんに携わる全ての医療従事者間で情報をスムーズに共有することを可能にし、より質の高いチーム医療の実現に貢献します。患者さんの安全を守り、より良い医療を提供するためにも、医療用語の理解を深め、記録の質向上に日々努めていきましょう。
医療記録の重要性 | 具体的な内容 | 医療ミスを防ぐために |
---|---|---|
治療方針決定のための情報源 | 過去の病歴、検査結果、投与薬剤など | 医療用語や略語の意味を正しく理解し、適切に使いこなす 日頃から医療用語辞典を参照する 経験豊富な医療従事者に確認する |
医療従事者間での情報共有ツール | 医師、看護師、薬剤師間での情報共有 |