t.i.d.ってどんな意味?
病院での用語を教えて
先生、「t.i.d.」ってどういう意味ですか?教科書で見たんですけど、よく分からなくて。
体の健康研究家
ああ、それはラテン語で「1日に3回」という意味だよ。お薬の回数とかを指示する時に使うんだね。
病院での用語を教えて
へえー、1日に3回なんですね!じゃあ、1日2回とか1回っていうのもラテン語で書いてあるんですか?
体の健康研究家
そうだよ。「1日に2回」は「b.i.d.」、「1日に1回」は「s.i.d.」って書くんだ。全部覚えておくといいよ。
t.i.d.とは。
「t.i.d.」は、お医者さんや健康に関する言葉で、「1日に3回」という意味です。カルテや薬をもらうときに書かれている紙で見かける言葉です。「1日に1回」は「s.i.d.」、「1日に2回」は「b.i.d.」と書きます。カルテや薬をもらうときに書かれている紙には、他にも「v.d.S.」や「Sx」といった省略した言葉が使われています。
t.i.d.ってどんな意味?
– 1日3回服用って? t.i.d. の意味t.i.d.って、なんだか不思議な記号を見たことはありませんか? これは、医療現場で使われているラテン語の略語で、「1日に3回」という意味なんです。 処方箋に「朝昼晩」と書く代わりに、「t.i.d.」と記載されることがあります。これは、忙しい医療現場で、簡潔に指示を出すために使われているんですね。t.i.d.は、朝、昼、晩と時間を決めて服用する薬以外にも、食後に服用する薬にも使われます。例えば、1日3回服用が必要な抗生物質を処方する場合、「抗生物質 t.i.d. 7日間服用」などと書かれていることがあります。これは、「朝昼晩の食後などに、7日間、抗生物質を服用するように」という意味です。処方箋を受け取ったら、服用方法や回数、期間などをきちんと確認することが大切です。もし、わからないことがあれば、遠慮なく医師や薬剤師に質問しましょう。
略語 | 意味 | 用途 |
---|---|---|
t.i.d. | 1日に3回 | 朝昼晩の服薬や、食後の服薬指示に利用される。 |
医療現場で使われる他のラテン語略語
医療現場では、薬の服用方法を指示する際などに、ラテン語の略語が頻繁に用いられます。
例えば、1日に服用する回数を表すラテン語略語には、t.i.d.以外にも、s.i.d.とb.i.d.があります。s.i.d.はsemel in dieの略で「1日1回」、b.i.d.はbis in dieの略で「1日2回」という意味です。つまり、薬の袋に「1日2回」と書く代わりに「b.i.d.」と表記することで、簡潔に服用方法を示すことができます。
また、服用するタイミングを示すラテン語略語としては、q.d.(quaque die毎日)やq.h.(quaque hora毎時)などがあります。
その他にも、患者の状態を表すv.s.(vital signsバイタルサイン)やSx(symptoms症状)など、様々なラテン語略語が医療現場では使われています。これらの略語は、医師や看護師などの医療従事者間でのコミュニケーションを円滑にするために役立っています。
略語 | 意味 | ラテン語 | 日本語 |
---|---|---|---|
t.i.d. | 1日3回 | ter in die | 3回1日あたり |
s.i.d. | 1日1回 | semel in die | 1回1日あたり |
b.i.d. | 1日2回 | bis in die | 2回1日あたり |
q.d. | 毎日 | quaque die | 毎日 |
q.h. | 毎時 | quaque hora | 毎時間 |
v.s. | バイタルサイン | vital signs | バイタルサイン |
Sx | 症状 | symptoms | 症状 |
ラテン語略語が使われる理由
– ラテン語略語が使われる理由現代医学においても、様々な場面でラテン語の略語が用いられています。それは、歴史的な背景と国際的な共通語としての役割という二つの大きな理由が存在するからです。古代ローマ帝国時代、ラテン語はヨーロッパ各地で使われる共通語でした。その後、長い間、ヨーロッパでは学問や文化の中心地としてラテン語が重要な役割を果たしていました。医学の世界も例外ではなく、医学書や論文はラテン語で書かれ、専門用語もラテン語を語源とするものが多数でした。このような歴史的経緯から、現代医学においてもラテン語由来の用語や略語が色濃く残っているのです。さらに、ラテン語は現代では使われていない、いわば「死語」であるという点が重要です。生きている言語は時代と共に変化し、単語の意味も変わってしまう可能性があります。しかし、ラテン語は変化することがないため、かつての意味を正確に保持し続けることができます。これは、世界中の医療従事者が誤解なく情報伝達を行う上で大きな利点となります。そのため、ラテン語の略語は国際的な共通語として、医学の世界で今も重要な役割を担っているのです。
理由 | 説明 |
---|---|
歴史的背景 | – 古代ローマ帝国時代、ヨーロッパの共通語であった – 医学書や論文はラテン語で書かれ、専門用語もラテン語を語源とするものが多かった |
国際的な共通語としての役割 | – ラテン語は「死語」であるため、単語の意味が変化することがない – 世界中の医療従事者が誤解なく情報伝達を行うことが可能 |
患者さんへの説明は分かりやすく
診察室では、医師や看護師が使う専門用語を耳にすることがあるかもしれません。例えば、お薬の指示として「朝昼晩」の代わりに「3PC」と書いてあるのを見たことがあるでしょうか。これはラテン語の略語で、医療従事者同士では日常的に使われています。しかし、患者さんにとっては馴染みがなく、分かりにくいと感じるのも当然です。
患者さんに安心して治療を受けていただくためには、分かりやすい説明を心がけることが何よりも大切です。処方箋の内容を説明する際には、専門用語やラテン語略語をそのまま使うのではなく、「1日3回、毎食後に飲んでください」のように、分かりやすい言葉で伝えるようにしましょう。
また、患者さんがお薬の服用方法や効果、副作用について疑問や不安を抱えている場合は、丁寧に説明することが重要です。患者さん自身が納得した上で治療を受けられるよう、医療者側から積極的にコミュニケーションを取っていくことが大切です。患者さんとの信頼関係を築くことで、治療効果の向上にも繋がると考えられています。
医療現場でのコミュニケーション | 解説 |
---|---|
専門用語・ラテン語略語の使用 | 医師や看護師の間では日常的に使用されるが、患者にとっては分かりにくい。 |
分かりやすい説明 | 専門用語を避けて、患者が理解できる言葉で説明することが重要。例:3PC → 1日3回、毎食後に飲んでください |
積極的なコミュニケーション | 患者が疑問や不安を抱えている場合は、丁寧に説明する。患者自身が納得した上で治療を受けられるようにする。 |
信頼関係の構築 | 患者との信頼関係は、治療効果の向上に繋がる。 |