カルテの記号:v.d.E.って?
病院での用語を教えて
先生、「v.d.E」って、どういう意味ですか?
体の健康研究家
良い質問だね。「v.d.E」は「食前」という意味の略語だよ。カルテや処方箋によく使われているね。
病院での用語を教えて
そうなんですね。どうして略語を使うんですか?
体の健康研究家
カルテや処方箋は限られたスペースにたくさんの情報を書く必要があるから、短い言葉で済むように略語を使うんだ。 「v.d.E」はドイツ語の「vor dem Essen(食事の前に)」の頭文字をとったものなんだよ。
v.d.Eとは。
「医学や健康の分野で使われる『v.d.E』という言葉について説明します。『v.d.E』は『食前』を短くした言葉で、病院で書かれるカルテや薬をもらうための紙に使われます。これはドイツ語の『vor dem Essen』から来ていて、『vdE』と書くこともあります。ちなみに、食後は『n.d.E』と書きます。同じような言葉には、『vds』や『Rx』などがあります。
v.d.E.ってどんな言葉?
病院で診察を受けると、医師から処方箋を渡されることがあります。その処方箋には、薬の名前や飲む量と一緒に、「朝」「昼」「寝る前」といった服用するタイミングが記載されています。実はこれらの服用タイミングを示す言葉の中には、普段あまり目にしない略語が使われていることがあります。
その一つが「v.d.E.」です。これは一体どんな意味を持つ言葉なのでしょうか? 実はこれはドイツ語の「vor dem Essen」を省略した言葉で、「食前」という意味です。つまり、「v.d.E.」と書かれた薬は、食事をとる前に飲む必要がある薬ということになります。
なぜドイツ語が使われているのかというと、これは医学が発展してきた歴史に関係しています。かつて医学はドイツが世界をリードしており、その影響でドイツ語の医学用語が世界中に広まりました。そして、現在でも処方箋などの医療現場では、その名残でドイツ語由来の略語が使われているのです。
医師や看護師など医療従事者の間では、「v.d.E.」は日常的に使われていますが、患者にとっては馴染みが薄い言葉かもしれません。もし処方箋を見てわからないことがあれば、遠慮なく医師や薬剤師に尋ねてみましょう。
略語 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
v.d.E. | 食前 | ドイツ語の”vor dem Essen”の省略形で、食事の前に服用することを示す。 |
ドイツ語由来の医療用語
医学の世界では、日々新しい発見や技術革新が生まれていますが、その一方で、長い歴史の中で培われてきた伝統も息づいています。特に、言葉の分野においては、過去の偉大な医学者たちの功績を偲ばせる用語が、現代においても使われ続けています。
その代表的な例の一つが、ドイツ語由来の医療用語です。19世紀から20世紀初頭にかけて、ドイツは医学研究の分野において世界を牽引しており、その影響は医学用語にも色濃く反映されました。「v.d.E.」も、そうしたドイツ語由来の医療用語の一つであり、かつてのドイツ医学の隆盛を今に伝える貴重な遺産と言えるでしょう。
「v.d.E.」は、ドイツ語の「von den Eltern」を略したもので、「両親から」という意味です。これは、患者の症状や体質が、両親から遺伝的に受け継がれたものであることを示す際に用いられます。現代の医学では、遺伝子の解析技術が進歩したことで、病気の発症における遺伝的要因の解明が飛躍的に進んでいます。しかし、遺伝子解析が一般的ではなかった時代においては、「v.d.E.」のような表現を用いることで、患者の家族歴や体質を包括的に捉え、診断や治療に役立てていたと考えられます。
このように、医療用語の歴史を紐解いていくと、医学の進歩と発展の過程が見えてくるだけでなく、かつて医学をリードした国々の文化や言語に触れることもできます。そして、それは、現代の医療においても重要な意味を持つ、患者中心の医療の実現に向けて、過去の知恵を学び、未来へと繋いでいくための貴重な手がかりを与えてくれるでしょう。
用語 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
v.d.E. | 両親から | ドイツ語「von den Eltern」の略語。患者の症状や体質が両親から遺伝的に受け継がれたものであることを示す。 |
食後に服用する場合は?
食事の前後に薬を飲む必要があるという指示をうけたことはありますか?薬の効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるためには、服用するタイミングが重要です。処方箋を見ると「食前」や「食後」といった指示をよく見かけますが、これは一体何を意味するのでしょうか?
「食前」は食事の30分~1時間前に薬を飲むことを指します。これは、空腹時に薬を吸収させることで、効果を早く、または強くするためです。一方、「食後」は食事の30分~1時間後に薬を飲むことを意味します。これは、胃腸への負担を減らし、副作用を抑える効果があります。
興味深いことに、これらの指示は医療現場で使われる略語にも表れています。「食前」はラテン語の “ante cibum” を略して “a.c.” と表記されます。一方、「食後」はドイツ語の “nach dem Essen” を略して “n.d.E.” と表記されます。
薬の服用に関しては、医師や薬剤師の指示に従うことが大切です。自己判断で服用時間を変えると、薬の効果が十分に得られなかったり、予期せぬ副作用が現れたりする可能性があります。疑問があれば、必ず専門家に相談しましょう。
服用タイミング | 意味 | 効果 | 略語 |
---|---|---|---|
食前 | 食事の30分~1時間前 | 効果が早く/強く現れる | a.c. (ante cibum) |
食後 | 食事の30分~1時間後 | 胃腸への負担軽減、副作用抑制 | n.d.E. (nach dem Essen) |
略語は分かりやすく
病院などで体調が悪い時に診察を受けると、医師がカルテに色々なことを書き込んでいる様子を見ることがあると思います。
医師同士がスムーズに情報共有を行うため、あるいは限られた時間の中でより多くの情報を記録するために、医療現場では様々な略語が使われています。
例えば「v.d.E.」は「vor dem Essen」の略で、「食前」という意味です。
また、「n.d.E.」は「nach dem Essen」の略で、「食後」という意味になります。
このように、医療現場では様々な略語が使われていますが、患者さんにとっては馴染みがなく、分かりにくい場合もあるかもしれません。
例えば、処方箋を受け取った際に、お薬の名前や飲むタイミングなどが書かれた指示の横に「v.d.E.」や「n.d.E.」といった略語が書かれていても、それが何を意味するのか分からなければ、正しくお薬を服用することができません。
お薬の効果を十分に得るため、また、予期せぬ副作用を防ぐためにも、処方箋を受け取る際など、もし分からないことがあれば、医師や薬剤師によく確認するようにしましょう。
略語 | 正式名称 | 意味 |
---|---|---|
v.d.E. | vor dem Essen | 食前 |
n.d.E. | nach dem Essen | 食後 |