徐脈性不整脈とペースメーカー植え込み術

循環器

徐脈性不整脈とペースメーカー植え込み術

病院での用語を教えて

先生、「ペースメーカー植え込み術」って一体どんな手術ですか?

体の健康研究家

心臓の拍動が遅すぎる「徐脈性不整脈」って病気の治療法の一つだよ。心臓に小さな装置を埋め込んで、電気刺激で心臓の拍動を助けるんだ。

病院での用語を教えて

心臓に装置を埋め込むってすごいですね!その装置は何をするんですか?

体の健康研究家

ペースメーカーって呼ばれる装置で、心臓に電気刺激を与えて、正常なリズムで拍動するように促してくれるんだよ。

ペースメーカー植え込み術とは。

医学や健康に関する言葉である「ペースメーカー植え込み術」は、脈が遅すぎる不整脈の治療法として行われます。具体的には、心臓の筋肉に電気の刺激を与えて、心臓が正しく収縮するように促す医療機器を埋め込む手術のことです。

心臓のリズムと不整脈

心臓のリズムと不整脈

私たちの心臓は、まるで正確な時計のように規則正しく拍動を繰り返し、全身に血液を送るポンプとしての役割を担っています。この心臓の規則正しいリズムが乱れることを不整脈と呼びます。

不整脈は大きく分けて二つの種類に分けられます。一つは脈が速くなるタイプの不整脈で、頻脈性不整脈と呼ばれています。このタイプの不整脈が起こると、心臓はまるで慌てたように速く拍動し、全身への血液供給が滞ってしまうことがあります。もう一つは脈が遅くなるタイプの不整脈で、徐脈性不整脈と呼ばれています。このタイプの不整脈が起こると、心臓はゆっくりとしか拍動しなくなり、全身へ十分な血液を送ることができなくなってしまいます。

不整脈は、心臓の病気や加齢、ストレス、睡眠不足、過労、喫煙、過剰な飲酒、カフェインの摂り過ぎなど、様々な要因によって引き起こされます。また、健康な人でも、一時的に不整脈が起こることがあります。

不整脈は、場合によっては命に関わるような重篤な症状を引き起こす可能性もあります。そのため、動悸や息切れ、めまい、失神などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

分類 説明
頻脈性不整脈 脈が速くなるタイプの不整脈。心臓が速く拍動し、全身への血液供給が滞ることがある。
徐脈性不整脈 脈が遅くなるタイプの不整脈。心臓がゆっくりとしか拍動しなくなり、全身へ十分な血液を送ることができなくなる。

徐脈性不整脈とは

徐脈性不整脈とは

– 徐脈性不整脈とは

心臓は規則的に収縮と拡張を繰り返すことで、全身に血液を送っています。この収縮と拡張のリズムが乱れた状態を不整脈と呼びますが、徐脈性不整脈は心臓の拍動、つまり脈が異常に遅くなってしまう状態を指します。

健康な大人の場合、安静時の心拍数は通常1分間に60回から100回程度です。しかし、徐脈性不整脈の場合、この心拍数が1分間に60回未満にまで低下してしまうことがあります。

徐脈性不整脈は、必ずしも症状が現れるわけではありません。しかし、症状が現れる場合は、めまい、ふらつき、意識が遠のく感じ、失神、息切れ、倦怠感などがみられます。重症化すると、意識を失って倒れたり、心臓が完全に停止してしまう危険性もあります。

徐脈性不整脈は、加齢や心臓の病気、薬の副作用などが原因で起こることがあります。また、生まれつき心臓の電気信号の伝達経路に異常がある場合にも、徐脈性不整脈がみられることがあります。

項目 説明
定義 心臓の拍動が異常に遅くなる状態
正常な心拍数 1分間に60回から100回程度
徐脈性不整脈の心拍数 1分間に60回未満
症状 めまい、ふらつき、意識が遠のく感じ、失神、息切れ、倦怠感など
原因 加齢、心臓の病気、薬の副作用、生まれつきの心臓の電気信号の伝達経路の異常など

ペースメーカー植え込み術の目的

ペースメーカー植え込み術の目的

– ペースメーカー植え込み術の目的

心臓は、全身に血液を送るために休むことなく拍動を続けています。この拍動のリズムが乱れ、遅くなってしまう病気を徐脈性不整脈といいます。徐脈性不整脈は、めまい、ふらつき、息切れ、失神などの症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。

このような徐脈性不整脈の治療法の一つとして、ペースメーカー植え込み術があります。ペースメーカーは、心臓の動きを常に監視し、必要に応じて電気刺激を与えて心拍数を正常に保つ小さな医療機器です。

手術では、局所麻酔を用いて、鎖骨の下あたりに小さな切開を加え、そこからペースメーカーを静脈を通して心臓まで挿入します。そして、心臓の筋肉に電極を固定し、ペースメーカー本体は鎖骨の下の皮膚の下に埋め込みます。

ペースメーカー植え込み術を受けることで、徐脈性不整脈による症状が改善し、日常生活の質の向上が期待できます。また、心臓突然死のリスクを減らす効果も期待できます。

項目 説明
病気 徐脈性不整脈:心臓の拍動リズムが乱れ遅くなる病気
症状 めまい、ふらつき、息切れ、失神など
治療法 ペースメーカー植え込み術:心臓の動きを監視し、電気刺激で心拍数を正常に保つ小さな医療機器を埋め込む手術
手術方法 局所麻酔、鎖骨下に切開、静脈を通してペースメーカーを挿入、心臓の筋肉に電極を固定、本体は鎖骨下の皮膚の下に埋め込み
効果 徐脈性不整脈の症状改善、日常生活の質向上、心臓突然死のリスク減少

手術の方法と安全性

手術の方法と安全性

心臓の働きを助けるために、小さな装置であるペースメーカーを体内に埋め込む手術があります。この手術は、体の表面を麻酔する局所麻酔で行われるため、体への負担が比較的軽く、安全性が高いと言われています。

手術では、まず鎖骨のあたりに小さな切り口を作ります。そこから、細い管を使ってペースメーカーを静脈に挿入し、心臓まで導きます。ペースメーカーは心臓の近くに留置され、心臓の動きを調整する役割を担います。手術にかかる時間は、通常1時間から2時間程度です。

手術後、患者さんは数日間入院し、医師の経過観察を受けます。これは、ペースメーカーが正しく機能しているか、体に異常がないかなどを確認するためです。退院後は、定期的な検査を受けながら、日常生活を送ることになります。

項目 内容
手術名 ペースメーカー埋め込み手術
目的 心臓の働きを助ける
麻酔 局所麻酔
負担 比較的軽い
安全性 高い
手術時間 1時間から2時間程度
入院期間 数日間
入院の目的 ペースメーカーの機能確認、体への異常確認
退院後 定期的な検査を受けながら日常生活

術後の生活

術後の生活

– 術後の生活

ペースメーカー植え込み手術は、徐脈性不整脈の症状を和らげ、生活の質を向上させるための効果的な治療法です。手術が成功し、体内にペースメーカーが設置された後も、健康で快適な生活を送るためには、いくつかの重要な点に注意する必要があります。

まず、定期的な検査が不可欠です。ペースメーカーは電池で動く精密機器であるため、定期的に医師による動作確認や電池残量のチェックが必要です。医師の指示に従い、決められた時期に病院へ行きましょう。

日常生活においては、医師の指示に従うことが大切です。激しい運動や重い物を持ち上げる行為は、ペースメーカーや手術部位に負担をかける可能性があります。医師と相談し、ご自身の体調やペースメーカーの種類に適した活動レベルを理解しましょう。

また、携帯電話や電子レンジなど、一部の電化製品はペースメーカーの動作に影響を与える可能性があります。医師から電磁波の影響について説明を受け、適切な距離を保つなど、注意が必要です。

ペースメーカーと共に生活することで、徐脈性不整脈による症状から解放され、より活動的な日々を送ることができるようになります。医師の指示を守り、定期的な検査を忘れず受けることで、ペースメーカーと長く安全に共存していくことができます。不安な点や疑問点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。

項目 詳細
定期検査 – ペースメーカーの動作確認
– 電池残量のチェック
– 医師の指示に従い、決められた時期に病院へ行く
日常生活 – 医師の指示に従い、過度な運動や重い物を持ち上げる行為は避ける
– 体調やペースメーカーの種類に適した活動レベルを医師と相談する
電磁波の影響 – 携帯電話や電子レンジなど、ペースメーカーに影響を与える可能性のある電化製品について医師に相談する
– 医師の指示に従い、適切な距離を保つなど注意する

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