穿刺:医療におけるその役割と種類
- 穿刺とは穿刺とは、診断や治療を目的として、体外から針を刺し、体内の組織や臓器から液体や細胞などを採取する医療行為です。注射や採血で用いる針よりも太く長い針を用いることが多く、患者さんの状態をより詳しく把握したり、病気の原因を特定したりするために欠かせない検査の一つです。穿刺によって採取されるものは、血液、体液、組織など多岐に渡ります。例えば、胸水や腹水などの体液を採取してその成分を分析することで、感染症やがんなどの病気を診断することができます。また、肝臓や腎臓などの臓器に直接針を刺して組織を採取する生検では、がんの確定診断や病状の進行度を評価することができます。穿刺は、患者さんにとって負担の少ない検査ではありますが、出血や感染などのリスクもゼロではありません。そのため、穿刺を行う際には、事前に患者さんの状態や持病などを十分に確認し、安全に配慮しながら行うことが重要です。また、穿刺後は安静にするように指示が出されることが多く、場合によっては入院が必要となることもあります。穿刺は、現代医療において欠かせない検査の一つであり、患者さんの健康を守る上で重要な役割を担っています。穿刺を受ける際には、医師や看護師から十分な説明を受け、安心して検査を受けるようにしましょう。