臨床現場の隠語?!ハーベーって何?

血液

臨床現場の隠語?!ハーベーって何?

病院での用語を教えて

先生、「ハーベー」ってなんですか? ヘモグロビンと関係があるって聞いたんですけど。

体の健康研究家

良い質問だね! その通り、「ハーベー」はヘモグロビンのことを指す医療現場で使われる言葉だよ。

病院での用語を教えて

そうなんですね! どうして「ヘモグロビン」を「ハーベー」って呼ぶんですか?

体の健康研究家

実は、ヘモグロビンをドイツ語読みすると「ハーベーゲー」に近くなるんだ。 そこから短くなって「ハーベー」と呼ぶようになったんだよ。

ハーベーとは。

医療現場では、ヘモグロビンを指して「ハーベー」という言葉が使われることがあります。これは、ヘモグロビンの記号である「Hb」をドイツ語読みしたものです。主に看護師などが、現場で使う言葉です。

日常会話でのハーベー

日常会話でのハーベー

病院で働いていると、「ハーベー測ってきて」や「ハーベーの数値どうだった?」といった会話を耳にすることがあるかもしれません。この「ハーベー」は一体何を指すのでしょうか?日常会話では聞き慣れない言葉ですが、実は医療現場ではよく使われている言葉なのです。

「ハーベー」は、正式には「ヘモグロビンA1c」と呼ばれる検査値の略称です。 ヘモグロビンA1cは、過去1~2ヶ月の平均的な血糖値を反映する指標であり、糖尿病の診断や治療効果の判定に非常に重要な役割を担っています。

健康な人の場合、ヘモグロビンA1cの値は一定の範囲内に収まりますが、糖尿病の人は血糖値が高くなるため、ヘモグロビンA1cの値も高くなります。そのため、医療現場では「ハーベー測ってきて」という指示が、患者さんの血糖コントロール状態を把握するために行われるのです。

患者さんとのコミュニケーションを円滑にするためには、専門用語を避けて分かりやすい言葉を使うことが重要です。しかし、医療現場では、簡潔に指示を出したり、情報を共有したりするために、専門用語や略語が頻繁に使われます。今回の「ハーベー」のように、一見分かりにくい言葉であっても、それが何を意味するのか、なぜ使われるのかを理解することで、医療現場でのコミュニケーションをよりスムーズに行うことができるでしょう。

略称 正式名称 説明 用途
ハーベー ヘモグロビンA1c 過去1~2ヶ月の平均的な血糖値を反映する指標 糖尿病の診断や治療効果の判定

ハーベーの正体

ハーベーの正体

「ハーベー」と聞いて、何のことかすぐにピンとくる人は少ないかもしれません。実はこれ、血液中の赤い色素成分である「ヘモグロビン」のことを指す、少し親しみを込めた呼び方なのです。ヘモグロビンは、私たちの体にとって非常に重要な役割を担っています。それは、呼吸によって肺から取り込まれた酸素と結びつき、血液の流れに乗って体の隅々まで酸素を運ぶ、いわば「酸素の運び屋」なのです。 ヘモグロビンは、鉄を含む「ヘム」と呼ばれる色素と、タンパク質の一種である「グロビン」が組み合わさってできています。このヘムの部分に酸素がくっついたり離れたりするのです。
健康診断などで受ける血液検査では、必ずと言っていいほどヘモグロビンの値が測定されます。これは、ヘモグロビンの値が、貧血の有無を判断する重要な指標となるからです。ヘモグロビンが不足すると、酸素を十分に体に行き渡らせることができなくなり、貧血の状態を引き起こします。すると、疲れやすくなったり、息切れしやすくなったり、顔色が悪くなったりと、様々な症状が現れるようになります。 このように、普段はあまり意識することのないヘモグロビンですが、私たちの体が活動するためのエネルギーを生み出すために、そして健康を維持するために、欠かせない役割を担っているのです。

項目 説明
別名 ハーベー
役割 酸素の運搬
構造 ヘム(鉄を含む色素)+ グロビン(タンパク質)
重要性
  • 健康維持に不可欠
  • 不足すると貧血に

ハーベーの由来

ハーベーの由来

血液中の赤い色素、ヘモグロビン。酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っていますが、なぜヘモグロビンのことを「ハーベー」と呼ぶのでしょうか?その疑問を解く鍵は、言葉の由来にあります。

ヘモグロビンの英語表記は「hemoglobin」です。日本語ではそのままヘモグロビンと発音しますが、ドイツ語ではこの「hemoglobin」を「ハーベー」に近い発音で読むのです。実は、医学の世界ではドイツ語由来の医学用語が数多く存在します。かつて、医学研究の分野においてドイツが世界をリードしていた時代があり、その影響で多くのドイツ語由来の医学用語が世界中に広まりました。そして、日本も例外ではなく、ハーベーのようにドイツ語読みの医学用語がそのまま定着したものが数多くあります。

つまり、「ハーベー」という呼び方は、ヘモグロビンのドイツ語読みが日本の医療現場で定着したものと言えるのです。言葉の由来を探ると、医学の歴史の一端を垣間見ることができますね。

用語 英語表記 ドイツ語での発音 備考
ヘモグロビン hemoglobin ハーベーに近い発音 ドイツ語読みが日本の医療現場で定着

医療現場で使われる理由

医療現場で使われる理由

医療現場において、医師や看護師など医療従事者間では、情報の伝達をスムーズに行うために、専門用語を用いることが多くあります。これは、病気の状態や治療方針などを正確に共有するために非常に重要です。しかしながら、患者さんに直接説明をする際には、専門用語を避けて、分かりやすい言葉で伝えることが求められます。なぜなら、難しい言葉を使うことで、患者さんに不安や混乱を与えてしまう可能性があるからです。患者さんに安心して治療を受けていただくためには、医師の説明に耳を傾け、内容をきちんと理解してもらうことが大切です。そのため、医療現場では、専門用語を分かりやすく言い換えた言葉や、親しみやすい表現が使われることがあります。

例えば、「ヘモグロビン」という言葉は、血液中の赤血球に含まれる、酸素を運ぶ役割を持つたんぱく質のことを指します。医療従事者の間では一般的に使われる言葉ですが、患者さんにとってはあまり馴染みがない言葉と言えるでしょう。そこで、患者さんに説明する際には、「ヘモグロビン」の代わりに、「赤血球の数値」や「貧血の程度を示す値」といった言葉に置き換えて説明することがあります。このように、医療現場では、正確な情報を伝えるだけでなく、患者さんに寄り添った分かりやすい言葉で伝える工夫も必要とされています。

医療現場でのコミュニケーション 目的 使用場面
専門用語 正確な情報の共有 医療従事者間
分かりやすい言葉(例:赤血球の数値、貧血の程度) 患者への説明、理解促進、不安軽減 医療従事者から患者へ

まとめ

まとめ

今回のまとめとして、医療現場でよく耳にする「ハーベー」について解説しましょう。「ハーベー」とは、血液中で酸素を運ぶ役割を担う「ヘモグロビン」のことを指す言葉です。

では、なぜ「ヘモグロビン」が「ハーベー」と呼ばれるのでしょうか?それは、ドイツ語の発音に由来しています。ドイツ語でヘモグロビンは「Hämoglobin(ヘモグロビン)」と発音します。このドイツ語の発音を簡略化して「ハーベー」と呼ぶようになったのです。

医療現場では、このように普段の生活では聞き慣れない言葉が使われることが少なくありません。これは、医学用語の多くがドイツ語やラテン語に由来しているためです。特に、かつて日本の医学はドイツ医学の影響を強く受けていたため、ドイツ語由来の医学用語が数多く残っています。

「ハーベー」のように、一見すると分かりにくい医学用語も、その由来や背景を知ることで理解を深めることができます。医療従事者と患者さんの間でスムーズなコミュニケーションをとるためにも、医学用語への理解を深めていくことが大切です。

用語 説明 由来
ハーベー 血液中で酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンのこと ドイツ語の「Hämoglobin(ヘモグロビン)」の発音を簡略化

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