
非侵襲的とは?身体への負担が少ない医療行為
- 非侵襲的の意味医療現場で頻繁に用いられる「非侵襲的」という言葉。これは、「生体を傷つけないような」という意味で、患者さんへの負担をできる限り抑えた医療行為や検査方法を指します。具体的には、メスを使って皮膚を切開したり、口や鼻などの身体の開口部に医療器具を挿入したりする必要がない手技が、非侵襲的とされています。例えば、聴診器を用いて心臓の音を聞いたり、触診で患部を触って調べたりする行為は、全て非侵襲的な診療行為に該当します。検査においても、レントゲン撮影やCT検査、MRI検査のように、身体の外側から機器を用いて体内を調べる方法は、非侵襲的検査に分類されます。一方で、手術のように、身体を切開して患部を直接治療する方法や、内視鏡検査のように、開口部から管状の医療器具を挿入して体内を観察する方法は、侵襲的な医療行為に分類されます。非侵襲的な医療行為や検査方法は、侵襲的な方法と比べて、患者さんの身体的負担や感染症のリスクを低減できるという大きなメリットがあります。そのため、医療現場では、まず非侵襲的な方法で診断や治療を進め、必要に応じて侵襲的な方法を検討することが一般的です。