身近な目の病気:結膜炎

目・眼科

身近な目の病気:結膜炎

病院での用語を教えて

先生、結膜炎って、どういう病気ですか?

体の健康研究家

そうだね。結膜炎は、目の表面を覆っている薄い膜に炎症が起きる病気だよ。

病院での用語を教えて

目の表面を覆っている薄い膜って、どういうものですか?

体の健康研究家

まぶたの裏側と、白目の部分を覆っている、透明な膜のことだよ。この膜を『結膜』と言うんだけど、ここに炎症が起きると、目が赤くなったり、痒くなったりするんだ。

結膜炎とは。

『結膜炎』っていう目の病気のことなんだけど、これは、目の表面を覆っている薄い膜に炎症が起こることなんだ。この膜はまぶたと眼球を覆っていて、眼球の表面を覆っている膜は、白目の部分が黒目につながるところまでを覆っているんだ。で、この膜に炎症が起こると、たいてい目が赤やピンク色になっちゃうんだ。

結膜炎とは

結膜炎とは

– 結膜炎とは目の表面は、白目と呼ばれる白い部分と、黒目と呼ばれる中央の黒い部分で構成されています。この白目の部分を覆っている薄い膜を結膜と呼びますが、この結膜に炎症が起こる病気を結膜炎と言います。結膜炎になると、目が充血して赤く見えたり、場合によってはピンク色に見えることもあります。結膜炎は、細菌やウイルス、アレルギー物質などが原因で起こることが多く、症状としては、目が赤くなることに加えて、痛みやかゆみ、異物感、目やになどの症状が現れます。また、涙が過剰に出る、光がまぶしく感じるといった症状が出ることもあります。結膜炎は、原因や症状によっていくつかの種類に分けられます。例えば、細菌性の結膜炎は、細菌感染によって引き起こされ、黄色や緑色の目やにが多く出るのが特徴です。一方、ウイルス性の結膜炎は、ウイルス感染によって引き起こされ、透明な水のような目やにが出ることが多いです。また、アレルギー性結膜炎は、花粉やダニなどのアレルギー物質によって引き起こされ、激しいかゆみや充血を伴うことが多いです。結膜炎は、適切な治療を行えば、ほとんどの場合、数日から1週間程度で治癒します。しかし、症状が重い場合や、適切な治療を行わないと、視力に影響が出る可能性もありますので、注意が必要です。もし、結膜炎が疑われる場合は、自己判断せずに、早めに眼科を受診するようにしましょう。

分類 原因 症状
細菌性結膜炎 細菌感染 黄色や緑色の目やにが多く出る
ウイルス性結膜炎 ウイルス感染 透明な水のような目やにが出る
アレルギー性結膜炎 花粉やダニなどのアレルギー物質 激しいかゆみや充血

結膜炎の原因

結膜炎の原因

結膜炎は、白目部分である結膜に炎症が起こる病気で、目が充血したり、涙が出たり、目やにが出たり、まぶたが腫れたりするなどの症状が現れます。その原因は大きく分けて、微生物による感染が原因となる感染性結膜炎と、それ以外の原因で起こる非感染性結膜炎の二つに分類されます。

感染性結膜炎は、ウイルスや細菌といった微小な生物が目に侵入することで引き起こされます。特に、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる流行性角結膜炎は、感染力が非常に強く、学校や職場、家庭内など集団生活を送る場で集団発生することがあります。感染経路としては、感染者の咳やくしゃみ、会話などによってウイルスを含む飛沫が飛び散ったり、感染者が触れた場所に触れたりする接触感染が挙げられます。

一方、非感染性結膜炎は、アレルギー反応や外部からの刺激などが原因で起こります。例えば、花粉やハウスダスト、ダニなどが原因で起こるアレルギー性結膜炎や、煙や排気ガス、化粧品などの化学物質、紫外線や乾燥などの物理的刺激によって引き起こされる結膜炎などが挙げられます。これらの結膜炎は、感染性結膜炎とは異なり、人から人へとうつることはありません。

分類 原因 特徴
感染性結膜炎 ウイルスや細菌による感染 感染力が強いものもある 流行性角結膜炎など
非感染性結膜炎 アレルギー反応、外部からの刺激 人から人へは感染しない アレルギー性結膜炎、刺激性結膜炎など

結膜炎の症状

結膜炎の症状

結膜炎になると、目が赤く充血したり、かゆみを感じたり、異物感に悩まされたりします。また、涙が止まらなくなったり、目やにが出たり、まぶたが腫れたりすることもあります。さらに、光がまぶしく感じられることもあります。
これらの症状は、結膜炎の原因や重症度によって異なります。例えば、細菌が原因で起こる細菌性結膜炎の場合、黄色や緑色の粘り気のある目やにが多く見られます。一方、アレルギーが原因で起こるアレルギー性結膜炎の場合、かゆみが特に強く、両方の目に症状が現れることが多いです。
結膜炎は、適切な治療を行えば、通常は1週間から2週間程度で治癒します。しかし、症状が重い場合や長引く場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

症状 詳細 備考
目の充血 目が赤くなる
かゆみ 目がかゆくなる アレルギー性結膜炎で特に強い
異物感 目に何か入っているような感じがする
涙目 涙が止まらなくなる
目やに 目やにが出る 細菌性結膜炎では黄色や緑色の粘り気のある目やにが多い
まぶたの腫れ まぶたが腫れる
光過敏 光がまぶしく感じる
治癒期間 通常1週間から2週間程度 症状が重い場合や長引く場合は医師の診察を

結膜炎の治療

結膜炎の治療

目の表面を覆う薄い膜である結膜に炎症が起こる病気、結膜炎。その治療は、原因によって大きく異なります。細菌、ウイルス、アレルギーなど、様々な要因が考えられますが、それぞれ適切な対処が必要です。 細菌が原因で起こる細菌性結膜炎の場合、抗菌薬を含んだ点眼薬や眼軟膏を用いて治療を行います。これらの薬は、目の表面に直接作用し、細菌の増殖を抑え、炎症を鎮めます。 一方、ウイルスが原因となるウイルス性結膜炎では、抗ウイルス薬が有効な場合もありますが、多くの場合は自然に治癒するのを待つことになります。症状が重い場合は、ステロイド薬を含んだ点眼薬を一時的に使用することもあります。ただし、自己判断で使用することは避け、必ず医師の指示に従ってください。 アレルギー性結膜炎の場合は、抗アレルギー薬の点眼薬や内服薬を用いることで、症状を緩和します。アレルギーの原因物質を特定し、可能な限り避けることも重要です。 また、原因に関わらず、目を冷やすことで、かゆみや炎症を抑え、症状を和らげることができます。 洗顔時などに、冷たい水で目を洗い流したり、冷やしたタオルを目に当てるのも効果的です。 結膜炎は、適切な治療を行えば、多くは数日から1週間程度で治癒します。ただし、症状が改善しない場合や、視力に異常を感じる場合は、すぐに眼科を受診しましょう。

結膜炎の種類 原因 治療法
細菌性結膜炎 細菌 抗菌薬を含んだ点眼薬や眼軟膏
ウイルス性結膜炎 ウイルス 多くの場合、自然治癒
症状が重い場合は、ステロイド薬を含んだ点眼薬を一時的に使用
アレルギー性結膜炎 アレルギー 抗アレルギー薬の点眼薬や内服薬
アレルギーの原因物質を特定し、可能な限り避ける
共通 目を冷やす

結膜炎の予防

結膜炎の予防

結膜炎は、目の表面を覆う薄い膜である結膜に炎症が起こる病気です。かゆみや痛み、充血などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすこともあります。結膜炎を予防するために、日頃から清潔を心がけることが重要です。

結膜炎には、大きく分けて感染性とアレルギー性の2つの種類があります。感染性の結膜炎は、ウイルスや細菌によって引き起こされ、人から人へ感染することがあります。感染を防ぐためには、こまめな手洗いが最も効果的です。外出先から帰宅した時や食事の前後など、こまめに手を洗い、清潔な状態を保ちましょう。また、タオルやハンカチなどの共用は避け、自分専用の物を使用することが大切です。感染性の結膜炎が流行している時期には、人混みをできるだけ避けるようにしましょう。

一方、アレルギー性の結膜炎は、花粉やダニなどのアレルゲンが原因で起こります。アレルギー性結膜炎の予防には、原因となるアレルゲンを特定し、可能な限り接触を避けることが重要です。花粉症の場合は、花粉の飛散量の多い時期には外出を控えたり、マスクや眼鏡を着用するなどの対策を取りましょう。また、室内では空気清浄機を使用するのも効果的です。ダニが原因の場合は、こまめな掃除を心がけ、寝具やカーペットを清潔に保ちましょう。

結膜炎は、適切な予防を心がけることで発症リスクを減らすことができます。日頃から清潔を心がけ、健康的な生活を送りましょう。

種類 原因 予防法
感染性結膜炎 ウイルス、細菌
  • こまめな手洗い
  • タオルやハンカチの共用を避ける
  • 流行時期には人混みを避ける
アレルギー性結膜炎 花粉、ダニなどのアレルゲン
  • 原因アレルゲンの特定と接触回避
  • 花粉症対策(外出自粛、マスク・眼鏡着用など)
  • 室内での空気清浄機の使用
  • こまめな掃除、寝具等の清潔保持

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