カルテによく書かれる「vds」って?
病院での用語を教えて
先生、「vds」ってどういう意味ですか? 処方箋に書いてあったんですけど…
体の健康研究家
「vds」は「寝る前」という意味の略語だよ。処方箋だと「寝る前に飲んでね」という意味だね。
病院での用語を教えて
そうなんですね! どうして略すんですか?
体の健康研究家
これは元々ドイツ語で「Vor dem Schlafen」の頭文字をとったものなんだ。カルテや処方箋は限られたスペースにたくさんの情報を書くから、このような略語がよく使われているんだよ。
vdsとは。
「医学・健康の分野で使われる『vds』という言葉について説明します。『vds』は『寝る前』を短くした言葉で、病院のカルテや薬をもらうためのかみなどに書かれています。これはドイツ語の『vor dem Schlafen』を省略したもので、『v.d.S.』と書くこともあります。このような短い言葉は他にもあって、例えば『Rp.』や『n.d.E』、『p/o』などが、カルテや薬をもらうためのかみで使われています。
医療現場で使われる略語
病院で診察を受けたり、薬をもらったりする際に、カルテや処方箋に普段見慣れない記号や文字が書かれていることに気が付くことがあると思います。これは医療現場で使われている専門用語や略語で、医師や看護師、薬剤師など医療従事者の間で、患者さんの情報を正確かつ迅速に共有するために用いられています。
これらの略語は、限られた時間の中で効率的に業務をこなすために役立っています。例えば、カルテに患者さんの症状や経過を記録する際、長い文章で書くよりも略語を使った方が時間短縮になり、より多くの患者さんを診ることができるようになります。
「vds」の意味とは?
「vds」という略語を見かけたことはありませんか? これは、ドイツ語の「vor dem Schlafen」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「就寝前」という意味になります。
「vds」は、主に医療現場で使用される略語で、処方箋などに薬の服用タイミングを示す際に用いられます。処方箋では、「v.d.S.」と、ピリオドを使って表記されることもあります。
例えば、「○○錠 1錠 vds」と書かれていた場合、「○○錠を就寝前に1錠服用してください」という意味になります。
就寝前に薬を服用するメリットとしては、薬の効果が長時間持続することや、副作用を軽減できることが挙げられます。
ただし、すべての薬が就寝前に服用するのが適切なわけではありません。自己判断で服用時間を変更することは避け、医師や薬剤師の指示に従うようにしましょう。
略語 | 意味 | 使用シーン | 表記例 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
vds v.d.S. |
就寝前 (vor dem Schlafen) |
医療現場 処方箋など |
○○錠 1錠 vds | 薬の効果の長時間持続 副作用の軽減 |
自己判断で服用時間を変更しない |
なぜドイツ語?
医療現場で使われる言葉の中には、ラテン語やドイツ語に由来するものが多いことに気づかれるかもしれません。これは、医学の歴史と深く関わっています。特にラテン語は、かつてヨーロッパの学問共通語として使われていたため、医学用語としても自然と定着しました。
一方、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、医学は目覚ましい進歩を遂げました。その中心地の一つがドイツでした。優れた研究機関と研究者を擁したドイツは、多くの新しい発見や治療法を生み出し、世界中の医学を大きく前進させました。そして、ドイツで生まれた新しい医学的概念や治療法とともに、それを表すドイツ語の用語も世界中に広まっていったのです。 “vds” も、こうした時代にドイツから広まった医学用語の一つと考えられています。当時のドイツ語圏における医学界の影響力は絶大で、それが現代の医療用語にも色濃く残っていると言えるでしょう。
言語 | 医学用語への影響 | 時代背景 |
---|---|---|
ラテン語 | かつてヨーロッパの学問共通語として使用されていたため、医学用語として定着 | – |
ドイツ語 | 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ドイツ医学が世界をリードし、多くの新しい概念や治療法がドイツ語とともに広まった | 19世紀後半から20世紀初頭 |
知っておくと便利なその他の略語
診察や薬の処方箋などで見かける、普段聞き慣れない記号やアルファベット。実はこれらは医療現場で使われている略語です。医療従事者同士がスムーズに情報を共有するために、ラテン語や英語を省略したものが多く用いられています。
例えば、「Rp.」は「Recipe(レシピ)」の略語で、ラテン語で「処方せん」を意味します。医師が処方箋を書く際に、最初にこの「Rp.」が記載されます。これは、「~を取りなさい」という意味を持つラテン語の動詞「recipio」が語源となっており、医師から患者への指示を表しています。
また、「n.d.E」は「non deaurando edatur」の略語で、「食後に服用すること」を示します。これはラテン語で「金色に輝くまで食べてはいけない」という意味です。昔の金箔のように消化に悪いものを避けるようにとの意味が込められています。
さらに、「p/o」は「per os」の略語で、英語で「経口投与」を表します。これは、薬を口から飲むことを意味し、内服薬を処方する際に用いられます。
このように、医療現場では様々な略語が使われています。これらの略語は、医療従事者間で共通して使われるものなので、知っておくと便利です。
略語 | 正式名称 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|---|
Rp. | Recipe | 処方せん | 医師が処方箋を書く際に最初に記載 |
n.d.E | non deaurando edatur | 食後に服用すること | – |
p/o | per os | 経口投与 | 内服薬を処方する際に使用 |
不明な点は必ず確認を
病院で診察を受けると、医師からカルテや処方箋を渡されます。そこには、私たちが普段目にしないような医療用語や略語が使われていることがあります。医療従事者にとってはごく当たり前の記号や用語でも、患者さんにとっては、それが何を意味するのか理解できないのも無理はありません。
例えば、処方箋に書かれた薬の名前や服用方法、回数などが分からなかったり、検査結果の数値が何を表しているのか分からなかったりする経験はありませんか?このような時に、自己判断で薬を飲んだり、検査結果を無視したりすることは大変危険です。
もし、カルテや処方箋の内容で少しでも分からないことや不安に思うことがあれば、遠慮なく医師や薬剤師に質問しましょう。 彼らは、患者さんが安心して治療を受けられるように、分かりやすく説明する義務があります。
自分の体のことですから、積極的に質問し、疑問を解消しておくことが大切です。正しい情報を得て、安心して治療に取り組みましょう。