よくある子どもの皮膚トラブル:水いぼ

皮膚科

よくある子どもの皮膚トラブル:水いぼ

病院での用語を教えて

先生、「水いぼ」ってどんな病気ですか?

体の健康研究家

水いぼは、ウイルスが原因でできる、皮膚にできる小さなイボのことだよ。見た目は、真ん中が少しへこんだ、光沢のあるツブツブで、水を含んでいるように見えることもあるね。

病院での用語を教えて

へこんでいるんですか?水風船みたいなのを想像していました。

体の健康研究家

水風船とは少し違うかな。水風船のようにプニプニではなく、硬いものが多いんだ。それに、水いぼは、触っても痛みはほとんどないよ。

水いぼとは。

「水いぼ」は、皮膚にできるいぼのことで、正式には「伝染性軟属腫」といいます。これは、人にうつる病気で、ポックスウイルスという小さな生き物が原因です。

水いぼってどんな病気?

水いぼってどんな病気?

– 水いぼってどんな病気?水いぼは、正式には伝染性軟属腫と呼ばれる、ウイルスが原因で起こるありふれた皮膚の感染症です。特に、免疫力が十分に発達していない幼児や子供によく見られます。このウイルスは、目に見えないほど小さな皮膚の傷口から体の中に入り込み、皮膚の表面近くで増殖します。そして、光沢のある、少し硬い小さな膨らみを作ります。これが水いぼです。水いぼは、まるで水を含んでいるように見えることからこの名前がつきましたが、実際には内部はウイルスが増殖した細胞の塊です。水いぼは、通常痛みやかゆみなどの症状はほとんどありません。しかし、見た目が気になる場合や、衣類などとの摩擦で症状が悪化する場合があります。また、掻きむしってしまうことで、ウイルスが周囲の皮膚や、他の人にうつってしまう可能性もあります。

項目 説明
正式名称 伝染性軟属腫
原因 ウイルス
症状 光沢のある、少し硬い小さな膨らみ
痛みやかゆみはほとんどない
好発年齢 幼児や子供
感染経路 皮膚の傷口からのウイルス感染
掻きむしることによる周囲への感染

感染経路と症状

感染経路と症状

– 感染経路と症状水いぼは、主に肌と肌が直接触れ合うことでウイルスがうつります。例えば、水いぼができている人と直接触れ合ったり、同じタオルや衣服を共用したりすることで感染します。また、プールや浴槽といった多くの人が利用する場所でも、水を通じて感染することがあります。さらに、水いぼを掻きむしってしまうと、その指を介して体の他の部分にも広がってしまうことがあります。水いぼは、直径1ミリメートルから数ミリメートルの、光沢のある膨らみとして現れます。色はピンク色や肌色で、中心部分がへこんでいることもあります。多くの場合、痛みや痒みなどの自覚症状はありませんが、稀に軽度の痒みを伴うことがあります。見ためが似ている皮膚疾患もあるため、自己判断せず、皮膚科を受診して適切な診断を受けるようにしましょう。

感染経路 症状
– 肌と肌の接触
– タオルや衣服の共用
– プールや浴槽の水を介して
– 自身の掻きむしり
– 直径1〜数ミリの光沢のある膨らみ
– ピンク色や肌色
– 中心部がへこんでいる場合もある
– 多くの場合、無症状
– 稀に軽度の痒み

治療について

治療について

– 治療について水いぼは、基本的に自然に治る病気です。多くの場合、数ヶ月から数年かけて徐々に小さくなり、最終的には跡を残さずに消失します。そのため、特に症状が軽い場合は、経過観察のみで様子を見ることも少なくありません。しかし、見た目が気になる、痒みがあって掻きむしってしまう、あるいはプールや温泉など、肌の露出が多い場所に行く際に気になるといった場合には、治療を検討することもあります。治療法としては、いくつかの方法があります。比較的よく行われるのは、ピンセットや小さなスプーンのような器具を用いて、水いぼを物理的に除去する方法です。また、液体窒素で水いぼを凍らせて破壊する方法も有効です。その他、ヨクイニンという漢方薬を処方する場合もあります。どの治療法を選ぶかは、水いぼの大きさや数、症状の程度、そして患者の年齢や健康状態などを考慮して、医師が判断します。例えば、水いぼの数が少ない場合や、痛みに弱いお子様の場合には、ピンセットによる除去よりも、液体窒素による治療の方が適していることがあります。自己判断で市販薬を使用したり、無理に除去しようとすると、症状が悪化したり、跡が残ってしまう可能性があります。水いぼが気になる場合には、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

治療法 説明
経過観察 自然に治るのを待つ方法。症状が軽い場合に選択されることが多い。
物理的除去 ピンセットやスプーンのような器具で水いぼを取り除く。
液体窒素 水いぼを凍らせて破壊する。
漢方薬 ヨクイニンという漢方薬を服用する。

家庭でのケア

家庭でのケア

– 家庭でのケア水いぼは、適切なケアを自宅で行うことで、症状が悪化したり、他の人にうつしたりすることを防ぐことができます。 まず、水いぼができている部分を手で触ったり、掻いたりしないようにすることが大切です。水いぼを掻いてしまうと、中のウイルスが周りの皮膚についてしまい、症状が悪化したり、そこから細菌が入って炎症を起こしてしまうことがあります。また、タオルや衣服、寝具などは、家族と共用せずに、それぞれ別々に使うようにしましょう。洗濯はこまめに行い、洗剤を使って清潔に保ちましょう。プールやお風呂に入る際は、水いぼに防水テープを貼ることで、水いぼのウイルスが水に溶け出して広がってしまうのを防ぐことができます。家庭でのケアを続けることで、水いぼの症状を悪化させず、治癒を待つことができます。

家庭でのケア
水いぼを触ったり掻いたりしない。
タオルや衣服、寝具は家族と共用しない。
洗濯はこまめに行い、洗剤を使って清潔にする。
プールやお風呂に入る際は、水いぼに防水テープを貼る。

早期発見と予防

早期発見と予防

水いぼは、早期発見と適切な対応が非常に重要となる皮膚の病気です。お子様のお肌にいつもと違う様子が見られた場合は、自己判断せずにできるだけ早く医療機関を受診しましょう。医療機関では、医師による視診や必要に応じて検査が行われ、水いぼかどうかを診断します。

水いぼと診断された場合は、医師の指示に従って治療やケアを行うようにしてください。水いぼの治療法には、塗り薬や内服薬を使用する方法、ピンセットや液体窒素を用いて物理的に除去する方法など、様々なものがあります。自己判断で治療を行うと、症状が悪化したり、痕が残ったりする可能性もあるため、必ず医師の指導のもとで行うようにしましょう。

水いぼは、ウイルスによって感染するため、予防にはこまめな手洗いが効果的です。石鹸を使って丁寧に手を洗い、流水でしっかりと洗い流すようにしましょう。また、タオルや衣服を共用することも感染リスクを高める可能性があるため、できるだけ避けましょう。プールやお風呂に水いぼを覆わずに入ることも感染を広げる可能性があります。水いぼがある場合は、患部を防水テープなどで覆ってから入水するように心がけましょう。

項目 詳細
重要性 早期発見と適切な対応が必要
診断 医療機関を受診し、医師の診断を受ける
治療法 塗り薬、内服薬、ピンセット、液体窒素など医師の指示に従う
予防策 – こまめな手洗い
– タオルや衣服の共用を避ける
– 水いぼを覆ってからプールやお風呂に入る

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