心電図を読み解く:心臓の鼓動を波形で知る

検査

心電図を読み解く:心臓の鼓動を波形で知る

病院での用語を教えて

先生、「心電図」ってよく聞くけど、どんなものかよくわからないんです。具体的に教えてください。

体の健康研究家

そうだね。「心電図」は、心臓の動きを電気信号でとらえて、グラフのように記録したものなんだよ。

病院での用語を教えて

心臓の動きを電気信号でとらえる…?難しそうだけど、なんで電気信号を使うんですか?

体の健康研究家

心臓は、動くために電気信号を使っているんだ。だから、その電気信号を体の表面につけた電極でキャッチして、心臓がどんなリズムで動いているのかを調べることができるんだよ。

心電図とは。

「心電図」って言葉は、医学とか健康の分野で使われるんだけど、心臓がドクドクって動く時に、心臓の筋肉の細胞から出る電気信号を、体の表面に付けた電極でキャッチして、波線みたいに記録したもののことだよ。

心電図とは何か

心電図とは何か

– 心電図を読み解く心臓の鼓動を波形で捉える心電図は、心臓が動く際に生じる微弱な電気を、体の表面に貼り付けた電極で捉え、波形として記録したものです。病院では「ECG」や「EKG」と表記されることもあります。 心臓は、規則正しいリズムで電気信号を発することで収縮と弛緩を繰り返し、体中に血液を送り出しています。この電気信号は、心臓内で特殊な細胞によって作られ、まるでリレーのように次々と伝えられていきます。 心電図はこの電気信号を記録することで、心臓が正常に動いているか、心臓の形や働きに異常がないかを調べる検査です。心電図検査は、ベッドに横になった状態で、手足と胸に電極を貼り付けて行います。痛みは全くありません。検査時間は5分程度と短く、体に負担が少ない検査です。心電図は、心臓の病気の診断だけでなく、高血圧や心臓に負担がかかる病気の経過観察にも用いられます。 動悸や息切れなどの自覚症状がある場合や、健康診断で心臓に異常を指摘された場合には、心電図検査を受けることが推奨されます。

項目 内容
心電図とは 心臓の動きを電気信号として波形で記録したもの。体の表面に電極を貼り付けて測定する。
別名 ECG、EKG
目的 心臓が正常に動いているか、心臓の形や働きに異常がないかを調べる。
検査方法 ベッドに横になり、手足と胸に電極を貼り付ける。痛みはなし。
検査時間 約5分程度
用途 – 心臓の病気の診断
– 高血圧や心臓に負担がかかる病気の経過観察
受診の目安 – 動悸や息切れなどの自覚症状がある場合
– 健康診断で心臓に異常を指摘された場合

心電図でわかること

心電図でわかること

– 心電図でわかること心電図検査は、心臓に流れる電気信号を波形として記録する検査です。 この波形を解析することで、心臓の状態について多くの情報を得ることができます。まず、心臓が規則正しく拍動しているか、つまりリズムが正常かどうかがわかります。 また、1分間に心臓が何回拍動しているか、つまり心拍数も測定できます。これらの情報は、不整脈などの心臓のリズム異常の診断に非常に役立ちます。さらに、心電図は心臓の各部分が正常に活動しているかどうかも教えてくれます。心臓の筋肉に酸素が不足することで起こる病気、例えば心筋梗塞や狭心症なども、心電図の変化から診断することができます。また、心電図からは心臓の大きさや心筋の厚さを推測することも可能です。心臓は高血圧などが続くと、より多くの血液を送り出そうとして大きくなることがあります。 また、運動不足や肥満なども心臓に負担をかけ、心筋を厚くしてしまうことがあります。 これらの情報は、高血圧や心筋症などの心臓病の診断に繋がる重要な手がかりとなります。このように、心電図検査は比較的簡便な検査でありながら、心臓の状態について多くの情報を与えてくれる、非常に有用な検査なのです。

項目 詳細
心臓のリズム 規則正しい拍動か (不整脈の診断)
心拍数 1分間の拍動数
心臓の活動 各部分が正常に機能しているか (心筋梗塞、狭心症などの診断)
心臓の大きさ/心筋の厚さ 高血圧や心筋症などの診断

心電図の測定方法

心電図の測定方法

心電図検査は、心臓の活動を電気信号として記録する検査で、ベッドに横になった状態で行います。まず、手首と足首、そして胸部に電極を取り付けます。電極は、皮膚に密着するように、専用のジェルを塗布して装着します。
電極の位置は、国際的に標準化されており、右手首、左手首、左足首、そして胸部の特定の箇所に装着します。これらの電極を通して、心臓の微弱な電気信号を検出し、増幅して記録します。
検査自体は痛みを伴うものではなく、通常は5分から10分程度で終了します。検査中は、正確な測定を行うために、身体を動かしたり、話をしたりしないようにと指示があります。身体を動かすと、筋肉からの電気信号が混入し、心臓の電気信号を正しく記録することが難しくなるためです。また、会話もノイズの原因となる可能性があります。
心電図検査は、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心臓病の診断に非常に役立つ検査です。

項目 内容
検査方法 ベッドに横になり、手首、足首、胸部に電極を装着して心臓の電気信号を記録する。
電極の位置 右手首、左手首、左足首、胸部の特定の箇所(国際標準)
検査時間 5分から10分程度
検査中の注意点 身体を動かしたり、話をしたりしない。
診断可能な病気 不整脈、狭心症、心筋梗塞などの心臓病

様々な心電図検査

様々な心電図検査

心臓の活動状態を波形として記録する心電図検査には、安静時に横になった状態で測定する標準的な心電図検査以外にも、目的に応じて様々な種類があります。

運動負荷心電図検査は、安静時には現れない心臓の異常を発見するために実施されます。トレッドミルの上を歩いたり自転車を漕いだりする運動中に心臓に負荷をかけながら心電図を記録することで、狭心症などの虚血性心疾患の診断に役立ちます。安静時の心電図では異常が見つからなくても、運動中に胸痛や動悸などの自覚症状が出現したり、心電図に変化が現れたりすることがあります。

ホルター心電図検査は、小型の記録装置を装着して日常生活中の心電図を24時間記録する検査です。長時間の記録を行うことで、発作的に起こる不整脈や狭心症などを発見することができます。記録中は、日常生活を送る中でいつどのような症状が現れたかを日記に記録します。この日記と心電図を照らし合わせることで、症状と心電図の変化を関連付けることが可能になります。

このように、心電図検査にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる目的や方法で行われます。検査を受ける際は、医師の指示に従い適切な検査を受けるようにしましょう。

心電図の種類 目的 方法
標準心電図検査 安静時の心臓の状態を記録する 横になった状態で測定
運動負荷心電図検査 運動時の心臓の状態を記録し、安静時には現れない異常を発見する(例:狭心症などの虚血性心疾患の診断) トレッドミルや自転車 ergometerなどを用いた運動中に測定
ホルター心電図検査 24時間の心電図を記録し、発作的に起こる不整脈や狭心症などを発見する 小型の記録装置を装着して日常生活中の心電図を記録

心電図は健康のバロメーター

心電図は健康のバロメーター

心臓は、全身に血液を送るポンプとして、私たちの体にとって非常に重要な臓器です。その心臓の活動を電気信号の変化としてとらえ、記録したものが心電図です。心電図検査は、心臓の状態を客観的に把握するための重要な検査であり、健康のバロメーターとも言えます。
心電図検査では、不整脈や狭心症、心筋梗塞など、様々な心臓の異常を発見することができます。恐ろしい病気である心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を送る血管が詰まってしまうことで起こります。初期には自覚症状が現れないことも少なくありませんが、心電図検査によって、こうした自覚症状がない段階でも異常を発見できる場合があります。
心電図検査は、心臓病の早期発見・治療に役立つだけでなく、健康管理にも大きく貢献しています。特に、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、心臓病のリスクを高めることが知られています。また、心臓病の家族歴がある方も、注意が必要です。こうした方は、定期的な心電図検査を受けることが推奨されます。
健康な状態を維持するため、そして、心臓病の予防、早期発見・治療のために、心電図検査を有効に活用していきましょう。

心臓と心電図 心電図検査の重要性 心電図検査でわかること 心電図検査を受けるべき人
心臓は血液を送るポンプ
心電図は心臓の電気信号を記録したもの
心臓の状態を客観的に把握
健康のバロメーター
不整脈
狭心症
心筋梗塞 (初期症状がない場合でも発見可能)
高血圧、糖尿病、脂質異常症の人
心臓病の家族歴がある人

(定期的な検査が推奨)

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