カルテの記号: z.d.E.って?
- カルテで見かける謎の記号z.d.E.
病院で診察を受け、医師から処方箋を受け取ると、そこには普段見慣れない記号や略語が書かれていることがありますね。聞きなれない言葉が並ぶと、一体どんな意味なのかと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。これらの記号や略語は、医療従事者同士がスムーズに情報伝達を行うために、重要な役割を担っています。今回は、数ある医療略語の中から、「z.d.E.」について詳しく解説しましょう。
「z.d.E.」は、ドイツ語「zum Beispiel」の略語で、日本語では「例えば」という意味になります。つまり、処方箋に「z.d.E.」と記載されている場合は、「例えば~など」と読み替えることができます。
では、なぜ処方箋に「例えば」という言葉が使われているのでしょうか?それは、医師が処方する薬には、同じ効果効能を持つ薬が複数存在することが多いためです。医師は、患者の症状や体質、薬の在庫状況などを考慮して、最適な薬を選択しますが、場合によっては、複数の選択肢の中から患者自身が選んだり、薬局で薬剤師と相談しながら決められるように、「z.d.E.」を使って具体的な薬名を例示することがあります。
「z.d.E.」は、医師が患者のことを考え、より柔軟な対応をするために用いられる略語の一つと言えるでしょう。