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小児科

幼児期:心身ともに大きく成長する時期

幼児期とは、一般的に子どもが満1歳を迎えてから小学校に入学するまでの期間を指します。この時期の子どもたちは、まだあどけなさを残しながらも、日々めざましい成長を遂げていきます。 幼児期は、日本の法律においても明確に定義されています。児童福祉法では、この期間を乳児期に続く段階として位置づけ、心身ともに大きく発達する重要な時期としています。 具体的には、歩行や言葉の発達など、基本的な運動能力やコミュニケーション能力が大きく伸びる時期です。また、周囲の環境や人との関わりを通して、社会性や道徳性を育んでいきます。 幼児期の発達は、その後の学童期、青年期、そして成人期へと続く、人生の基盤となる大切なものです。この時期の子どもたちが、豊かな経験を通して健やかに成長できるよう、周囲の大人が適切な環境や支援を提供していくことが重要です。
その他

腰の痛みと上手に付き合うために

- 腰痛とは腰痛とは、腰のあたりに感じる様々な痛みのことを指します。腰は身体の中心に位置し、上半身と下半身を繋ぐ重要な役割を担っています。そのため、日常生活での動作や姿勢によって常に負担がかかりやすく、多くの人が経験する症状の一つと言えるでしょう。腰痛の症状は、痛みの種類や程度、持続時間などが人によって大きく異なります。例えば、重い物を持ち上げた時や急に体をひねった時などに起こる「ぎっくり腰」のように、激痛が走る場合もあれば、長時間同じ姿勢での作業や、長年の姿勢の悪さなどが原因で、鈍い痛みが慢性的に続く場合もあります。また、痛みの感じ方も人それぞれです。腰全体が重苦しく感じる、腰から足にかけて痛みやしびれがある、腰が張って動きにくいなど、症状は多岐にわたります。腰痛の原因は様々ですが、加齢による骨や筋肉の衰え、姿勢の悪さ、運動不足、肥満、過度な運動や労働、ストレスなどが挙げられます。腰痛を予防するためには、日頃から適度な運動やストレッチを行い、正しい姿勢を意識することが大切です。また、バランスの取れた食事や十分な睡眠も腰痛予防に繋がります。
脳・神経

腰椎椎間板ヘルニア:その原因と治療法

- 腰椎椎間板ヘルニアとは? 私たちの背骨は、椎体と呼ばれる骨が積み重なった構造をしています。この椎体と椎体の間には、クッションの役割を果たす椎間板という組織が存在します。この椎間板は、中心部に柔らかい髄核と、それを取り囲む線維輪で構成されています。 腰椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の一部が変形し、中の髄核が飛び出すことで起こります。飛び出した髄核が、近くを通る神経を圧迫することで、腰の痛みや足のしびれといった症状が現れます。 腰椎椎間板ヘルニアは、中腰姿勢での作業や重い物を持ち上げる動作など、腰に負担がかかる動作を繰り返すことで発症しやすくなります。また、加齢に伴い椎間板の水分量が減少し、柔軟性が低下することも原因の一つと考えられています。 特に20代から40代の比較的若い世代に多く見られ、日常生活に支障をきたすこともあります。症状や程度に応じて、安静や薬物療法、リハビリテーションなど、様々な治療法が選択されます。
血液

破壊される赤血球:溶血性貧血を知る

私たちの体内を流れる血液には、様々な役割を持つ成分が含まれていますが、その中でも特に重要な役割を担っているのが赤血球です。赤血球は、体の隅々まで酸素を運ぶという、生命維持に欠かせない働きをしています。 赤血球は、肺で吸い込んだ酸素と結びつき、血液の流れに乗って全身の細胞へと酸素を届けます。そして、細胞が活動するために必要なエネルギーを作り出す過程で生じた二酸化炭素を受け取り、肺まで運び出す役割も担っています。 しかし、様々な原因によってこの赤血球が減少してしまうことがあります。これを貧血と呼びます。貧血になると、体中に十分な酸素を運ぶことができなくなるため、様々な症状が現れます。 代表的な症状としては、少し動いただけで息切れがする、心臓がドキドキする、顔色が青白くなる、めまいがする、疲れやすい、などがあります。 貧血は、貧血の種類や程度によって治療法が異なります。そのため、医師の診断のもと、適切な治療を受けることが重要です。
血液

知っておきたい溶血:その原因と影響

私たちの体内を流れる血液の中には、体中に酸素を届ける役割を担う赤い細胞、赤血球が存在します。健康な状態であれば、赤血球は約120日間、体内を循環しながら酸素を運び続けます。そして、その役割を終えると、主に肝臓で分解され、体外に排出されます。これは、例えるならば、工場で製造された製品が、一定期間使用された後に回収され、リサイクルされるようなものです。 しかし、溶血と呼ばれる現象が起こると、まだ十分に役割を果たせるはずの赤血球が、寿命を迎える前に壊れてしまいます。これは、工場でまだ使える製品が、出荷前に壊れてしまうようなもので、体内では大変な異常事態と言えます。溶血が起こると、体内の赤血球の数が減少し、酸素を十分に体に行き渡らせることができなくなります。その結果、貧血と呼ばれる状態に陥り、動悸や息切れ、顔面蒼白といった症状が現れることがあります。さらに、重症化すると、生命に関わる可能性もあるのです。
その他

身近に潜む脅威:溶連菌感染症

- 溶連菌とは溶連菌は、正式には溶血性レンサ球菌と呼ばれる細菌の一種です。顕微鏡で観察すると、丸い形をした菌が鎖のようにつながって見えることから、この名前が付けられました。この細菌は、私たちの身の回りにも普通に存在しています。空気中に漂っていたり、ドアノブや電気のスイッチなど、いろいろな物に付着していることがあります。そのため、誰でも溶連菌に感染する可能性がありますが、健康な状態であれば、体内に入る菌の数が少なかったり、体の抵抗力で撃退することができるので、必ずしも発症するわけではありません。 しかし、免疫力が低下している時や、疲労が溜まっている時などは、溶連菌に対する抵抗力が弱くなってしまうため、注意が必要です。特に、幼児や小学生など、小さな子供は免疫力が発達段階にあり、溶連菌に感染しやすいため、集団生活の中で流行しやすくなります。溶連菌に感染すると、代表的な症状として、喉の痛みや発熱を伴う咽頭炎や扁桃炎などを引き起こします。その他、発疹や舌の炎症などが現れることもあります。症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
耳鼻科

溶連菌感染症とは?

- 溶連菌感染症の概要溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌という細菌によって引き起こされる感染症です。この細菌は、人の喉や皮膚に普通に存在していることがあり、感染している人が咳やくしゃみをすると、空気中に含まれる小さな水滴(飛沫)を介して周りの人に感染します。また、感染者の皮膚や粘膜に直接触れることによっても感染します。溶連菌感染症の代表的な症状は、突然始まる喉の痛みと高い熱です。喉の奥を見ると、扁桃腺が赤く腫れ上がり、白い膿が付着していることもあります。その他、頭痛、倦怠感、吐き気、腹痛などを伴う場合もあります。 通常、咳はみられません。多くは軽症で、適切な治療を行えば数日で改善します。しかし、まれに重症化し、猩紅熱やリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こすことがあります。特に、猩紅熱は、発疹と高熱を特徴とする病気で、合併すると治療が長引く場合があります。溶連菌感染症は、子ども、特に幼児や小学校低学年によくみられますが、大人でも感染することがあります。適切な予防と早期治療が重要です。
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