よくある子どもの病気、水痘について
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。このウイルスは人から人へとうつりやすく、空気感染、接触感染、飛沫感染など、さまざまな感染経路があります。
空気感染は、感染者が咳やくしゃみをした際に飛び散る、ウイルスを含む小さな水滴を吸い込むことで起こります。この水滴は空気中を漂うため、感染者から離れた場所でも感染する可能性があります。
接触感染は、感染者の発疹や水ぶくれに触れることで起こります。水ぶくれの中にはウイルスが多く含まれており、触れることでウイルスが手に付着し、その手で目や口、鼻などを触ると感染する可能性があります。
飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみ、会話などで飛び散る、ウイルスを含む比較的大きな水滴が目や鼻、口の粘膜に付着することで起こります。空気感染と比べると、飛沫は重いため遠くまで到達せず、感染者の比較的近くにいる人に感染する可能性が高いです。
水痘は、一度感染すると、体の中に免疫ができますが、ウイルスは神経節に潜伏し続けます。そして、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、再びウイルスが活性化し、帯状疱疹を発症することがあります。