TdP

循環器

命を脅かす不整脈:トルサード・ド・ポアント

私たちの心臓は、規則正しいリズムを刻むことで、全身に血液を送り出すポンプとしての役割を担っています。この心臓の動きは、まるで正確な時計のように、一定のリズムを保っていることが理想的です。しかし、様々な要因によって、この規則正しいリズムが乱れてしまうことがあります。このような状態を不整脈と呼びます。 不整脈は、その種類や程度によって、症状や危険性が大きく異なります。例えば、一時的な疲労やストレス、睡眠不足、カフェインの過剰摂取などが原因で起こる不整脈は、比較的軽度で、一時的なものである場合が多くみられます。このような不整脈は、特に治療の必要がなく、生活習慣の改善などで改善されることが多いです。 一方、心臓の病気や高血圧、糖尿病などの基礎疾患が原因で起こる不整脈は、命に関わる危険性を孕んでいるケースもあります。症状としては、動悸や息切れ、めまい、失神などがあります。特に、意識を失ってしまうような不整脈は、緊急を要する危険な状態です。 不整脈は、決して珍しいものではなく、誰にでも起こりうる可能性があります。そのため、少しでも気になる症状がある場合は、放置せずに、速やかに医療機関を受診することが大切です。
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