「ラ」

ランソプラゾール:胃酸を抑える薬

- ランソプラゾールとはランソプラゾールは、胃の働きを調整し、胃酸の分泌を抑える薬です。胃酸は食べ物を消化するために必要なものですが、過剰に分泌されると、胸やけや胃痛、逆流性食道炎などの症状を引き起こすことがあります。胃酸の分泌を抑える薬は、一般的に「胃酸分泌抑制薬」と呼ばれていますが、ランソプラゾールは、その中でも「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」と呼ばれる種類の薬に分類されます。プロトンポンプ阻害薬は、胃壁にある細胞の働きを調整することで、胃酸の分泌自体を抑える効果があります。従来の胃酸分泌抑制薬と比べて、プロトンポンプ阻害薬は効果が強く、持続時間も長いという特徴があります。そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群などの治療薬として広く使用されています。ランソプラゾールは、一般的に安全性が高い薬とされていますが、副作用として、下痢や便秘、頭痛、発疹などが現れることがあります。また、長期間にわたって服用すると、骨粗鬆症やビタミンB12欠乏症などのリスクが高まる可能性も指摘されています。ランソプラゾールを服用する際は、医師の指示に従い、適切な用法・用量を守ることが大切です。
検査

ラパ胆ってどんな手術?

「ラパ」という言葉をご存知でしょうか? 近年、患者さんの間でも耳にする機会が増えてきた この言葉、実は医療現場で使われている略語で、正式には「腹腔鏡」のことを指します。 「ラパ」は、ドイツ語の「laparoskopie」に由来します。これは「お腹の中」を意味する「laparo」と「見ること」を意味する「skopie」を組み合わせた言葉です。つまり、「腹腔鏡」は、お腹の中を見るための医療機器ということになります。そして、この「laparoskopie」の頭の部分を略して「ラパ」と呼ぶようになったのです。 従来のお腹の手術では、お腹を大きく切開する必要がありました。しかし、腹腔鏡を用いた手術、いわゆる「ラパロスコピー」では、お腹に小さな穴を数カ所開けるだけで手術を行うことが可能になりました。具体的には、お腹の中に腹腔鏡と呼ばれる細いカメラを挿入し、そのカメラが映し出す映像をモニターで見ながら、特殊な器具を使って手術を行います。 「ラパロスコピー」は、従来の手術に比べて傷が小さく、患者さんの身体への負担が少ないというメリットがあります。そのため、近年多くの医療機関で導入されており、患者さんからも「先生、私の手術はラパですか?」といった質問が増えてきています。
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