医療現場で使われる用語:脈拍を意味する「プルス」とは?
病院で働く医療従事者と患者さんの間では、スムーズに気持ちを通じ合わせることがとても大切です。しかし、医療現場では毎日のように専門用語が使われているため、患者さんにとっては理解しにくいと感じる場面もあるでしょう。医療従事者にとっては当たり前に使っている言葉でも、患者さんにとっては初めて聞く言葉かもしれません。特に、病気や治療内容の説明で専門用語が多く使われると、患者さんは不安な気持ちになってしまうこともあります。そこで、今回は医療現場で使われる専門用語の一つである「プルス」について説明していきます。
「プルス」とは、日本語で「脈拍」のことです。心臓が血液を送り出すたびに、血管は波打つように動きます。この血管の動きを指で触れることで感じることができます。脈拍を測ることで、心臓が規則正しく動いているか、また、どれくらいの速さで血液を送り出しているかを知ることができます。健康な人の場合、安静時の脈拍数は1分間に60回から80回程度です。しかし、運動後や緊張している時などは、脈拍数は増加します。これは、体がより多くの酸素を必要としているためです。
医療現場では、脈拍は患者の状態を把握するための重要な指標の一つです。脈拍を測定することで、心臓の病気や貧血、脱水症状などを早期に発見することができます。また、手術中や投薬後などには、患者の状態を常に監視するために、継続的に脈拍を測定することがあります。