PCWP

検査

肺動脈楔入圧:心臓の健康を探る指標

- 肺動脈楔入圧とは 心臓は、体全体に血液を循環させるために休むことなく働き続ける重要な臓器です。この血液循環は、心臓がまるでポンプのように機能することで成り立っています。心臓のポンプ機能を評価するために、心臓内の圧力を測定することは非常に重要です。心臓は複数の部屋に分かれており、その中の左心房と呼ばれる部屋の圧力を知るための指標となるのが、肺動脈楔入圧(PCWP)です。 肺動脈楔入圧は、細い管であるカテーテルを肺動脈という血管まで挿入し、その先端を肺の毛細血管まで進めることで測定します。 肺動脈は、心臓から肺に血液を送るための血管であり、毛細血管は肺胞という場所でガス交換を行うための非常に細い血管です。カテーテルの先端が肺動脈から毛細血管に「楔入」した状態を作り出すことで、その圧力が左心房の圧力を反映すると考えられています。 肺動脈楔入圧は、心不全などの心臓病の診断や治療効果の判定に用いられます。 心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる状態です。心不全になると、左心房の圧力が上昇するため、肺動脈楔入圧も高くなります。このように、肺動脈楔入圧は心臓の状態を知る上で重要な指標となります。
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肺動脈楔入圧:心臓の状態を測る指標

- 肺動脈楔入圧とは 心臓は、全身に血液を送り出す重要な臓器であり、左右の心房と心室の計4つの部屋から成り立っています。それぞれの部屋は協調して働くことで、効率的に血液を全身に循環させています。心臓の働きを評価する指標の一つに、肺動脈楔入圧(PCWP)があります。 肺動脈楔入圧は、心臓の左心房の圧力を間接的に測定する指標です。心臓は、全身から戻ってきた血液を右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室の順に送り出しています。肺動脈にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、肺の毛細血管の先端まで進めることで、間接的に左心房の圧力を測定することができます。 この圧力は、左心室が拡張して血液を吸い込む能力や、肺の血管の状態を反映しています。肺動脈楔入圧が高い場合は、心臓の左心室が十分に機能していない、あるいは肺の血管に抵抗があることを示唆しており、心不全や肺高血圧症などの病気が疑われます。逆に、肺動脈楔入圧が低い場合は、脱水症状などの可能性が考えられます。 このように、肺動脈楔入圧は心臓、特に左心系の機能を評価する上で非常に重要な指標です。医師は、肺動脈楔入圧の値を他の検査結果と合わせて総合的に判断し、患者さんの状態を診断します。
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