知っていますか?過活動膀胱について
- 過活動膀胱とは過活動膀胱とは、尿をためておく膀胱という臓器の機能に異常が生じ、様々な排尿の症状を引き起こす病気です。健康な状態では、膀胱に尿がたまると脳に信号が伝わり、私たちは「尿がたまっている」と認識します。そして、トイレに行きたいタイミングで脳から膀胱に指令を出し、尿を排出します。しかし、過活動膀胱になると、この膀胱と脳の連携がうまくいかなくなります。膀胱にまだ十分な量の尿がたまっていないにも関わらず、脳に「尿意」の信号が送られてしまうのです。そのため、突然我慢できないような強い尿意(尿意切迫感)に襲われることが多くなります。また、このような強い尿意に何度も襲われることで、トイレに行く回数が増え、頻尿の症状が現れます。特に、夜寝ている間に何度もトイレに行きたくなってしまう夜間頻尿に悩まされる場合もあります。さらに、尿意が非常に強く、トイレに間に合わない場合、我慢できずに尿が漏れてしまう切迫性尿失禁もみられます。過活動膀胱は、加齢に伴い膀胱や神経の機能が低下することが原因で、中高年以降の方に多くみられます。しかし、若い世代でも発症する可能性は十分にあります。過活動膀胱は、生活の質を著しく低下させる病気であるため、気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。