GCU:小さな命を育む成長の場
- GCUとは
GCUは、Growing Care Unitの頭文字をとった略語で、日本語では「継続保育室」「回復治療室」「発育支援室」など、様々な呼ばれ方をします。
GCUは、NICU(新生児集中治療室)で集中的な治療を受け、状態が安定し、生命の危機を脱したものの、まだ専門的なケアや観察が必要な赤ちゃんが、安心して成長できるようサポートする場です。
具体的には、呼吸や循環器系の機能が未熟であったり、体重増加が順調でない、母乳やミルクの飲み込みがうまくできない、発達に遅れがみられるなど、様々な理由でGCUに入室となります。
GCUでは、常時モニター監視は必要ないものの、赤ちゃんの状態に合わせて、呼吸や心拍数のチェック、体温調節、授乳のサポート、発達を促すケアなどが行われます。
また、GCUでは、赤ちゃんが安心して過ごせる環境づくりにも力を入れており、保育器ではなく、できるだけコットで過ごせるようにしたり、照明を調整したり、抱っこやおむつ交換の際に優しく声をかけたりするなど、きめ細やかなケアが提供されます。
GCUは、赤ちゃんが自宅に帰るための準備段階として、重要な役割を担っています。