腰椎椎間板ヘルニア:その原因と治療法
- 腰椎椎間板ヘルニアとは?
私たちの背骨は、椎体と呼ばれる骨が積み重なった構造をしています。この椎体と椎体の間には、クッションの役割を果たす椎間板という組織が存在します。この椎間板は、中心部に柔らかい髄核と、それを取り囲む線維輪で構成されています。
腰椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の一部が変形し、中の髄核が飛び出すことで起こります。飛び出した髄核が、近くを通る神経を圧迫することで、腰の痛みや足のしびれといった症状が現れます。
腰椎椎間板ヘルニアは、中腰姿勢での作業や重い物を持ち上げる動作など、腰に負担がかかる動作を繰り返すことで発症しやすくなります。また、加齢に伴い椎間板の水分量が減少し、柔軟性が低下することも原因の一つと考えられています。
特に20代から40代の比較的若い世代に多く見られ、日常生活に支障をきたすこともあります。症状や程度に応じて、安静や薬物療法、リハビリテーションなど、様々な治療法が選択されます。