学習障害:目に見えにくい困難への理解
- 学習障害とは学習障害(LD)は、特定の能力を獲得したり、使用したりする際に、著しい困難が生じる状態を指します。ここで重要なのは、学習障害は全般的な知的発達に遅れがない場合に診断されるということです。つまり、学習障害を持つ人は、平均的な、あるいは高い知的能力を持ちながらも、特定の分野において困難に直面している状態を指します。例えば、「読み書き」や「計算」、「推論」など、特定の分野において、本来持っている能力を十分に発揮することが難しいと感じることがあります。このような困難は、脳内の情報処理の仕方の違いによって生じると考えられています。学習障害は、決して怠けている訳でも、努力が足りない訳でもありません。適切な支援や指導を受けることで、困難を克服し、その人が持つ能力を最大限に発揮できるようになる可能性を秘めています。