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免疫の守護神:CD22分子の役割

私たちの体には、外部から侵入してくる病原体から身を守る、免疫と呼ばれる防御システムが備わっています。このシステムは、様々な種類の細胞が連携して成り立っており、その中でもB細胞は、抗体と呼ばれる武器を作り出すことで、病原体に対する攻撃を担う重要な役割を担っています。 B細胞の表面には、様々な分子が存在していますが、CD22分子はその中でも特に重要な役割を担っています。CD22分子は、例えるならば、B細胞の活動を抑えたり、促進したりする、いわば番人のような役割を担っています。この分子は、B細胞が抗体を産生する段階になると、その表面に多く現れます。そして、B細胞が産生する抗体の量を調整することで、免疫反応が過剰になりすぎないように抑制し、適切なバランスを保つ働きをしています。 もし、CD22分子が正常に機能しなくなると、B細胞は過剰に活性化し、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまう可能性があります。このような状態は、自己免疫疾患と呼ばれる病気の一因となると考えられています。 CD22分子は、免疫システムのバランスを維持する上で非常に重要な役割を担っており、その機能を解明することは、自己免疫疾患などの新たな治療法の開発に繋がると期待されています。
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