がん治療の指標:パフォーマンスステータスとは?
- パフォーマンスステータスとはパフォーマンスステータス(PS)とは、患者さんが日常生活をどの程度送れているのか、どの程度自分で行うことができるのかを測るための指標です。これは、がん治療の方針を決める上で非常に重要な要素の一つとなっています。パフォーマンスステータスは、0から4までの5段階で評価されます。* -0- 全く制限なく、病気の前の状態と変わらずに日常生活を送ることができる状態です。* -1- 肉体労働に制限があるものの、身の回りのことは自分ででき、座ってできる仕事や軽い仕事であれば続けることができる状態です。* -2- 身の回りのことは自分でできるものの、仕事をすることはできず、日中の時間帯の50%以上をベッドや椅子の上で過ごしている状態です。* -3- 身の回りのことが自分でできず、介助が必要な状態です。日中の時間帯の50%以上をベッドの上で過ごしています。* -4- 全く身の回りのことができず、常時介護が必要な状態です。このように、数字が小さければ小さいほど、日常生活を自立して行えており、状態が良いことを示しています。パフォーマンスステータスは、治療の効果や副作用の程度、予後などを予測する上で重要な指標となります。また、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、適切な治療法やケアの計画を立てるためにも役立てられています。